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京都市北西部(北区中川を中心とした地域)では、約600年前の室町時代ごろから北山杉の生産が行われています。
製品は「北山丸太(きたやままるた)」と呼ばれ、磨き上げられた丸太の木のはだの美しさは独特の味わいがあります。
木立(こだち)が天に向かってまっすぐのびる姿は“伸びゆく京都”のシンボルです。
床の間の「床柱」としての活用例 梁(はり)等としての活用例
清滝川の岸に急な山が迫ってくる。やがて美しい杉林がながめられる。じつに真直ぐにそろって、立つ杉で、人の心こめた手入れが一目でわかる。銘木の北山丸太はこの村でしかできない。(「古都」より) |
長い歴史が生み出した伝統産業としての繊細かつ高度な技術を継承しながら、時代とともに変化する需要に対応し、さらなる品質の向上に取組み、日本の先進林業地として一層の発展を目指されています。
・主にタルキに用いる材(目標:長さ3m、末口直径3cm)を生産します。
・5~6年生の頃から、株の枝を4~5本放射状に残し、梢頭以外は枝打ち。
・10数年して残した枝が十分発達したのち、主幹部を伐り取り、残した枝から立状に仕立。
・枝打ちを順次行いながら、目的の太さに達した丸太から択伐的に収穫。
・主に床柱に用いる丸太(目標:長さ3m、末口直径10~12cm)を生産します。
・密に植林し、早くから強度の枝打ちを繰り返し、通直(つうちょく)、完満(かんまん)、無節(むぶし)の優良な材を育てます。
北山丸太は主に床の間(とこのま)の「床柱(とこはしら)」として活用されてきました。
桂離宮や鹿苑寺(金閣寺)等の有名建築物、一般住宅においても活用されています。
最近では、床柱のような伝統的な活用方法だけでなく、店舗等の意匠(いしょう)としても活用されています。
[参考]北山丸太を住宅に活用した際の支援事業
「ひろがる京の木整備事業(住宅タイプ)」
「北山杉のことをもっと知りたい」「北山杉はどこで手に入るの?」等々、ご質問がありましたらお気軽にお問い合わせください。
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