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機械加工システム科では2年生の授業の中で、修了課題という科目があります。
個人ごとに実現したい製作物や、内定先の企業から指定された課題をこなせるように、自分達で目標を決めて取り組む時間です。
月に1回、科内で行われる進捗の中間発表会と、3月の全校生徒に向けた成果発表会で、自分達の修了課題の成果を発表するため、8月から修了までの間に自分の目標とする課題を達成できるように指導員やクラスメイトと相談しながら製作に取り組んでいきます!
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訓練生の作っている途中の鉄琴です。 完成が楽しみです |
機械加工システム科は、1年次に2つの技能検定の取得に挑戦できるカリキュラムになっています。
1年生の2学期では、汎用旋盤の技能検定である普通旋盤3級の技能検定に挑戦していきます。
フライス盤とは異なる加工方法や操作方法を学んで、1年生のうちに2種類の工作機械の使い方を会得していきます。
12月に行われる技能検定に向けて、4か月練習を頑張っていきます!
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汎用旋盤では、高速回転する材料を 刃物で削っていきます |
今までフライス盤の練習で培ってきたスキルも 汎用旋盤の中で活躍するので、フライス盤の技能検定 よりもスムーズに加工できるようになります |
住建築・リフォーム科で使っている自在スコヤと呼ばれる道具を”使いやすく改良して欲しい!“との依頼を受け、機械加工システム科2年生がリメイクにチャレンジしました!
受け取った自在スコヤは、つまみの部分にローレットと呼ばれる滑り止めが施されているものでしたが、これを指だけでしっかりと力を加えて回すのが難しいとのことで、機械加工によってつまみの部分に羽をつけて力をかけやすいように改良することになりました。
授業の課題として取り組むことになったので、2年生を2班に分けてチームで競い合うことにしました。住建築・リフォーム科訓練生20名分の自在スコヤが短・長で2本あるため、合計40本を手作業で加工しました。
訓練生が改良案の部品を自分達で設計し、図面を描いてプログラムを作り、ワイヤー放電加工機で羽の板を切り出して部品を作りました。真鍮製のつまみに溝を入れる加工も一つ一つフライス盤で加工して仕上げました。
早速納品したところ、住建築・リフォーム科の指導員にも大変喜んでいただきました。訓練生も自分達で加工した製品が他人の役に立つという経験を積み、達成感を味わっていました。
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最後に、ワイヤーカット放電 加工機で切り出した ステンレス板を、自在スコヤに 取り付けました |
【完成品】 スコヤを締めるつまみの 部分に羽を付けたことで、 とても回しやすくなりました! |
7月に受験した技能検定「フライス盤3級」に、1年生全員が合格することができました! |
9月からは、次の技能検定「普通旋盤3級」の練習が始まるので、また新しい工作機械の使い方を勉強していきます!
日々の3S活動のまとめとして、5月に開催した第1回に続き、今年度2回目の3S活動科内発表会を行いました。
機械加工システム科ではKTC(京都機械工具(株))の3S活動を参考にさせてもらっています。さらにKTCさんには本社にある久御山工場の見学会開催や、社内での取り組みの紹介、改善点の指導など常々3S活動に協力をしていただいております。
今回はKTCの宇城会長に3S活動の科内発表会をご覧いただき、3S活動の重要性や製造業における3Sの有用性、KTC社内での3S活動の仕方についてなど、重要なアドバイスを数多く頂戴しました。
今回いただいたアドバイスをしっかりと今後の3S活動に活かせるよう頑張ります!
3S活動の発表会では自分達で発表資料と原稿を考え、 |
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KTC宇城会長から改善箇所についてアドバイスをいただきました |
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宇城会長に3S活動の意義について講義をしていただきました |
機械加工システム科では、7月末にフライス盤の技能検定が実施されました!4月の入校直後から練習を重ねてきた成果を発揮するときです。
技能検定会場が本校のため、普段訓練で使っている機械を技能検定本番でも使うことができます。そのため、練習と全く同じ環境で技能検定に臨むことができるので、例年高い合格率を誇っています!
今回の技能検定においても大きなミスなく、全員が無事作業を終える事ができました。4月から毎週2回の実習で鍛え上げた技術を、本番でしっかりと発揮できました!
来月からは旋盤の加工実習が始まります。12月に行われる旋盤3級の技能検定に向けて、また練習を積み重ねていきます!
本校が技能検定会場のため、実習で使っている機械で |
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今年の1年生は技能検定までに相当練度を高めることができました |
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全員満足のいく加工ができました! |
機械加工システム科2年生では、1学期に電気工学概論、2学期以降に制御機器組立実習といった、電気や制御に関する勉強を行っていきます。
1学期は電気の基礎的な内容を学び、実際の電子部品で回路を作りながら知識を身に付けていきます。電気工学概論の授業では座学と実験の両方を通して、理論と実技を習得します。
授業ではブレッドボードに回路を作り、オームの法則の実験や、コンデンサーを使ったLEDホタルと呼ばれる充放電回路を作成しました。
パズルのように部品を組み合わせる作業が楽しいと評判です!
