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林業の現場では、高い技術や志を持つ担い手を確保し、育成していくことが大きな課題となっています。
森林を育成したり木材を生産する現場では、時として厳しい気象条件や労働環境に置かれることがあります。
こうした中でも、森や林は手をかければかけるだけ、私達に豊かな恵みをもたらし、応えてくれます。木漏れ日のまぶしさ、林の中をそよぐ風の心地よさ、林道から眼下に山々を見下ろすときの爽快感、山の恵みを手にしたときの喜びは、山に関わってきた人ならではのものといえるでしょう。
このページでは京都府内で林業に携わる方々の作業の様子や林業グループ等での活躍を紹介しています。
稲本定雄さん:京都市左京区花脊で代々林業を営む家の長男として一所懸命に頑張ってこられました。人から「そこまでするのか?!」と言われるほどの安全への意識を持って、仕事に取り組んでおられます。
清水良廣さん:向日市で代々竹材業を営み、現在3代目。美しい京銘竹になるよう、一本一本の竹と向き合う姿に、竹への愛情と誇りが感じられます。
桒原稔さん:平成2年に京都市内の会社を辞めて京丹後市に移住。地元産の木を使った炭づくり・自然農法にこだわった米づくりを通じて、山と地域の再生のための活動に取り組まれています。
岡本嘉明さん:近畿唯一の漆生産地として知られる福知山市夜久野町で生産される「丹波漆」の「漆かき」職人。歴史ある丹波漆のPRと復興に情熱を注いでおられます。
尾島俊明さん:和室の床柱などに使われる高級材北山丸太の気品ある光沢と美しい色仕上がりを引き出すため、北山杉の林内で「本仕込み」と呼ばれる伝統技法が使われます。現在、「本仕込み」作業が行える唯一の「組(加工集団)」の親方として、北山杉の育林から加工・製造までの高い技術の伝承に情熱を注がれています。
柿迫正紀さん:南丹市で自己山林の経営、素材生産業、木材市場の代表と、「3足のわらじ」をはいて丹波山地を駆けめぐる。林業の機械化をはかり、都会から若者を呼び込み、力強く生き抜く姿に、「林業」の新たな鼓動を感じます。
藤田利幸さん : 京都市で古来より床柱など和風建築に多用される伝統的な北山杉を育て、庭園用に仕立てた北山台杉の生産販売もされています。また、丹波マツタケの増産を願ってアカマツ林の手入れにも取り組まれています。
伊東宏一さん : 福知山市で森林経営から木材生産、製材、住宅建築まで幅広く手がけられるほか、地域の林業に携わる方々の組織でも中心的な役割を担われています。
金辻 進さん: 京都市で「京都府の木」にもなっている伝統的な北山杉を育て、床柱用などに磨き丸太として加工販売を行うかたわら、北山朝市運営の中心的役割を担っておられます。
高地大樹さん:植林作業や間伐、枝打ち、下刈など林を育てる作業の他、放置され荒廃した竹林の拡大防止のための竹伐採や森林公園での接客もこなす、森林組合の若きホープです。
小山忠成さん:お茶の生産のかたわら、ハウスを使って、香りの良い肉厚で歯ごたえのある高品質な原木生シイタケを生産されています。
林業女性グループ「樹々の会」:京都市右京区京北地域で結成されている林業女性グループ「樹々の会」は、山村地域で生活と結びついた積極的な活動をされています。
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