ふるさとトピックス!福知山、舞鶴、綾部
更新日:2021年5月6日
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福知山市大江町の北端、大江山のふもとにある毛原(けはら)。福知山駅から20キロ、車で30分、世帯数13のとても小さな集落で、急斜面地に大小600枚の棚田が広がっています。農林水産省認定の「日本の棚田百選」に選ばれており、「棚田オーナー制度」が有名で、美しく、そして活気ある地域です。様々なイベントがあり、市内外からたくさんの人が訪れ、ファンも多数。ついに移住する人も。13世帯のうち、4世帯が移住者なんです。
田舎ならではの魅力をご紹介します。
棚田風景
もともと人口は少なく、農業従事者の高齢化対策の1つとして、1997年から「棚田農業体験ツアー」などで棚田を保全する地域ぐるみの企画を推進してきました。現在は年に10回程度米作りに参加する「棚田オーナー制度」、稲刈りや田植えを楽しむ「棚田『体感』ツアー」によって維持しています。
棚田『体感』ツアー(田植え)
2020年は、新型コロナウイルス感染症予防対策の影響でオーナー制度を休止しましたが、新規企画のキャンプ体験会を開催しました。この年は田んぼ所有者の子や孫が帰省できず休耕田にせざるを得ない田んぼがありました。3組限定の参加者がその田んぼにテントを貼り、1泊2日のキャンプを楽しみました。家族単位で過ごし、安心安全を優先しながら交流。福知山市内と滋賀県からの参加者がありました。
キャンプの人気が上昇しているご時世ですから、今後も複数回企画される予定。主催者は「これからは、例えばキャンプ参加は草刈りボランティアとして募集し、草刈り技術を教えます。草を刈った後のきれいな状態を眺める満足感、達成感、いいですよ!」とPR。高齢化している地域住民を助けることもできて一石二鳥ですね。
キャンプの様子
「縁側喫茶」も2019年から続けています。毎年6~8月と10月~12月の第1・3日曜に民家の縁側を開放し、訪問者が茶菓子と湯茶でいっぷく。棚田や四季折々の自然風景を眺めながら、地域の高齢者と語り合い、ゆったりとしたひと時を楽しめます。縁側開放中のお宅には目印の旗とパラソルが立ててあります。
縁側喫茶 問い合わせ先
k.mizuyan0409@gmail.com
090-1024-0531(水口一也さん)
毛原は、昔から変わらない風景を守りながら、常に新しいことを企画し、チャレンジしています。全戸にスマートスピーカーとタブレットを配り、地区の情報を共有するほか、住民同士の会話も可能に。スピーカーに声をかけると声で反応、タブレットに文字も出るわけですから、使い方を知れば高齢者にも大変便利なモノです。家にいても会話できる、13世帯がまるごと一つの大家族のようですね。
ゴミ捨てや草刈りなどができなくて困っている住民が呼びかけると、できる人が応えます。今後はアプリによって地域外の人にも支援をしてもらえるようにする予定。しかもスピーカーとタブレットの購入経費はクラウドファンディングを活用しました。まるでIT化のモデル地区のような話です。そこに市内外からの訪問者を歓迎し、その参加者もボランティアをしながら自身も楽しめるのですから、関わる人みんながハッピーです。
さあ、検索先はこちらですよ!
毛原の棚田ホームページ
https://www.keharanotanada.com/
さて、ここでオマケのご紹介を。
毛原の奥地に「イタリアンレストラン&ウエディングOZ(オズ)」があります。ランチ、ディナー、カフェを楽しめるレストランと、挙式・披露宴ができる結婚式場です。食事は地元で採れたみずみずしい野菜と近海で獲れた新鮮な魚介を使い、1日1組限定の披露宴は広い芝生の上に建てられた会場や大自然を満喫できるガーデンウエディングも。
都会から来る人ほど、「こんな山奥に!」と驚くでしょう。福知山市内在住の私でも驚きましたからね。しかし、到着したオズのオシャレさと食事の美味しさにもう一度驚くはず。食事も美味しいけれど、空気も美味しい毛原です。一度は来てみてね!
イタリアンレストラン&ウエディングOZ
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