ふるさとトピックス!福知山、舞鶴、綾部
更新日:2022年1月19日
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※この記事の内容は2021年8月7日時点のものです。
東京2020オリンピック競技大会の新競技であるスケートボード(スケボー)。メダルラッシュに加え、史上最年少金メダル獲得記録をも塗り替えるなど、スケボーが一躍脚光を浴びる今。まるでこの結果を予見していたかのようにオープンしたお店が福知山にあったんです!
「スケボー×カフェバー」という他に類を見ないスタイルってどんな感じなんだろう…?ということで行ってきました♪
素敵なオーナーの皆さんにお話をた~っぷりお伺いしましたので、お店の全貌と共にご紹介したいと思います!!
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※営業時間等は、緊急事態宣言発出時などには営業時間が異なることもあるためご注意ください。
※飲食時の「#きょうとマナー」にご協力ください。
※写真撮影時のみマスクを外しています。
2021年6月21日、福知山駅から徒歩10~15分程の場所に位置する厚東町にオープンした「GF8(ジーエフエイト)」。周りはフツーの商店や民家なのに、個性的な車が何台か駐車されていて、この一角だけオシャレ。それだけで既にワクワク。テンションが上がります。
ところで、GOLDFISH8なる言葉がベースになっているというこの店名、どんな意味が込められているかわかりますか~?読み進めながら、ああかな?こうかな?と予想してみてください。答えは最後のお楽しみ♪
ドアを開け、一歩足を踏み入れるとそこには見たこともない空間が!!テーブルと椅子が配されたスペースの向こうには、大きなスケボープール。そしてスケボーを楽しむ、これぞ「かっこいいオトナ」と言わんばかりの大人たちが優しい笑顔で迎えてくれました。
「スケボー×カフェってどんなお店???」と取材に伺う前から興味津々だったんですが、実物を目の当たりにして、「オォ~~こういうことか!!」という驚きと同時に、その新鮮さと店内に漂う独特の空気感に一瞬にして魅了されました。
オシャレでかっこいい、けれど優しくて居心地が良い。なんとも不思議な空間です。
こちらのお店、ユニークなのは「スケボー×カフェ」という点だけではないんです!なんと、毎日日替わりで色んなお店のお料理がいただけるんですね。
つまり、出店者さんにカフェスペースを貸し出すという、これまた新しいスタイルで営業されているわけです。もちろんどのお店もGF8のオーナーさんたちお墨付きのこだわりメニューを提供。オリエンタルテイストの「バーチカル食堂」、スパイスカレーが人気の「SPICECURRY GARMII」など個性的なお店がラインナップ。
店内にはテーブル席もありますが、スケボープールの縁もテーブルとして利用できるので、かぶりつきでスケボーを見ながら飲んだり食べたりというスタイルが個人的にはオススメ!
曜日や時間帯によって出店者さんや営業時間が変わりますので、スケジュールはGF8の公式インスタグラムでチェックしてくださいね!
https://www.instagram.com/gf8_okukyoto/
ちなみに、私がお邪魔した日は「TACO.SCRATCH」というお店の出店日で美味しいタコスプレートランチをいただきました。大きなお皿いっぱいにカラフルなフレッシュ野菜がた~っぷり!SNS映えはもちろんのこと、レモンも皮ごと食べられるということで、カラダも喜ぶヘルシーランチを堪能しました。
※この写真はイメージ画像です。
カフェバーの飲食利用は誰でもOK!「スケボーもされるんですね、じゃあ今度、ランチやディナーとのセットでこういう時間を作りますけど来られますか?」といった感じで、お客さんとコミュニケーションをとりながら、良い感じのオトナの空間をキープしています。
実際、私がお邪魔した際も”おひとりさま”のお客様に「その椅子座るの難しいでしょ?こうやって座ってください。さらにその不安定さを楽しんでください(笑)」とフランクに話しかけ、そのお客様の笑いを誘うシーンがありました。
「『スケボーだけできたら良いんです!』という雰囲気にはしたくないという言葉の通り、大人が安心して食事とスケボーの両方を楽しめる居心地の良い空間を維持すべく、現状スケボーは会員と招待制による利用のみ。スケボーも時間制限などはなく「譲り合い」の精神。プロスケートボーダーが来店し、セッション&レクチャーなんて贅沢な体験ができることもあるそうですよ♪
では、ここで!福知山にこんなに新しいスタイルのお店を作られたオーナーの皆さんをご紹介します!
