「京都府の木!北山杉」を誇りとして、一筋に!
金辻進(きんつじすすむ)さん(京都市)
- 京都市北区在住
- お仕事の内容 : 自己所有の北山杉の育林・保育や立木原木を購入して、磨丸太として加工、販売。
- 雇用形態:仕事で人手が必要なときは、別の作業班と共同で行う。
活動記録:
- 北山杉を育て加工する仕事に従事されています。代々北山杉を育ててこられていましたが、一代で加工業「金辻銘木店」を興されました。
- 現在、「北山の朝市」の代表者も務めておられます。
工夫していることやこだわり
- 北山杉はやはり苗選びが一番大事。
- 北山杉の品種は「センゾクシバハラ」がやっぱり良い。
- 枝打ちの遅れにならないよう手入れをしている。
- 自衛隊で東京にいたが、兄が山仕事をやめ違う世界に入ったことから、昭和39年、京都に戻って、あらゆる修行を北山でしてきた。
- 枝打ちは、ナタを使うのが主流だが鎌を使うこともある。
一番苦労した事は?
- 冬の寒さ。砂で丸太を磨く時、一瞬にして凍りつくほどの寒さは堪える。
やってきて良かったと思ったことは?
- 若い頃、都会(東京)に出たこと。広い視野でものを見て考えることができた。
- 東京から戻ってきて、改めて自分の故郷が、良い意味でも悪い意味でも田舎だと思った。この認識を無くして、現在の自分はない。
- 常に新しい情報を求め、必要なことはどんどん取り入れて、まずやってみる!
これからの夢は?
- 若い学生が、山のことで良く話を聞きに来る。その時、私がいつも言うのは、「命の水を何不自由なく飲めるのは、山を手入れしているからだ!」ということ。
地元の子供たちに道風神社のお話
- 行政も農業(田)は力を入れているが、エコ、環境保全問題と言う割には、林業は放っておかれている。
- 私のところに来た若い学生たちが、今後どう考え、どうアクションを起こして変えていってくれるか?楽しみだ。
- 農山村で暮らしていくひとつの糧として、日本ミツバチの養蜂やギョウジャニンニクの育成栽培を試験的にやっている。
- 生涯、チャレンジャーだ!
仕事のPRを
- 北山杉の産地に生まれ育ち、これからもここで暮らしていくことだろう。
- 私は「京都府の木 北山杉」を誇りに思っている。だから私は床柱としての北山丸太だけでなく、丸太の持つ肌の美しさを生かした木工品を作っており、身近に感じて気軽に使って欲しい。
- 特にこれからの若い人にもこの北山杉の美しさを誇りに持っていただきたく、北山杉・北山丸太の良さをPRしていきたい。
<北山の朝市>
- 北山で採れた野菜や花、手作り品、木工品を販売
- 毎週日曜日午前8時30分から11時30分まで、国道162号線沿いの京都北山丸太生産協同組合広場にて開催。
- 毎月25日には、北区平野神社の境内で開催。
- 他に市内のイベントにも参加することがある。
- 北山杉の木工品や北山の朝市に関することは、金辻銘木店まで。電話075-406-2010
ちょっと一口コラム
一番好きな花は何ですか?
- ヤマシャクヤク。
- 2年前の早朝、目に入った山中のヤマシャクヤクの清楚で白く美しい花が、瞼に焼き付いている。まるで珠玉のようだった、忘れられない。
ヤマシャクヤク(ボタン科ボタン属)は ブナやミズナラ林などの明るい落葉広葉樹林で生育する多年草。5月頃に白色の花を1個だけ付け、香りがあります。
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