ふるさとトピックス!福知山、舞鶴、綾部
更新日:2022年5月25日
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※この記事の内容は2021年9月22日時点のものです。
こんにちは!福知山公立大学3回生の橘川肇と秋山蒼です。
今回、私たちは京都府中丹広域振興局のインターンシップに参加し「たんたんで働く特別編by福知山公立大学」として、中丹地域で働く若手の社会人の方に取材をしました!中丹出身の高校生や大学生のみなさんに「地元で就職しようかな」と考えていただく1つのきっかけになればと思っています。
橘川肇(きつかわはじめ)
福知山公立大学地域経営学部3回生、静岡県沼津市出身。ゼミ活動では様々な自治体の施策を調べ、課題について研究中。北近畿をサイクリングすることが好き。
秋山蒼(あきやまそう)
福知山公立大学地域経営学部3回生、静岡県富士市出身。ゼミ活動では、地域福祉に関わる多様な主体による取り組みについて研究中。夜の福知山城が好き。
今回は、舞鶴市にある「社会福祉法人舞鶴学園」に勤務4年目の鶴巻智子(つるまきともこ)さんにインタビューを行いました。
(プロフィール) |
社会福祉法人舞鶴学園は、第二次世界大戦後の戦災孤児の保護活動をルーツとする児童養護施設です。現在は幼保連携型認定こども園であるタンポポこども園、子育て支援施設である中丹こども家庭センターも敷地内に併設されています。
ーーよろしくお願いします!舞鶴学園ではどのようなお仕事をされているのですか?
鶴巻:私は児童養護施設舞鶴学園の職員として、様々な理由で親元を離れることになった幼児から高校生までの子どもたちと共に暮らしています。子どもたちの暮らす施設の掃除や食事の準備、洗濯などの家事全般と、日々子どもたちと日常を過ごすことが主な仕事です。人数比としては子ども9人に対して職員は4人のローテーションで担当しています。
ーー難しく大変そうなお仕事ですが、どのようなときにやりがいを感じますか?
鶴巻:様々な事情から心をなかなか開いてくれない子もいます。しかし、寄り添っていくうちに打ち解けてゆき、子どもたちの成長を見られることが何よりのやりがいですね。また、我々職員も成長していけます。あと、私の誕生日に子どもたちからお手紙やイラストをプレゼントされるとやはり嬉しいです。卒園後もここに帰省してくれる子や、中にはここに就職したいと言ってくれた子もいるんです。
誕生日に子どもたちからもらった手紙やイラストを掲げる鶴巻さん
ーーなぜ舞鶴学園で働こうと思ったんですか?
鶴巻:学生の時から幼稚園の先生になりたいと考えていました。しかし、学んでいく過程で大規模な幼稚園、保育園で働くのは何か違うなと思うようになったんです。そんな中、就活フェアで舞鶴学園の存在を知りました。地元舞鶴で働くことができ、小舎制※で子どもたちと過ごす環境は自分に合っていると感じたんです。そしてここを見学させていただいた後にそのまま就職しました。
※小舎制…敷地内に独立した家屋をいくつか配置し、それぞれの家屋で各12人以下の子どもが生活すること。
ーー1日のスケジュールはどのような感じですか?
鶴巻:私たちの施設は24時間365日稼働しているため、職員がローテーションで勤務しています。ある日の勤務では、11時半に家を出発し、お昼の12時から翌日の朝10時まで子どもたちと過ごします。その後15時まで休憩時間を経た後、15時から18時まで勤務し、終了となります。
ーー休日はどのように過ごされているのですか?
鶴巻:パン屋さん巡りやドライブをしたり、家で飼っている猫と過ごしたりしています。オススメのパン屋は東舞鶴にある「エッセン」や西舞鶴にある「王さまのパン」というお店です。ときには子どもたちから頼まれた物のお使いに行くこともあります。
「エッセン」のパン(鶴巻さん提供)
ーー地元である舞鶴の魅力は何ですか?
鶴巻:私は短大で京都市内に進学したのですが、いったん離れたからこそ、地元について考えるきっかけになったと思います。確かに都会と比較すると舞鶴には何もないかもしれません。しかし、地元ならではの安心感と、温かみは何よりの魅力なのではないでしょうか。地域の様々な人と関わることができるのはとてもすてきなことだと思います。
ーー就職について考えている高校生や大学生にメッセージをお願いします。
鶴巻:自分が持っているスキルや得意なことが意外なところで役に立ちました。例えば、家事スキルが仕事に役立ったこと、ギターを弾ける職員さんが子どもたちに喜ばれることがありました。皆さんも、得意なことは磨いておくことが大切だと思います!
また、常に明るくいること、挨拶や相手の目を見て話すといった、「当たり前のことが当たり前にできること」が何よりも大切なのではないでしょうか。職業柄、常に子どもたちに見られている立場なので。あと勉強や資格の対策等は一人でやるよりも皆でやったほうがいいかもしれません(笑)。
ーー取材を終えてーー(学生コメント)
橘川:地元をいったん離れても地元での就職を決意したエピソードが印象的でした。そして仕事の様子を楽しそうに語ってくださったので、仕事のやりがい、舞鶴で働くことの良さを実感することができました。
秋山:家族に限りなく近い存在として、子どもとともに成長していく唯一無二のすてきなお仕事だと感じました。職員の方や、聞こえてくるお子さんの声がとても明るくて、インタビュー中も、とても朗らかな気持ちになりました!
社会福祉法人舞鶴学園
https://www.pref.kyoto.jp/c-ki-kikaku/news/tantan27.html
出典:「たんたんで働く」特集記事
地域活動等で活躍する「人」を紹介するWEBメデイアです。
https://www.pref.kyoto.jp/c-ki-kikaku/news/tantan27.html