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9月に入り、入校してから半年が過ぎようとしています。まだ夏のような暑さが続く中、訓練生たちは隅木模型の作成をしています。
隅木とは家の屋根の角部分にある材料で、家の屋根の形状を決める重要な部分になります。この模型を通して、10月以降からの模擬家屋実習でも、屋根の作成を行えるようになります。
墨付けや加工の難しさ等、今までの課題の中で1番難しいものになりますが、自らしっかりと手入れした道具を使って、真剣に取り組んでいます。
隅木模型作成風景 |
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原寸図と大工道具 |
隅木の加工経過 |
今月は、木材の加工などを行っていた先月までとは変わり、外での実習です。
住建築・リフォーム科では主に戸建て住宅の勉強をしているため、授業の大半が木材の加工や関連する座学の勉強になってきます。
木材を扱う以外にも住宅を建てる時には、必ず地面に接する部分にコンクリートでできた基礎があります。その基礎を建てるための準備として、今月は水盛り遣り方実習を行いました。
建物が水平に安定して建つために重要な役割をする部分になるので、夏の“熱い”時期でしたが、暑さに負けずに測量の機械を使って実習を行いました。
水盛り遣り方実習 |
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測量機械(オートベルト) |
4月の刃物研ぎに引き続き、今月は大工道具の手入れと使用についての実習を行ってきました。
墨差しや墨ツボ、鉋(かんな)や鋸(のこぎり)といったどんな道具も準備や手入れを怠ると、道具の良さを100%発揮することができません。
毎日の手入れと加工の基本を学ぶことで、今月は継手、仕口の課題にチャレンジをしました。1か月で多くのことを学び、綺麗に組み合わせることができました。
5月の後半からは技能検定3級の取得に向け、図面の解説、墨付け練習を行っています。これから現場に出ることを希望する訓練生にはぜひとも取得してもらいたい資格になるので、指導員一同サポートに全力を注ぎたいと思います。
継手・仕口課題完成 |
墨付け作業 |
技能検定3級に向けて |
4月吉日、住建築・リフォーム科では16名が入校しました。訓練生のみなさん、ご家族の皆様、また企業の皆様方、今年度も住建築・リフォーム科をどうぞよろしくお願いいたします。
入校後すぐに訓練生同士でチームワークが形成されるよう、今年度はA4用紙を使用して塔を作成するチームビルディングのワークを行いました。みんなで協力して挑むことで「役割分担」や「コミュニケーション」の重要性等を学んでもらいました。今後1年間苦楽を共にするため、なによりも「一緒に悩み、楽しむ」ことのできるクラスになってほしいと思っています。
4月の訓練は主に座学と実技の2本柱で行っています。
座学では主に建築の基礎知識について学んでいます。本校の強みである短期集中の技能習得はもちろんのことながら、一般的な建築に関する知識も習得してもらいます。
初めて学ぶ分野はなかなか難しさもありますが、今後建築の道に進む中で重要なステップになるので頑張ってもらいたいと思います。
ペーパータワーゲーム(オリエンテーション) |
ペーパータワー完成 |
2つ目は、実習実技の「刃物研ぎ」です。業界では「研ぎもん」と呼ばれる重要な過程です。ノミや鉋(かんな)の刃を、使えるような形状に仕上げる訓練です。
多くの訓練生が大工道具を初めて触るため安全第一で取り組みました。訓練生の中には、わからないことや難しいことなどで壁に突き当たる訓練生もいたと思いますが、指導員に積極的にアドバイスを求めにきたり、訓練生同士でコミュニケーションを図りながら切磋琢磨し、少しずつ腕を磨いています。
「研ぎもん」は建築業界では基礎であり、就職後に集中して練習する時間はなかなかとれないので、訓練の中でしっかりと練習し即戦力の「研ぎもん」を目指して欲しいと思います。
鉋(かんな)手入れの作業 |
鉋(かんな)で木材を削る練習 |
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