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熱中症は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなって、体内に熱がこもった状態のことです。
屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡することもありますが、予防法を知って実践することで、熱中症は防ぐことができます。
体調の変化に気をつけるとともに、周囲の方や周辺の環境にも気を配り、熱中症による健康被害を防ぎましょう。
総務省消防庁が公表している救急搬送状況のデータをもとに、京都府内のデータをまとめています。
暑さ指数(WBGT)は、「湿球黒球温度」の略語です。人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目し、熱中症を予防することを目的として提案された指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい「気温」、「湿度」、「輻射熱(ふくしゃねつ)※」の3つを取り入れた指標です。暑さ指数(WBGT)が28(厳重警戒)を超えると熱中症患者が著しく増加するとされています。
注※輻射熱(ふくしゃねつ)とは、日差しを浴びたときに受ける熱や、地面、建物、人体などから出ている熱のこと
「熱中症警戒アラート」は、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際に注意を呼びかけ予防行動をとっていただくよう促すもので、環境省と気象庁が令和3年度から全国で運用しています。「熱中症特別警戒アラート」は、従来の熱中症警戒アラートの一段上のもので、熱中症によって重大な健康被害が生じるおそれがある場合に備え、令和6年度から創設されました。
熱中症警戒アラート等を活用した熱中症予防対策(脱炭素社会推進課)
熱中症特別警戒情報(熱中症特別警戒アラート)・熱中症警戒情報(熱中症警戒アラート)(環境省)(外部リンク)
脱水状態にある人、高齢者、乳幼児、からだに障害のある人、肥満の人、過度の衣服を着ている人、普段から運動をしていない人、暑さに慣れていない人、持病がある人、体調の悪い人などは、熱中症にかかりやすい「熱中症弱者」です。
「熱中症弱者」は自助による熱中症予防行動が難しい場合もあることから、下記を参考に、家族や周囲の人々による見守りや声かけ等の共助など積極的に行うことが大切です。
熱中症対策としては涼しい環境への避難が大切ですが、それができない場合(エアコンが故障した場合等)は、衣服をゆるめ皮膚を濡らしてうちわや扇風機であおぐこと、氷やアイスパック等で冷やすことも有効です。
熱中症を疑う症状(めまい・失神・筋肉痛・大量の発汗・頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感など)がある場合の対処方法
意識がない場合、自力で水分等を補給できない場合、水分等を補給しても症状が改善しない場合は、すぐに救急車を呼ぶなど医療機関に搬送してください。
地域活性化包括連携協定のもと、大塚製薬株式会社などと連携し、熱中症予防対策について啓発を行っています。
今年の夏も熱中症にご注意ください!~包括連携協定締結企業等と連携し、熱中症予防啓発を実施~(脱炭素社会推進課)
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