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>>「令和3年度 学生×地域つながる未来プロジェクト」概要ページ
[冒頭特集]学生さんインタビュー
→チームリーダーとして活動をプロデュース!(京都大学3回生 森下航平さん)
→プロジェクト活動+参加認定証のデザインを担当!(京都精華大学1回生 田中彩楽さん)
→京都府外(関東)から初の参加者!(学習院大学3回生 新井沙菜さん)
プロジェクトの振り返り
各チームの活動結果
→「NPO法人 丹波漆」チーム
→「NPO法人ビオトープネットワーク京都」チーム
→「藪の傍」チーム
→「京都府地域アセット・衛星3次元データ等を活用したまちおこし研究会」チーム
→「外国人女性の会 パルヨン」チーム
→「CoCoしらかわ」チーム
→「3upS(サップス)」チーム
参加した学生さんの声
参加した地域活動団体さんの声
次年度への可能性
府庁担当者からありがとう!
関連ページ
京都大学3回生 森下航平さん(「NPO法人 丹波漆」チーム)
昨年度から継続参加し、今年度はリーダーとしてチームの活動をプロデュースしてくれた森下さんにお話を聞きました。
━リーダーとして活動してどうでしたか?
丹波漆チームの活動では、これまで触れることのなかった京都の文化に関わることが出来ました。
そこに関わる人たちの想いに触れるいい経験になったと思います。
また、リーダーとして活動を計画し、丹波漆の担当者の方と何度も連絡を取り合い、関係性が深まりました。
活動に参加してくれる学生メンバーが増えたことは嬉しかったです。
名古屋から参加してくれた学生もいましたが、距離を超えて活動できたのではないかと思います。
━大変だったことはありますか?
僕は昨年度からの参加だったので丹波漆について既に知識があったのですが、初めて参加する学生にどうやって馴染みのない漆について理解してもらうかは、よく考えて、ステップを踏みました。
━地域と関わることの魅力は何ですか?
知らなかった世界を知ることができる楽しさだと思います。
大学だけでは関わる機会のない人と出会えますし、地域の課題に取り組んだりするのも楽しいです。
プロジェクトを通して、伝統文化をどう継承するか、伝統文化を守る意義について考える機会になりました。
京都精華大学1回生 田中彩楽さん(「藪の傍」チーム)
チームでのプロジェクト活動の他、年度末に参加者に発行する参加認定証(ステッカー・賞状)のデザインを担当してくれた田中さんにお話を聞きました。
━活動に参加してみてどうでしたか?
皆さん温かく迎えてくれて楽しかったです。
初めて地域で活動している団体に関わって、地域の竹林を良くしようとする活動を知っていくうちに、このようにその地域をより良くしようと活動する団体は地域にとって、とても大切で必要な存在なんだなと気づきました。
プロジェクト活動では、オンラインでミーティングをしたり、現地を訪れて団体担当者と企画内容のすり合わせを行ったり、Instagramで発信する画像を作成したりしました。
最初の企画案が途中で実現できなくなるなど大変なこともありましたが、竹に関するイベントを企画するうちに、だんだん街なかでも竹や竹細工に目が留まるようになりました!
━参加認定証をデザインしてみてどうでしたか?
依頼を頂いて作るのは初めての機会で嬉しかったです。
大学の課題提出と重なるなど学業との両立が大変でしたが頑張った分達成感があります。
京都府の担当の方に「2つの手のある場所の色はそれぞれ違ってて、両者の間には線が引いてある訳じゃなく緩やかにグラデーションになっていて、互いに手を伸ばそうとする感じで協働のコンセプトを反映している」と素敵なコメントを頂きました!
━地域と関わることの魅力は何だと思いますか?
年代も普段の生活も全く違った方々と話すことで、いろんな気づきを得られることが魅力だと思います。
1つの物事に対しても一人一人がそれぞれ違う視点や考え方を持っていて、話しているうちに考える視点が増えました。
学習院大学3回生 新井沙菜さん(「外国人女性の会 パルヨン」Aチーム)
このプロジェクト初となる京都府外からの参加者である新井さんにお話しを聞きました。
━関東からの参加はどうでしたか?
もともと京都が大好きだったことと、地域と関わるプロジェクトに興味があり参加しました。
最初は不安だったけれど、皆さん優しく受け入れてくれたので、安心して意見を言うことができました。
具体的な活動としては、SNS広報担当としてチーム内で連絡を取り合いました。また、イベント開催当日は京都に来て参加しました。
━地域と関わってみてどうでしたか?