回路図を読んで、目的の回路を |
コンデンサーとLEDを使った |
ブレッドボードに目的の回路を作成する課題に取り組んでいきます |
機械加工システム科の大きな特徴として、全国でも類を見ない活動があります。それは授業の中で、3S活動(整理・整頓・清掃活動)を行っていることです。
求人を頂いている多くの企業からも、就職後に現場で必要とされる3S活動の取り組みを高く評価してもらっています。
当初は機械加工システム科だけでの取り組みでしたが、現在では全校に拡がり、年に一回校内全体で発表会を行うほどの大きな活動となっています。
3S活動では「安全、快適、能率・効率」の実現を目的に「整理・整頓・清掃」の3つの活動を行い、実習場内の不安全箇所の改善や作業の快適化・効率化を進めています。
4月から1年生は2年生と一緒にチームを組んで、3S活動に取り組んでいます。1年生は2年生に3S活動のやり方を教わりながら、2学期からは自分達がチームで活動の主体になれるよう徐々に役割の引き継ぎを受けていきます。
5月には、令和6年度1回目の機械加工システム科3S活動の科内発表会が行われました。普段よりも作業時間が短い中3S活動を行ってきましたが、資料作成と発表練習までこなし、無事に発表会を行うことができました。
機械加工システム科では京都の工具メーカーKTC(京都機械工具(株))を参考にさせていただき3S活動を行っています。今回の発表会もKTCよりTRASASスーパーバイザーの太田様を迎えて3S活動の発表を行いました。
訓練生も企業の方に見ていただくため、しっかり練習と準備に取り組んでいました。
1年生も発表の補助で 参加します |
1年生が発表するチームも ありました |
企業の方から自分達以外の視点を教えていただきました! |
2年生になると早い人では5月頃から就職活動がスタートしていきます。
訓練の一環として機械加工システム科の修了生が勤めている企業の方々に企業説明会を開催していただいております。
先輩である修了生に就職に向けたアドバイスや会社選びのコツ、事前に準備することなどを教えていただきました。
今年度は(株)京製プレシジョンさん、(株)笠殿製作所さん、(株)藤井合金製作所さんに企業説明会を開催していただきました。
修了生や実際に現場で働いている方々の説明を聞き、訓練生は積極的に質問をして興味津々の様子でした。
京製プレシジョンさん |
笠殿製作所さん |
お越しいただいた企業の皆さま |
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藤井合金さん |
機械加工システム科の訓練では“機械保全”の授業が行われています。
機械保全の授業では、工作機械のメンテナンスを実際の機械を使って勉強していきます。
潤滑油の補充やクーラント液の交換、マシニングセンタなどの自動工作機械の日常点検なども訓練の一環です。普段自分達が授業で使っている工作機械は自分でメンテナンスができるように、扱い方や機械の仕組みを学んでいきます。
機械加工システム科の訓練生は基礎的な機械保全が習得できているので、就職先からも評価していただいています。
「クーラント」と呼ばれる切削液は、濃度や不純物などを管理する |
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NC旋盤の古くなったクーラント液をポンプで汲み上げます |
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クーラント液の |
詰まったフィルターは手作業で キレイにします |
昨年度の2年生が修了し、現2年生となった令和5年度生は、新たに1年生を引っ張っていく立場になりました。
機械加工システム科の訓練では3S(整理・整頓・清掃)活動を毎週水曜日に行っています。まずは先輩として後輩に3S活動のやり方を教えていきます。4月最初の3S活動では、昨年度の活動を1年生に紹介していきました。
先輩から引き継いだ活動を継続していくため、年度の前半は2年生が主体で活動を行っていきます。年度の後半になると、今度は1年生が主体となり3S活動を行えるように交代し、2年生はサポート役に回るようになります。
1年生の見本になれるように頑張って3S活動をしていきます!
スプレー缶の整理整頓の |
工具ラックの改善箇所を |
廊下に掲示している3S活動の発表ポスターについての 説明をしています |
令和6年度の訓練生が入校し、機械加工システム科のメンバーも大きく変わりました。
機械加工システム科では1年生の間に、2種類の技能検定資格(国家資格)の取得を目標としています。入校後すぐに機械加工実習がスタートし、7月後半に実施される技能検定の合格を目指したカリキュラムがすでに進行しています。
前期に受検する技能検定“フライス盤作業3級”に向けて、練習用の材料から自分達で加工し用意していきます。そして自分達で素材を削りだした材料を、さらに練習で加工していきます。
3か月間で加工の基礎から技術を身に付け、技能検定に全員合格できるよう訓練を頑張っていきます!
鉄の部品を汎用フライス盤で切削加工していきます |
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加工精度と加工速度の 両立が大変です! |
精度を出すため、正確な 加工方法を学んでいきます |
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