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コイヘルペスウイルス病は、コイヘルペスウイルスと呼ばれるウイルスにコイが感染することで発生する病気です。ウイルスが感染・増殖する宿主はニシキゴイとマゴイで、このウイルスが増殖可能な温度は10~28度です。緩慢遊泳、摂餌不良、びらんなどの症状を示し、適水温(18~23度)における死亡率が85~90%と非常に高いのが特徴です。なお、感染したコイに接触したり食べたりしても、人が感染し、健康被害を受けることはありません。
1998年にイスラエルで初めて確認され、現在はヨーロッパや北米、アジアなど、世界中に広がっており、京都府でも2003年に確認されています。京都府内における、コイヘルペスウイルス病の発生状況については、下記資料をご覧下さい。
海洋センター季報第90号「コイヘルペスウイルス病のはなし」(PDF:203KB)
コイヘルペスウイルスは、既に感染した魚との接触や、感染魚が放出したウイルスを含む水に接触した際に感染するとされています。従って、水域に外からウイルスを持ち込まないことが重要です。京都府においては、京都府内水面漁場管理委員会が、コイの移動について制限や条件を設ける指示を出しています。また、万が一病気が発生した場合は、発生水域内への病原体の封じ込めや消毒といった対策が必要となります。
最近の傾向として、インターネットを利用したニシキゴイの取引や、品評会等への出品による感染が目に付きます。愛鯉家の方は、ニシキゴイの移動には十分ご注意下さい(詳しくは下記リンクを参照)。
暖かくなり、水温が15度以上(警戒期)になるとコイヘルペスウイルス病への注意が必要となります。池や河川等でマゴイやニシキゴイだけが斃死するなどの異常があった場合は、下記へ連絡下さい。コイは絶対に川や池に捨てずに、お住まいの市町村のゴミ処理区分に従って処分して下さい。
川や池ではコイの大量死を発見された場合や飼育池で続けてコイが死ぬことがあれば下記へ御連絡ください。
府庁農林水産部水産課(075-414-4992)
京都府広域振興局
山城(0774-21-3229)
南丹(0771-22-0371)
中丹(0773-62-2743)
丹後(0772-62-4315)
海洋センター(0772-25-0129)
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