今まで気づいていなかった地域の問題を知ることができたと思います。
日常生活で出会う外国人の方は英語の先生か留学生だったので、彼らは日本語ができて、交流も活発な人たちでした。
今回プロジェクトに参加してみて、さまざまな事情で来日される方がいて、困っていたり助けを求めている場合もあることを知りました。
「多様性」が謳われる時代ですが、実際には見えていなかった問題があるのだと驚きました。
━プロジェクトに参加して変化はありましたか?
水面下の問題に対峙する機会となり、これまで相手の立場で考えているつもりではあったけれど、リアルを知らなければ想像できない部分があると感じました。
また、自分の行動力を発揮できる機会を得て、自分の可能性に気づくことができました。
「学生×地域つながる未来プロジェクト」は令和元年度から始まった事業で、大学生にNPOなどの地域活動を体験してもらい、興味をもってもらうためのプロジェクトです。
オンライン活動と現地活動を組み合わせながら、7つの地域活動団体さんと38名の大学生さんと一緒に、「終わらない関係性を育む」をテーマに活動しました。
令和3年7月 |
「オンライン説明会&交流会」開催 プロジェクトメンバー決定 |
令和3年8月 | オンラインで活動開始 |
令和3年11月 | 「中間相談会」開催 |
令和4年3月 |
「ありがとう交流会 -R3-」開催 |
>>詳しくは「プロジェクトのあゆみ(進捗)」をご覧下さい。
昨年度参加学生がリーダーとして活動をプロデュース!
「丹波漆について学び、PR方法を考えて実践しよう!」をチームテーマに、現地(福知山)で漆掻き職人さんから丹波漆について学び、「丹波漆を考えるアイデアブック」を作成しました。
馴染みのなかった漆と向き合った学生さんからは、「若者などは伝統産業に興味がある人が少ないため、漆を知ってもらうためにどうしたら良いか考えるのが難しかった」という感想をいただきました。
また、京都市内の大学生だけでなく、福知山公立大学や名古屋大学の学生も参加し、現地訪問とオンラインミーティングにて活動しました。遠方から参加の学生さんは、「オンラインの良さを最大限活かせたと思う」と感想をくださいました。
>>「丹波漆を考えるアイディアブック」(PDF:3,525KB)
>>「丹波漆を考えるアイデアブック」簡易版(PDF:1,291KB)
>>「丹波漆を考えるアイデアブック」簡易版(問いのみ掲載)(PDF:846KB)
当初は「里山でイベントオーガナイズ!」をチームテーマにしていましたが、活動現場である「みささぎの森」が8月の大雨で被災。チームテーマを「復旧作業&現場の様子をSNS発信!」に変更し、復旧作業をお手伝いしました。
現在は地域の子ども達に森の魅力を伝えて訪れてもらおうと考え、チラシを作成中です。
「竹林でイベントオーガナイズ!」をチームテーマに、バレンタインイベントとして「竹藪で過ごす特別なバレンタイン -本格的バームクーヘン作り」を企画しました。
残念ながら当日は雨天で中止となってしまいましたが、54名の親子からイベント申込みがあり、大いに可能性が見えました。
また、Instagramを立ち上げて、情報発信を開始しました。
大変だったことは「企画を考える際に、竹の特性などを考慮したり、参加者の年代なども考慮しながら考えること」と感想が届き、多角的に考えて企画をブラッシュアップしながら歩んだ様子が分かります。
また団体担当者さんからは、「学生さんたちの若さが輝きを放って、普段の竹林が明るく華やかに変わった。」と感想をいただきました。
「縁結びのパワースポットを中心とした、地域の伝統文化をPR!」をテーマに、8月に行われた地域の伝統行事に参加して、レポートにまとめました。地域の少子高齢化の問題などを考える機会にもなりました。
また、南山城村の区長さんにお話しを伺ったり、チームメンバーで現地を一緒に巡りました。
学生さんから「南山城村や恋志谷神社を知ることができ、現場を訪れ遷宮の見学ができたのが楽しかった。また、同じプロジェクトのメンバーとミーティングを重ね、コミュニケーションを取りながら活動することができました。」と感想をいただきました。
「外国人の方に京都の魅力を伝えよう!」をチームテーマに、Aチーム・Bチームに分かれて活動。外国人女性の方々と「やさしい日本語」を使って交流しながら歩くウォーキングイベントを開催したり、外国人女性に元気を届けるInstagram発信しました。
コロナの影響でオンラインでの活動が続く中、チームのやり取りがスムーズにいかない時もありましたが、中間相談会にて本音で対話することによって、解決の糸口が開け、無事にイベント本番を迎えることができました。
「今まで一度も使ったことのなかった『やさしい日本語』は、自分が思っている以上に難しく、相手の立場に立って物事を考える難しさをしっかり考えられる良い機会だったと思います。」と感想をいただきました。
団体担当者さんも「外国人女性が、若い学生と話す機会がとても楽しそうでした。」と、とても喜んでおられました。
>>学生による活動レポートはこちら
>>「外国人女性の会 パルヨン」Instagramはこちら(外部リンク)
「白川エリアの魅力をSNS発信!」をチームテーマに、既存の団体メンバーさんたちと一緒に月1のミーティングに参加したり、いろいろな活動に参加しました。また、Instagramを立ち上げて、新たな情報発信を始めました。
「将来の目標に近づく一歩になったと思います。」と感想をくれた学生さんもいました!