まずは、学習塾や人気アウトドアショップ「somabito」を経営する岩城四知さん。「好きを楽しむ」がコンセプトの某有名酒造会社のCMにも抜擢され、多方面で活躍されています。
左から井上さん、伊東さん、岩城さん、橋本さん、谷さん
福知山以北エリアのJRのシステムなどを請け負う電機会社社長の井上大輔さん。岩城さんと共に、小さな木片一つから「somabito」をオープンした伊東和哉さんは、木材&建築会社の社長であり、GF8の建築・デザイン・施工も担当。「somabito」と同じ店舗内で、癒され度200%のお洒落カフェ「UNBIRTHDAY COFFEE」を営む橋本圭祐さんは、岩城さんが28歳で始めた学習塾一期生でもあるのだとか。そして、福知山のふるさと納税返礼品1位も獲得されているお肉屋さん「谷牧場」&ハンバーガーショップ「BUTCHER CAMP」の店主・谷龍太郎さん。
岩城さん、伊東さん、井上さんのお三方は、中学一年生のお嬢さんが幼稚園児だった頃からのパパ友であり、キャンプ仲間。そこに30代の若手お二人が加わり、かねてからキャンプ関連や様々なイベントを一緒にやっていたことがきっかけで今回の共同経営に至ったとか。
GF8はこちらの5人のオーナーによる合同会社杣としての第1弾プロジェクト。「まだまだ色んなことをやっていきたい。今後は宿泊業とか色んなことを想定してます」と優しい笑顔とともに、ポジティブなエナジーが伝わってきます。
岩城さんが発起人となり、「奥京都デザインプロジェクト」という企画をやり始めたのが5人の原点。「福知山のみならず奥京都の魅力を創造し世界へ発信。今までの地域創生の動きとはちょっと違った切り口で色んなことをやってます」と岩城さん。
「『かっこいい街を作るんじゃなくて、自分たちがかっこいいことをしていく』『自分たちをアップデートすることで、周りや街が影響を受けていく』『自分たちが努力してないのに外側だけとか、仕組みだけとかって意味がない』『台風の目みたいになって周りを巻き込んでいく存在にならんとって』って言葉が物凄く響いて『ほんとおっしゃる通りです!』ってなって(笑)」と井上さんは当時を振り返ります。
「今の自分に満足せずに常に更新。しかもそれを楽しみながら超えて行こうとするメンバー」と誇らしげに語るその姿がなんともキラキラとしていて眩しかったです。
「BUTCHER CAMP」の店主としてGF8に出店し、ハンバーガーやローストビーフといったメニューを提供している谷さんはメンバー最年少の30歳。親子のような歳の差ということで岩城さんからは「こんなハンバーガー出す気か?」と何度もダメ出しをされたとか。
精肉屋さんだけあって、肉のクオリティも高く、最初の段階でも人気のあるお店レベルの出来だったというハンバーガー。それでも「それでええんか⁉︎ほなそっちのお店行ったらええやんか!」と言われ、肉の配合率や、3種のソース開発など、試作に試作を重ねて出来たハンバーガー、美味しくないワケがありません!!!この絶品ハンバーガーもGF8だからこそ生まれたメニューです。
もともとは居酒屋だったこの場所で何か新しいことを始めようと、コロナ禍かつ具体的なプランも決まっていない中、まずこの場所を押さえたところからスタートしたこちらのお店。
元来、スケボーボウルでスケボーをするカルチャーはアメリカのカリフォルニア発。そこに、飲食スペースの床を枯山水風にして京都をイメージしたデザインにしたり、スケボーボウルの上端には洗い出しというザラザラっとした技法を施し、和のテイストを融合。「スケボー×和」なデザインは世界でココだけなのだだそう。
地元福知山で個々に会社やお店を営む5人のメンバーが共同経営という形でオープンしたGF8。さぞかし皆さんスケボーフリークなんだろうと思いきや、なんと!5人全員スケボー初心者と聞いてビックリ!!
