[自殺対策]
「職場のストレスが耐えられません!」〔仕事〕
こんな悩みが増えています!
- 「勤務問題」を理由にした自殺は、平成10年以降から現在まで、年間1800件前後にのぼっています。(警察庁統計)
- 経費削減や人員整理、企業間競争などの影響を受けて、長時間労働を強いられる人が増えています。また、職場のOA化や過重なノルマに精神的負担を感じる人も増加しました。
- 昇進や異動など環境の変化に精神的ストレスを感じたり、また深夜や交代制の勤務により体調を崩して睡眠障害になる人もあります。
- リストラをする側の心理的板ばさみも、リストラをされる側の精神的・経済的なダメージも、どちらも深刻な気分の落ち込みをもたらすことがあります。
- 権力を利用した嫌がらせ(パワーハラスメント)やセクシャルハラスメントを受けて、意欲が低下し、自己価値観を感じられなくなる場合もあります。
- 不当に安い賃金や待遇で働いたり、社会保険や雇用保険が適用されないなど、不安を抱えながら働き続ける人も増えています。
- これらのことから疲労や精神的負担が蓄積し、自殺を図る危険性があります。
職場のストレスや疲労がたまってきたら
過酷な労働環境や職場の人間関係などに悩み、身も心も疲れ果てて、自殺へと追いつめられる人が増えています。
たくさんのストレスの中で働き続けることによって、心と身体は悲鳴をあげていきます。まずは、ご自分を心身ともにいたわるために休みを取りましょう。「この忙しいのに、休みなんか取れるわけがない!」と思われるでしょうが、ご自身の命よりも大事な仕事など本当にあるのでしょうか?
また、休みが取りたくてもどうしても取れない場合には、家族や周囲の人に思いを打ち明けてみましょう。思いつめた状況では、いつもより視野が狭くなりやすいものです。「自分がやらねば!」という責任感から、つい無理をして自分自身を追いつめ、逃げ場を見失ってしまいがちです。ぜひ一度、心と身体を休めて、ゆっくり考えてみましょう。
対応方法
職場でのストレス状況を改善するには、実際にはいろいろな方法があるものです。まずはひとりで抱えずに、家族や友人に打ち明けてみましょう。そして、職場の実情に合った具体的な方法を考えてみましょう。
【対応例】
- 先輩や同期などの仲間に話を聴いてもらう。
- 職場に労働組合がある場合は、間に入って調整してもらう。
- 労働時間や環境について、労働局などに相談する。
- 精神科医の診察を受け、診断書を書いてもらって休職する。また復職のタイミングは、医師や保健師、職場の上司などに相談しながら見計らいつつ、環境を調整してもらう。
- 異動願いを出し、人事担当者にも相談をかける。
- どうしても状況の改善が難しければ、他の仕事を探して転職も検討する。
あなたの職場には職員のための相談室はありますか? もしあるなら、そこには「産業医」「保健師」「産業カウンセラー」と呼ばれる人がいて、あなたの実状に応じて相談に乗ってくれます。また職場内で相談することに抵抗を感じる方にも、さまざまな相談窓口があります。(下記参照)
職場でのストレスが原因で心が重く、気分が沈みがちであると感じている方は、心の相談専門の窓口をぜひ利用してみてください。(「うつ」については⇒[最近、気分が沈みがち(うつ)です…]へ)
仕事や職場についての相談窓口
職場環境や労働条件についての相談
京都中小企業労働相談所 | 0120-786-604 | 月曜〜土曜、9時〜13時・14時〜17時 |
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京都労働局総務部企画室 | 075-241-3221 | 月曜〜金曜、8時30分〜17時 |
職場でのストレスによる心の相談
こころの相談電話 | 075-645-5155 | 月曜〜金曜、9時〜12時・13時〜16時 |
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京都いのちの電話 | 075-864-4343 | 年中無休、24時間 |
ハローワークこころのメール相談(求職者のストレスチェック及びメール相談事業)
【パソコンから】 http://www1a.biglobe.ne.jp/kokoro09
【携帯電話から】 http://www1a.biglobe.ne.jp/kokoro09/i.htm
メールで求職活動中の心の悩みについて相談できます。
(詳しくはハローワーク備え付けのリーフレットをご覧ください。)
働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」
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地域ごとに選択、診療日・診療時間も確認できます。
【パソコン・携帯電話】 http://kokoro.mhlw.go.jp/