また団体担当者さんからは、中間相談会で「学生の立場で改めて活動などを見る意識が高まった。」と感想をいただきました。
>>「CoCoしらかわ」Instagramはこちら(外部リンク)
昨年度参加学生が新たに立ち上げた地域活動団体。
「商店街のインフルエンサーになろう!」をチームテーマに、新大宮商店街や周辺の店を取材してInstagramで発信しました。
また、地域の方々と協力し合いながら、新大宮商店街内でハロウィンイベントやクリスマスイベントを実施しました。
「馴染みのない土地に足を運んで、新しい魅力を発見するのと同時に、それらを自らの言葉で発信、PRすることが楽しかった。」、「新しいことにチャレンジできて、歳の近い先輩が活躍している姿を間近で見ることができた」と、学生さんから感想をいただきました。
1.活動の継続について
プロジェクト終了後アンケートにて、「チームの活動は継続しますか?」という問いに、17名の学生さんが「継続する」と回答しました。
学業や就活などで忙しい学生さんにも末長く地域活動に携わってもらえるように、プロジェクト終了後のつながり方について、団体担当者さんと連携しながら模索していきたいと考えています。
2.協働について
プロジェクト終了後アンケートにて、「協働(異なる主体が同じ目的のために協力して取り組むこと)はできましたか?」という問いに、全体(学生さんと団体担当者さん)の73%が「できた」、26%が「どちらとも言えない」と回答しました。
「できた」と回答したメンバーのチームは、必ずしも常に順調だったわけではなく、上手くいかない時に対話を重ねたチームもありました。チーム内の課題を解決しながら協働を叶えるため、要因を分析しながら次年度に活かしたいと考えています。
3.オンライン活動による広がり
コロナ禍がきっかけとなり、オンラインを活動に積極的に取り入れるようになった経緯があります。その結果、京都府外からの参加申込みがあり、プロジェクトに広がりができました。
対面活動を大切にしつつも、オンライン活動の蓄積を活かし、これからも広い視野でプロジェクトを展開できればと考えています。
今年度の活動は、過年度も含めてプロジェクトに参加してくれた学生さんや団体担当者さんとのやり取りの上に成り立っていたと思います。
「3upS(サップス)」は昨年度の参加学生さんが新たに立ち上げた団体ですし、「丹波漆」チームの活動は昨年度から継続参加の学生リーダーがプロデュースしてくれました。
「外国人女性の会 パルヨン」さんと今年度ご一緒させていただいたのは、昨年度参加してくれた学生さんから「コロナで海外旅行や留学が出来ないので地域で国際交流することに興味がある」という声をいただいたことがきっかけでした。
また、活動に同行する中で「プロジェクト活動を通して、大学とバイトでは出会うことのない大人たちと出会える」ことが学生さんにとって時に生き方のモデルになっている様子を知り、年度末の「ありがとう交流会 -R3-」では団体担当者さんの想いを深くお話しいただくに至りました。
プロジェクト担当者として「次に何を企画したらよいか?」は、いつも現場の学生さんや団体担当者さんとのやり取りの中で、着想をいただき、それがプロジェクトの方向性をいつも導いてくれました。
参加してくれた学生さん、団体担当者さん、SNS等で活動の様子を見守ってくださったり情報を拡散してくださった方、企画段階や広報でお世話になった大学関係者の方、市町村関係者の方…!
本当にありがとうございました。皆さんとの楽しいやり取りが、私たちのモチベーションでもありました。
これからも京都をますます素敵な地域にしていくために、皆さんと一緒に歩んでいければと思っています。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
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