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更新日:2022年8月1日

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資源と環境に優しい漁業

丹後の美しく豊かな海を守り育てるために、資源と環境に配慮した漁業が丹後の各地で進められています。

資源に優しい漁業

定置網漁業や底曳網漁業は、京都府における基幹漁業であり、平成21年ではこれらの漁業による漁獲量は京都府全体の90%にもなります。定置網は海域に網を設置して来遊してきた魚を漁獲し、底曳網は海底を網で曳いてそこにいる魚を漁獲する漁具であるため、網目によっては幼稚魚であってもまとめて漁獲されてしまいます。

幼稚魚が漁獲されると、その魚が成長して漁獲された時に得られるはずだった利益が無くなるだけでなく、その魚が親になって生むはずだった魚も減らしてしまうことになり、資源に与える影響は良くありません。そのため、京都府の定置網漁業や底曳網漁業の一部では、幼稚魚を漁獲しないよう網目を拡大した漁具を使用しています。

網目拡大により網から逃げる小魚

また、底曳網漁業では、漁場の一部にコンクリートブロックを沈設した保護区を設置し、ズワイガニを守りながら漁獲するなど、様々な取組が実施されています。このような取組が評価され、京都府機船底曳網漁業連合会は、資源と環境に配慮した漁業を認証するMSC漁業認証をアジアで初めて取得しています。

コンクリートブロックコンクリートブロックの沈設

遊漁協力金・海づくり協力金による栽培漁業の推進

京都府では、天然資源をただ獲るだけでなく、「つくり育てる漁業」として栽培漁業センターで生産されたマダイ稚魚を、毎年百万尾放流しています。このマダイの栽培漁業を一層発展させていくため、関係漁業者や遊漁船業者に種苗生産経費の一部を負担していただく「マダイ栽培漁業負担金制度」を平成17年度にスタートさせました。

マダイは遊漁でも好んで釣られることから、遊漁船を利用される方からも「遊漁協力金」として、また、マダイ、ヒラメ等栽培漁業全般や水産資源培養の推進について賛同いただける方から「海づくり協力金」として、それぞれ浄財を募金形式でいただき、府民あげて京都の海を豊かにしていく運動を進めています。

マダイの種苗放流

魚類養殖での取組

魚や貝、海藻などを漁獲して海から取り上げることは、生活排水として海に流出した窒素やリンなどの栄養分を陸上に回収し、海の水を美しく保つために役立っています。しかし、養殖などで餌を大量に与えると、時に海水を汚す原因となります。

そのため、丹後で実施されているブリなどの魚類養殖では、残餌になりにくいペレットを餌に使用することで、できるだけ海を汚さないようにしています。また、定期的に水質や底質をモニタリングすることで、海を汚していないか漁業者自身が監視を行っています。

ペレットの調餌機ペレットの給餌の様子

他にも、いけすの中の魚の数を減らすことで病気が発生しにくい環境づくりをするなど、健康的な養殖魚を育てる努力を行っています。

漁業者による海底清掃

ひとたび海岸に目をやると、プラスチック製の袋やボトルなど沢山あるゴミに気がつきます。これらは直接海辺で捨てられたり、陸地で捨てられ風や河川水によって海に流れ着いたものです。また、波浪などによって流出した漁具などもみられます。このようなゴミは、海岸だけでなく海底にも多くみられます。

漁場の汚染を防ぎ、豊かで美しい海を守り育てるため、京都府の沿岸地域では漁業者による海底清掃が定期的に実施されています。

海底清掃の様子取り上げられたゴミ

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