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更新日:2021年4月28日

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神崎らっきょうプロジェクト


 

海辺近くの畑でらっきょうを作る

日本海に面する舞鶴市北部の神崎地区。京都丹後鉄道(丹鉄)宮舞線の「丹後神崎駅」で降りると、海はすぐ近く。海水浴場の手前には山と畑が広がっています。

畑は砂浜が近い砂地なので、かつては落花生やサツマイモを育てていました。しかし、高齢化と獣害により、耕作放棄地が増えていきました。サルやイノシシ、シカ、クマによる被害を度々受け、畑作をやめると雑草、雑木、竹藪が覆い、荒れ地が増えていくのです。

そこで、2012年、獣害に遭いにくいと言われるらっきょうを作ることに。地元の人たちがらっきょうの特産地である鳥取県に視察に行き、種を譲り受けてきました。荒れ地の草刈り、土起こしから取り組み、9月に植え付け。期待通りに獣害にあわず、翌年6月に無事、収穫ができました。地元の特産物「神崎らっきょ」として地域おこしを目標に、2015年「神崎あぜ道の会」を発足。京都府から補助金も得て、「神崎らっきょうプロジェクト」と称する企画を広報しました。ボランティアを募集し、地元住民と一緒に草刈り、種植え、収穫、随時に除草の作業をしようというのです。さらにオーナー制度も企画し、畑を一筋ずつ分け合って各自でらっきょうを育てることに。以降毎年、地元住民、ボランティア、オーナーたちがここに集まっています。


荒れ地の草刈り


らっきょうの植え付け


らっきょう畑
 

参加者の交流

「神崎らっきょうプロジェクト」には毎年、延べ100人を越える参加があります。参加者は舞鶴市から府北部近隣へ広がり、そして今では大阪や尼崎、遠くは広島からも。子ども連れの家族も多く、作業後は地元の方々が用意する神崎の海水から作った塩で握ったおにぎりや、蒸かした甘いサツマイモをみんなで食べて交流し、会話がはずみます。バーベキューをする時もあります。


浜辺近くにある「マリンビレッジ風月」にて
 

さらに加工して販売も

らっきょう漬けの加工体験も始めました。根切り、皮むき、洗い、湯びき、酢漬けと一連の作業をし、参加者自身が持ち帰ることはもちろん、一部は予約販売、また舞鶴市内の農産物直売所で販売しています。すぐに売り切れるのですけどね。そして売上げは景観保全活動に充てています。


らっきょうの加工作業

9月に植えたらっきょうを翌年5~6月に収穫し酢漬けして6月中に販売、そして9月の植え付けを繰り返しています。販売、ボランティアとオーナーについてのお問い合わせは、こちらにご連絡を。

 

「神崎あぜみちの会」事務局
京都府舞鶴市西神崎933-13
マリンビレッジ風月
電話0773-82-5002
 

元気いっぱい、さらに新しい企画を

ところで、宮津と西舞鶴の間を走る京都丹後鉄道(丹鉄)宮舞線で、丹後由良駅と丹後神崎駅を結ぶ線路は途中で由良川にかかる橋を渡ります。橋の東側に広がるのは神崎の畑。以前は線路の周りを草や木が覆っていましたが、草刈りをして畑が眺められるようになりました。らっきょう畑に立てた看板も見えます。今後、そのらっきょう畑の手前の空き地にコスモスの種を植え、秋にはコスモスを見てもらおうという企画が。常に新しいことを考えているのは、地域活性化の象徴ですね。かつては耕作放棄、荒れ地が増えていた神崎は、今や元気いっぱい。「神崎と言えば海水浴やったけど、楽しいのは夏だけやないで」とPRしています。

家族でプロジェクトに参加している男性は、「子どもは5月も9月もらっきょうの畑作業の後には海に入って遊んでいますよ」とコメント。夫婦で参加している女性は「夫は冬、サーフィンを楽しんでいます」。海が大好きな人にとって、神崎は最高の環境です。


神崎はサーフィンやボディボードのスポットの1つとしても知られている
 

ローカル線の丹鉄に乗ってみてね

ちょっとオススメを。
丹鉄は、オシャレなカフェテリアの丹後あかまつ号やレストラン列車の丹後くろまつ号もステキですが、1両だけで走るいかにもローカル線がこれまた楽しい!自家用車のある人も、あえて丹鉄で神崎を訪れてみては。京阪神方面から来るなら福知山駅から丹鉄に。大江山を越え、山と田畑を見ながら北へ進むと、やがて海の神崎へ。プロジェクトの集合地は丹後神崎駅近くですよ。


由良川の橋を渡る丹後くろまつ号。右に神崎の畑


田舎を走る1両電車
 

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お問い合わせ先

中丹広域振興局 地域連携・振興部 企画・連携推進課

電話番号:0773-62-2031

ファックス番号:0773-63-8495

舞鶴市字浜2020番地

メールアドレス:c-c-kikaku@pref.kyoto.lg.jp