化学物質過敏症について
化学物質過敏症とは
- いわゆる化学物質過敏症は、生活環境中の極めて微量な化学物質に接することにより多彩な不定愁訴を呈する症候群であるとされています。
- シカゴ大学の Cullen MRらのグループの定義が一般的であり、一度過敏性を獲得すると、その後は一般的な毒性学の概念では説明できない程の極めて微量な化学物質に反応を示すようになるとされています。
- 原因となったとされる環境ばく露が全くなくなっても症状が継続することがあるなど、その症状とメカニズムは未解明な部分が多く、今後の研究の進展が期待されます。
症状の例
- 嗅覚過敏
- 眼・鼻・喉の刺激症状
- 皮膚の紅斑
- かゆみ
- 疲労感
- 集中力の低下
- 頭痛・めまい・吐き気
- 関節痛・咽頭通・微熱 など
症状を誘発させるものの例
- 日用品(香料を含む整髪剤、洗剤、柔軟剤、除菌剤など)
- 暖房等の燃焼ガス
- 自動車の排気ガス
- 農薬 など
対処法
- 治療法は確立しておらず、原因となる化学物質を避けることが有効な対処法とも言われています。
- 化学物質そのものに対する治療以外に、環境ストレスに対峙するための精神心理的な治療を発展させることが症状を和らげ、生活の質を向上させることに役立つ可能性を示唆する報告もあります。
調査研究
化学物質過敏症については、未解明な部分が多く、次のとおり調査研究が行われています。
香りへの配慮について
近年、柔軟剤などの香りで頭痛や吐き気がするという相談が消費生活センター等にあることを踏まえ、消費者庁・厚生労働省・文部科学省・経済産業省・環境省の5省庁連名で香りへの配慮にかかる周知が図られています。
自分にとっては快適なにおいでも、不快に感じる方がいることを御理解ください。
その香り困っている人もいます(消費者庁・文部科学省・厚生労働省・経済産業省・環境省作成ポスター)(PDF:1,165KB)
京都府の窓口
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