特集次世代へつないでいこう
環境へのアクション
2月16日は京都地球環境の日。京都府では、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすべく、社会の各分野で取り組みが進んでいます。
こうした中、一人ひとり意識したいのが、家庭からの排出量です。皆さんも、身近なところから環境に優しい取り組みを進めてみませんか?
京都府の温室効果ガスの排出量の推移
2013年度を基準とし、2030年度までに温室効果ガス排出量を46%以上削減、2050年度までに実質ゼロを目標としています。
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高校生による気候変動学習プログラム
気候変動への理解を深め行動変容を促すプログラムを、府内高校生を対象に実施。今年度は7校19名が参加して学習会で学びを深め、その成果について「KYOTO地球環境の殿堂」国際シンポジウムで発表を行いました。
学習会に参加し環境への見識を広げる
専門家を講師に迎えた3回の学習会をオンラインで実施。気候変動問題の現状や原因を学び、気候変動の問題解決に向けて考えました。
「KYOTO地球環境の殿堂」国際シンポジウムで登壇
学習会で学んだ内容をもとに、京都府内の7校が1〜2分間のプレゼンテーションを実施。またパネルディスカッションにも登壇し、殿堂入り者やパネリストらと議論を交わしました。
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第15回「KYOTO地球環境の殿堂」国際シンポジウムで登壇する高校生たち
地球温暖化が火急の問題だと実感
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府立桂高等学校 生徒の皆さん
以前は「地球温暖化」の重大さをどこか実感できずにいましたが、このプログラムに参加したことで、その現状や最先端の気候変動対策などを学び、地球温暖化は今すぐ対策を講じなければならない火急の問題という意識を持つことができました。今後は特に、食糧生産に欠かせない農業が重要と考えており、環境負荷を減らし、資源を循環させる方法を模索し続けていきたいと思います。
第15回「KYOTO地球環境の殿堂」表彰式&国際シンポジウム
地球温暖化防止活動推進員
地球温暖化防止活動推進員(以下「推進員」)とは、知事から委嘱を受け、「脱炭素社会」の実現に向けて地球温暖化防止の活動に取り組む地域のボランティアのこと。令和7年2月現在、271名が府内各地で活動中です。
出前授業などさまざまな形で情報発信
自治体や事業者など、さまざまな主体と連携し、小中学校への出前授業や地域のイベントの開催などを通じた情報発信にも力を入れています。
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小学校での出前授業の様子
周囲の人たちを巻き込んで地域に根差したエコ活動
推進員として活動しているのは、年齢も立場もさまざまな皆さん。それぞれ工夫を凝らしながら、エコ工作、地産地消マルシェ、自治体の温暖化対策計画を作るワークショップなどを開催し、多くの人を巻き込みながらエコ活動の輪を広げています。
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地産地消マルシェの様子
身近なことからエコ活動を
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京丹後市在住 味田 佳子(みた けいこ)さん
一部の“意識の高い人”が環境活動をしているという先入観を取り払い、楽しい取り組みを通じて地域が元気になるよう意識して活動しています。例えば家庭のキッチンから出る使用済み天ぷら油の回収など、誰もが身構えずにできるエコ活動はいろいろあります。皆さんも身近なことからエコ活動を始めてみませんか。
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各家庭から回収した食用油から、
地元企業がバイオディーゼル燃料を精製
一緒に活動しませんか
第12期「地球温暖化防止活動推進員」を募集します
応募資格
- (1)満18歳以上(令和7年4月1日現在)で、府内に在住・在勤・在学の方
- (2)地球温暖化防止に関する活動に対して熱意があり、自ら府内の地域住民等とともに自主的活動を行うことができる方
応募方法
郵送、FAX、メール(~2月28日)
任期
令和7年4月~令和9年3月
WE DO KYOTO! ユースサポーター
京都議定書を契機に広まった言葉「DO YOU KYOTO?(環境にいいことしていますか)」への答えとして、自ら環境行動に取り組み、自主的に環境啓発事業を企画・運営する若者たちを募集。現在35名が活動中です。
環境イベントへの参加や出展など
京都環境フェスティバルでワークショップやグループ別活動の成果報告を行うブースを出展するなど、環境イベントでの啓発活動も行っています。
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京都環境フェスティバルでの発表の様子
