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水産事務所では、公益社団法人日本水産資源保護協会の協力を得て、養老水視組合と共催で、アワビの生産拡大、安定化に役立てるため勉強会を平成29年9月14日(木曜日)に開催しました。
当日は、府内の水視漁業者を中心に漁協職員、行政関係者など約40名の参加があり、アワビ栽培漁業の先進事例や資源管理の効果などについて学びました。
参加者は熱心に受講し、1漁場当たりの水揚量や投入したコンクリート平板の再利用、資源調査の方法等について活発な質疑を行い、大変有意義な研修会となりました。
水産事務所では今後も、京都府漁協や海洋センターと連携して、アワビ漁業の推進に努めていく予定です。
ゴールデンウィークが到来し、船釣り遊漁シーズンを本格的に迎えることから、漁業巡視艇「らくよう」により、京都府漁場利用協定の周知と海難事故防止の啓発活動を行いました。
啓発活動の概要
1:実施日時
平成29年4月29日(土曜日)8時30分から12時まで
2:実施場所
京都府漁場利用協定の対象漁場
3:啓発内容
・協定締結団体所属の漁業者、遊漁船業者、遊漁者等に対する協定の遵守指導
・協定締結団体以外の遊漁関係者に対する協定の遵守協力の依頼
・ライフジャケットの着用等、海難事故防止に関する啓発
京都府漁場利用協定
府内の漁業者、遊漁船業者及びプレジャーボート関係者が水産資源を守るとともに、お互い漁業操業上の習慣や健全な遊漁行為を認め合い、尊重し、共存していくことを目的に、当事者間で自主的に定めた府沿岸の漁場利用に関するルール。対象となるのは、大グリ、白石礁、黒埼沖(マダイの里・34海区)等の沿岸9漁場。
橋本水産(伊根町)と京都府漁協では「きょうと農商工連携応援ファンド支援事業」を活用して、平成27年度より「伊根サーモン」(ニジマス)の海面養殖を実施しています。伊根サーモンは京都府で生産された種苗を伊根の海で育成した『純京都府産』の養殖サーモンで、脂身を抑えたサッパリとした味わいが特徴で、刺身、焼き物、サラダ等におすすめです。
今年(取組2年目)は4月25日(火曜日)より出荷が開始され、5月上旬から本格的に出荷されます。昨年度に比べ出荷予定数、販売店舗数ともに増加しています。
「伊根サーモン」を春を代表する新たなブランド食材とするべく、今後も生産数の増加に取組んでいく予定です。
京丹後市弥栄町の「うめや本舗」が開発した「みそ漬け京の若サワラ寿し」が平成28年度優良ふるさと食品中央コンクールの新製品開発部門で食品産業センター会長賞を受賞しました。同コンクールは一般財団法人食品産業センターが主催するもので、各地域の特性を活かした“ふるさと食品”に関して、農林水産物の活用による地域への貢献や新技術の開発等について評価するものです。
うめや本舗では、近年京都府の漁獲量が急増しているサワラの商品開発に取組んでおり、「若サワラ寿し」は平成27年度きょうと元気な地域づくり応援ファンドを活用して商品化されました。丹後で水揚げされた若サワラ(通称:サゴシ)を特製の味噌に漬け込み、魚の表面を軽く焼き上げています。製品の販売を通じて単価の低い若サワラに付加価値を加えることで魚価向上等の地元産業への貢献が期待されます。
府沿岸域においては、夏季を中心として遊漁者、海水浴客による密漁が毎年発生しています。一方、漁場や資源を守るために、漁業者自らが監視活動と遊漁者に対する啓発を行っています。
府と京都府漁業協同組合では、漁業者による監視活動が効果的かつ適切に行えるよう、漁業者を対象に漁業関係法令への理解を深めるための講習会を、毎年実施しています。
舞鶴海上保安部によると、昨年の密漁事案は過去10年間で最多となりました。これは、一昨年の京都縦貫自動車道全通などで都市部からのアクセスが良くなり、レジャー客がそれと意識せずに密漁をするケースが増加したものと考えられています。地道ですが、看板等の設置や声かけにより、密漁は法令違反であることを、ルールを知らないレジャー客へ啓発していくことが重要です。
今夏も本講習会受講者から任命された漁場監視員(任期1年)が主体となって、遊漁者への啓発にあたるとともに、当所及び捜査機関と連携して悪質な事案の摘発を行っていきます。
京都府漁業調整規則に定める体長等の制限(抜粋)
水産事務所では、公益社団法人全国豊かな海づくり推進協会の協力を得て、府漁協と連携し、「海の京都」の魅力ある水産物の品質を更に高めるために、漁獲物の活き締め出荷の推進等に向けた研修会を開催しました。
当日は、府内の定置網、底びき網、釣り・はえ縄漁業者を中心に漁協職員、府内流通販売業者、海の民学舎生、行政関係者など計約120名(予定数の約2倍)の参加があり、活き締め技術等に係る講演及びヒラメの活き締め魚の試食が行われました。
府沿岸の漁業に関する法令違反は、許可に違反した操業や遊漁者等による密漁など様々です。これらの指導・取締業務を、水産事務所所属の漁業巡視艇「らくよう」が担っています。
府沖合を含む日本海中西部海域では、広大な範囲を操業する大型漁船に対する巡視・指導など、関係する府県と水産庁が情報を共有し、連携して活動を行う必要があることから、毎年漁業取締担当者による協議会が開催されています。
去る2月9日(木曜日)に京都市内で本年度の会議が開催され、水産事務所からも担当職員が出席し、漁業関係法令違反の取締状況を報告するとともに、日常業務での課題について、出席者と意見交換を行いました。
各府県が海上取締を行う中での課題とそれに対する対応について、貴重な情報収集を行うことができ、今後の業務に活用しながら、府内の漁業操業秩序の向上に貢献していきたいと考えています。
株式会社鶴昇丸が、舞鶴市佐波賀地区で建設しておりました「かき小屋」が完成し、2月10日から営業を開始します。カキ小屋の営業は府内で3番目です。
1月27日(金曜日)には関係者を招いてお披露目の試食会が開催され、自社で養殖した牡蠣や漁獲した魚介類が提供され、非常に好評でした。今後、舞鶴市の新たな観光グルメスポットとして期待されます。
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