[自殺対策]
周囲の人が心がけたいこと
家族や友人、同僚などは、身近な人の不調や異変に気付きやすいものです。「あの人、最近、様子が変だな」「いつもは〜な人なのに、急に・・・になってきたな」などと思ったら、要注意です。特に以下の様子に気をつけてください。
- うつ病の症状が出てくる。⇒[うつ病について]
- 原因不明の身体の不調が長びいている。
- アルコールの量が増える。
- 生活の安全や、心身の健康を保てなくなるような、自暴自棄な行動をとる。
- 仕事の負担が過重である、または失敗をよくする。
- 職場や家庭に居場所がないか、サポートを得られていない。
- 本人にとって価値があるものを最近失った。(職、地位、家族、財産など)
- 重症の病気にかかったようだ。
- 身辺整理をしたり、急にフラッとどこかへ行ってしまったりする。
- 自殺をほのめかしたり、自殺未遂におよぶ。
こういった様子が見られる場合、本人に心配している気持ちを伝えて、病院への受診や専門機関への相談をうながすことが大切です。本人が拒否する場合は、家族や周囲の方から専門家に相談されることも、ひとつの糸口になります。⇒[相談窓口一覧]
「死にたい」と打ち明けられたら…
自分の人生がこれで最期かもしれない、というとき、心の中の苦悩は、そう簡単に打ち明けられるものではありません。
「死にたい」という言葉の背景には、「本当は生きたい」けれど死ぬしかないという思い詰めた気持ちがあるものです。相手を思う気持ちや表現は、人によって異なりますが、性急な批判や説教は、この場合、控えたほうがよいでしょう。むしろ、何も言わなくてもいいのです。「死にたい」と思っている相手の話を、まずはじっくり聞いてあげましょう。気持ちを受け止めてもらえたことで、少し気分がおさまってくるかもしれません。
ひと通り話して落ち着いて考えられるようになったら、あなたの心配な気持ちをそっと伝えて、受診や相談に誘ってみましょう。