地球環境問題解決に向けたアイデアを提案
若い世代のアイデアでさまざまな地球環境問題を解決することを目指し、サポーター自らが企画を考えるワークショップの開催や実際に環境問題解決に取り組む企業への訪問・取材などを行っています。
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脱炭素に取り組む企業を取材
活動を通じて環境問題を自分事に
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福知山公立大学 鹿山 雄生(しかやま ゆうせい)さん
大学のゼミで、大阪・関西万博が環境問題への対策を中心とした多様なきっかけづくりの場であることを学ぶ中で、ユースサポーターの存在を知って参加しました。企業訪問や情報発信などの活動を通じて環境問題を自分事としながら、その中で自身が学び感じたことを多くの人々、特に若い世代へ伝えていきたいと思っています。
地球温暖化防止活動推進員やWE DO KYOTO!ユースサポーターの活動の様子を、府の広報番組「あったか京都!」で放送!
KYOTO地球環境の殿堂 国際会議・未来会議
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毎年、地球環境の保全に多大な貢献をされた方々を顕彰してきた「KYOTO地球環境の殿堂」。今年は、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」のもと、京都の歴史文化に息づく地球環境保全のレガシーについて、未来を担う新たな世代の探究を通じて、「未来への提言」としてまとめます。
国際会議
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日時 9月20日(土曜日)
場所 国立京都国際会館(左京区)
過去の殿堂入り者などが「気候変動」や「生物・文化多様性」などのテーマごとに議論。人と地球の未来のあるべき姿について共に考えます。
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未来会議
国際会議で成果を発表
日時 4~9月
場所 府内各所
国内外の高校生・大学生などが参加。京都で培われた文化と自然との関係についてワークショップで探究し、成果を国際会議で発表します。
ワークショップのテーマ
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「古来文学(随筆)」探究プロジェクト
- 随筆・和歌などに登場する京都の動植物について考察
- 京都御苑や社寺などでのフィールドワーク
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「伝統産業」探究プロジェクト
- 伝統工芸に触れ、自然と人間との関係性について考察
- ものづくりを支えてきた産地などでのフィールドワーク
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「森里海」探究プロジェクト
- 里山の機能や漁業体験を通じた海洋環境について考察
- 京都近郊の里山、丹後の海などでのフィールドワーク
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「未来会議」の参加者の募集は2月下旬ごろを予定しています
「KYOTO地球環境の殿堂」ホームページ
環境先進地・京都から共生の叡智(えいち)を世界へ
昨年夏の全国平均気温は平年より1.76度高く、前年と並び観測史上最も暑い夏となりました。地球温暖化が私たちの生活に大きな影響を与えている中、未来の世代に持続可能な社会を受け継ぐために、今を生きる私たち一人ひとりが意識や行動を変えていかねばなりません。
京都議定書発効20周年の節目となる今年、大阪・関西万博のフラッグシップ・アクションの一つとして「KYOTO地球環境の殿堂」を拡充し、京都が1200年の歴史の中で培ってきた文化と多様な自然(いのち)の共存・調和という伝統を、世代の枠を超えて見つめ直そうとしています。未来を担う世代の探究を通じて、地球の未来のあるべき姿を未来へ受け継ぐべき叡智として、京都から世界へ広く発信してまいります。
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京都府知事 西脇 隆俊
[お問い合わせ]
脱炭素社会推進課
TEL:075-414-4708 FAX:075-414-4705
お問い合わせ
知事直轄組織広報課
京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町
電話番号:075-414-4074
ファックス:075-414-4075
[email protected]
おことわり
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組織改正等により変更されている場合がありますので御了承ください。
ご不明な点がございましたら、広報課までお問い合わせください。