「スケボー×カフェ」というコンセプト決定を機に、皆さんスケボーを始めたんだとか。バリバリのスケートボーダーじゃないところが逆にスケボーに対するハードルを下げてくれて、未経験者も安心して始められそうですよね。
「人が集まれる場所がいいかな?という想いが常にあった中で、自分たちの特別な場所みたいなことを並行して考えてるうちに、スケートボードのブランドデザインをしている人たちとイベントを通して仲良くなって。スケボープールがある多目的空間って絶対面白いよ!って話になったんです。始めは『スケボーっすか!?』みたいな感じだったんです」とお店がオープンに至る経緯を話しながら、始めて2か月とは思えないスケボーの腕前を披露してくれました。
僕みたいにスケボー未経験で、46歳にもなってから気付くスケボーの魅力みたいなものもあるんですよ」と井上さん。
老若男女関係なく楽しめて、それぞれのレベルでメイクしたらハイタッチして褒め合う。スポ根的な昭和なカルチャーは皆無。「こないだまで立つのがやっとやったのに、次見たらこれが出来てる!ってなると、みんなが一緒になって『すごいやん!』って褒めるんです。そしたらまたやる気が出るから、どんどん上手くなるんです。そういうカルチャーがこれからの時代感を背負ってるように思うんです。しかも出来たらかっこいいんですよ(笑)」。
確かに。間違いない。
スケボーの練習中に骨折をしたという伊東さん。「早くスケボーやりたい!」という気持ちのせいか、お医者さんも驚く驚異の回復力を見せ、短期間でスケボー復帰。いい大人たちがまるで少年のように夢中になる魅力がスケボーにはあるようです。仕事も遊びも本気。かっこいいです。
岩城さん(49歳)曰く「僕らの年になると皆さん接待ゴルフとかすると思うんですけど、僕らは接待スケボー(笑)。子どもの見えないところでゴルフとかをやるより、大人になってもこんなに突き抜けた遊びができるんだな、こんなに楽しめるんだなっていうのを見てもらって、大人になるのを楽しみに思ってもらいたいなって思います。色んな考えも柔軟に取り入れて、色んな人と組んでいけば天井知らずの面白いことができるよ!っていうのを若者にも見せたいし、同年代の人にも今からでもできるなっていう気持ちになってもらいたいなと。そんな想いから、この空間は出来ました。」
「全天候型でいつ来ても遊べる、全国の人がここに来てくれるようなスペースを作ろう!」という想いのもと作られたGF8。目指すは世界。それもそのはず、もともとGF8の隣に位置する岩城さんと伊東さんのアウトドアショップ「somabito」は、海外でワークショップを開催するなど、日本全国のみならず世界に向けて情報を発信してきているブランドです。
地元の人はあまり知らないらしく、お客さんの凄い行列を見て「なんであそこのお店はあんなに並んでるの??」といった現象もしばしば(笑)。限定商品を売り出します!となると朝から100人以上ものキャンプオタクたちが列をなし、徹夜組も出るほどなのだとか。
GF8も世界が注目するスポットになる可能性大!!!
そんな岩城さんと伊東さんに触発された井上さん。本業とは別に廃校を活用した地域プロジェクト「THE610BASE」を始めたそうで、いちご農園や、いちごスイーツの開発、クラフトビール製造まで手がけるに至ったきっかけを教えてくれました。
「岩城さんにいつも何かを投げかけられるんです。で、何のためにやってるんですか?で、何になるんですか?どうしたいんですか?子どもにどんな生き様残すんですか?って。みんな社長なんで、そういうことを突きつけられることってそうそう無いんですよね。岩城さんと伊東さんは結果ももちろん凄いんですけど、結果だけじゃなくて、それにどれくらいの熱量を込めてやってるか横で見ているので、あー俺やってないわ。まだまだやれることやってないわって気付かされるんです。僕はもともとマイペースなタイプなんですけど、マイペースだと摩擦がないので成長しないんですよ。成長って摩擦がいるでしょ。このメンバーとの出会いは大きいです。」
冒頭で触れたGF8=ゴールドフィッシュ8というこの店名。さて、その心は?
ゴールドフィッシュ=金魚+8=金魚鉢。これはスケボープールの形がまさに金魚蜂のような形をしているから。
さらに、鉢を数字の8にしたのは、スケボーでも8の字を描いたりすることと、8の形が無限大に似ていることから、「無限大に広げていきたい!」という意味を込めて名付けられたのだそうです。
「福知山だけでなく奥京都に根付くカルチャーと自分たちのカルチャーを融合し、新しい価値を創造して『面白いことを考える人がいるね』みたいなところで勝負していければと思ってます。意外性がある方が面白いと思うので。」
福知山のイケてるオトナ5人衆。この先も一体どんなことをしてくれるのか?福知山からどんなムーブメントが巻き起こるのか?楽しみです!!!
■■INFORMATION■■
GF8(GOLDFISH8)
福知山市厚東町27番地
https://www.instagram.com/gf8_okukyoto/
※スケボープールの使用は現状会員限定。カフェバーは一般利用OK。出店スケジュール、営業日時については上記公式インスタグラムを参照ください。
中野里美 初めて訪れたのに、初めてお会いしたのに、初めてな感じがしない。もちろんスケボー×カフェというスタイルは新鮮で、とびきりお洒落な空間だったんですけどね。オーナーの皆さんのなんとも言えない肩肘張らないリラックスした雰囲気とスタンスがとても心地よくて、ついつい長居してしまいました(笑)。私も試しに初めてのスケボー体験をさせてもらったんですが、想像以上に不安定で「うゎっわっうわぁ~~~っ!」と大声を出してしまったほど。持ち前の負けん気の強さ&スポーツ好きも相まって、私も自力で立ってみたい!と密かに思っていたりして(笑)。「立てるようになりたい」「滑れるようになりたい」「ターンしたい」など成長ステップが小刻みかつ明確に見えるというのもスケボーにハマる大きな要素かもしれませんね。オリンピックでの躍進も手伝って、スケボーブームの予感★ |
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