[自殺対策]
「最近、気分が沈みがち(うつ)です…」〔気分〕
こんなことはありませんか?
- 気分が沈み、ゆううつ
- 好きなことに関心がわかない
- 自信がなくなる(弱気になる)
- 気疲れしやすい
- 物事をするのがおっくう
- 何とかしなくてはと、焦りばかりが先にたつ
- 人と会いたくない
- 寝つきにくい、途中で目が覚める、
早朝覚醒。食欲減退、おいしく感じない - 性的な興味が減退する
- 全身倦怠感、頭痛、肩こり、息が苦しい、
便秘・下痢
- 同じことを繰り返し考える
- 集中力が落ちてミスが増える
- なかなか決断ができない
- 何ごとも悲観的に考えてしまう
気分の落ち込み(うつ)について
心や身体のエネルギーが停滞してくると、上記のような症状がでてくることがあります。そして、自室に閉じこもったり、気持ちが焦ってじっとしておれなくなったりし、自分を生きている価値のない存在であると思いつめて、自ら死を選んでしまうこともあります。
このような心身の停滞状態のことを「うつ状態」とか「うつ病」といいます。自殺の背景に「うつ」が隠れていることは、とても多いといわれ、自殺者の54パーセントにうつ症状がみられたという統計もあります。しかし、自分では気付かなかったり、たんなる“やる気のなさ”や“なまけ”と勘違いして見過ごしてしまうこともよくあります。
「うつ」は一生のうちに10人に1人がかかるといわれ、誰もがなる可能性のある、ごく普通の病気です。しかし、軽くあなどって放置しておくことはとても危険です。適切な治療を受けずに、自殺に至ってしまう危険性もあります。
対応方法
自分の調子が何かおかしいことに気付いたら、すぐに病院や相談機関の専門家に相談しましょう。また、身近な人の不調や異変に気付いたときは、まずは家族から相談にいってみましょう。主に以下のような治療法があります。
《薬物療法》 抗うつ薬や抗不安薬などで、気分や身体の調子を整えます。抗うつ薬は、1〜2週間飲み続けることで、気分の落ち込みが改善するとともに、睡眠・食欲・意欲などにも効果が現れてくるといわれています。また、不安や心身の緊張が高いときには、心身安定剤などのリラックスできる薬で、症状が緩和することもあります。
《精神療法(心理療法)》 対話や訓練などをとおして認知や行動に変容をもたらす技法。多くは薬物療法と併行しながら、カウンセリングでじっくり話を聴いてもらうことで、気持ちが楽になります。カウンセラーとの信頼関係ができてくると、心の支えを得られるだけでなく、少しずつ気持ちや考えを整理したり、今までとは違った視野が開けてきたりし、希望が持てるようになることが多くあります。
気分の落ち込み(うつ)に関する相談窓口
こころの相談電話 | 075-645-5155 | 月曜〜金曜、9時〜12時・13時〜16時 |
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乙訓保健所 | 075-933-1154 | 月曜〜金曜、9時〜12時・13時〜17時 |
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山城北保健所 | 0774-21-2193 | 月曜〜金曜、9時〜12時・13時〜17時 |
綴喜分室 | 0774-63-5734 | 月曜〜金曜、9時〜12時・13時〜17時 |
山城南保健所 | 0774-72-0979 | 月曜〜金曜、9時〜12時・13時〜17時 |
南丹保健所 | 0771-62-0361 | 月曜〜金曜、9時〜12時・13時〜17時 |
中丹西保健所 | 0773-22-3903 | 月曜〜金曜、9時〜12時・13時〜17時 |
中丹東保健所 | 0773-75-0856 | 月曜〜金曜、9時〜12時・13時〜17時 |
丹後保健所 | 0772-62-4302 | 月曜〜金曜、9時〜12時・13時〜17時 |
京都府内の精神科医療機関については、保健所やこころの相談電話にお問い合せください。
高齢者の「うつ」・介護者の「うつ」
高齢者は、心身ともに力が弱まり、病気や障害を抱えやすい状態にあります。若い頃のように自分ひとりではできないことが多くなるため、「家族に迷惑をかけている」など、悲観的な考えにおちいりやすくなります。また、家族と同居していても、異世代との価値観の違いに悩み、孤立している場合もあります。
その一方で、最近では介護者の高齢化も進んでおり、介護者自身が精神的に追い詰められて、心中を企てるようなことも増えてきています。高齢者はもとより、介護者にも、社会的なサポートが必要です。ぜひ専門機関との連携をお勧めします。