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平成24年3月30日
京都府建設交通部
指導検査課
075-414-5221
平成24年2月28日に開催された平成23年度第3回京都府公共事業評価審査委員会の概要は下記のとおりでした。
平成24年2月28日(火曜)午前9時30分から午前11時00分まで
平安会館「朱雀の間」
なし
丹後縦貫(たんごじゅうかん)林道リフレッシュ事業(第2期工事)について
(委員)写真の撮影位置がわかりにくいので、資料を整理されたい。また、一部検討結果が記載されていない箇所について修正されたい。
(森林保全課)修正する。
(委員)事業自体は必要と思うが、今回の対象区域で、しおぎり荘の近くで府が水のモニタリング調査を続けてきた。地元も工事によって水環境がどうなるか気にされており、調査結果は今回の事業にどのように活かされているのか。
(森林保全課)下流の耕地等に影響がないよう、側溝、水路などの水文調査を行い、水量に変化がないか調査を行い工事を進めている。
(委員)改良も大事であるが、成相線では接続する府道が地すべりで通行止めとなっており、つながりがない。また、改良は進むが管理が不十分でよく閉鎖されたりするため、それらを含めて全体的にどのようにして行くのか。
(森林保全課)府道が数100mあるが、通行止めとなっている。生活道路でもあり建設交通部と調整し、解除されるよう連携していきたい。
管理は市町に移管しているが、2市2町が管理運営協議会などを組織して一括管理することが望ましいと考えており、その方向で検討いただくよう調整している。
(委員)「『環』の公共事業構想ガイドライン評価シート」の水環境関係について説明をお願いする。
(森林保全課)今後工事を進める区間については、流末を水路に導くなどにより湧水を確保し、下流の生活等に支障が出ないよう調査を行いながら進めていきたい。
(委員)もう少し具体的にお願いする。
(森林保全課)工事着手前に水文調査の箇所等を設定し、湧水量の調査、工事内容の検討などを具体的に詰めていきたい。
(委員)コスト削減で12ページの写真は間伐材を活用した法面の補強工法と思うが、耐用年数はどの程度か。
(森林保全課)12ページは木製ではなく鋼製の補強土壁で、鋼製の耐用年数はコンクリート製品と変わらない。木製品利用は15ページで、視距(ドライバーが道路上で見通すことができる距離)確保のため間伐材を用いて植生の導入を防ぐ工法を用いている。
間人漁港第2種漁港府代行整備事業について
(委員)「『環』の公共事業構想ガイドライン評価シート」の「地域環境・自然環境」目標欄に海藻の生息とあるが、生育の間違い。海藻に生息とは使わない。
また、「目標」からいきなり「措置内容(ブロックの設置)」に論点が飛躍している。「海藻の生育場所が失われる」⇒「貝類がいなくなる」⇒「稚貝の保護育成に努める」と段階を追って記述する方がよい。
(水産課)修正する。
(委員)「コスト縮減の取組」の中で『流用』という表現があるが、一般的ではないため『再利用』に表現を変えた方が良い。
(水産課)修正する。
(委員)間人漁港は、国定公園の指定範囲に入っているのではないか?入っているなら、「『環』の公共事業構想ガイドライン評価シート」の「景観」欄に対応を記入すべきではないか?
(水産課)藻場造成等の生育環境については検討しているが、見た目についてはあまり検討していない。
(委員)地域全体について、どのような構造物が良いのかという視点から検討することが大切。(意見)
(委員)国定公園内という特殊な立地条件に配慮が必要である。(意見)
(委員)「事業の進ちょく状況」の中で「上部施工、下部施工」とあるが、これは何か。
(水産課)既設防波堤に、下部から徐々にブロックを積み上げていく施工である。
(委員)資料中に、間人漁港の水揚高が、年間300トン、3億円前後とあるが、それだけしかないのか?
(水産課)京都府の水産業で水揚げの多くを占めるのは定置網。間人漁港は定置網が無く、カニなどの底引き網や、一本釣り漁業が中心であり、この数字で間違いない。
一般府道郷ノ口余部線道路新設改良事業及び都市計画道路宇津根新国道線地方道路交付金(街路)事業について
(委員)平成4年当時(事業着手当時)の予測交通量はどのくらいであったのか。
(道路建設課)当時の交通量などから交通量予測し、計画を策定しているが、事業着手当時の予測交通量は持ち合わせていない。
(委員)今後の課題としている、宇津根橋の架け替えについて、公共の橋の耐用年数は設計上100年と聞いたことがあるが、この橋梁はまだ寿命の約半分を残しているので、既存の橋梁を有効活用することを検討願う。
(道路建設課)一般的に、橋梁の耐用年数50年とされているが、橋梁の置かれている環境などで大きく変わる。
この橋梁は、耐震対策もできていないので、事業化の際には、耐震対策等による長寿命化や架け替えについて、経済比較等を行いたい。
(委員)交通事故の発生件数は把握しているか。
(道路建設課)宇津根橋から府道王子並河線までの区間で、H8からH21の間に23件の死傷事故が起こっている。(本事業供用後の事故データは持ち合わせていない。)
(委員)橋梁の耐用年数は、50年とされているが、実際の耐用年数は、使用条件によって変わる。長寿命化をするのが良いのか、架け替えた方が良いのかは、事業化にあたっては総合的に判断していただきたい。
(各案件の評価調書)
丹後縦貫林道( PDFファイル ,1MB)(PDF:1,779KB)
間人漁港( PDFファイル ,1MB)(PDF:1,344KB)
宇津根新国道( PDFファイル ,1MB)(PDF:1,088KB)
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