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送付先
気候変動枠組条約締約国政府の皆様
新しい年の幕開けに当たり、地球温暖化防止についての国際的な取り決めとなる京都議定書採択地の京都から、議定書早期発効の願いを込めてメッセージを送付します。
昨秋、モロッコのマラケシュで開催された気候変動枠組条約第7回締約国会議(UNFCCC-COP7)では、世界中の人々が見守る中、京都議定書について最終合意が成立しました。京都議定書が採択された第3回締約国会議から4年間にわたる困難な交渉でありましたが、貴国(貴地域)の建設的かつ柔軟な姿勢が今回の合意に結実したものと考えており、心から敬意と謝意を表する次第です。
地球温暖化はすでにその影響が出始めており、私達はあらゆる手だてを講じて取組を進め、総力を結集して気候変動の課題に立ち向かっていかなければなりません。京都では、COP3を契機に京都府、京都市が国を超える温室効果ガス排出削減目標を設定し、住民、事業者、環境NG0、行政等が地域からライフスタイルや事業活動を変革していこうと様々な削減対策に懸命に取り組んでいます。
京都議定書は、人類がねばり強く続けなければならない地球温暖化防止の取組の第一歩となるものですが、地球と人類の未来のため、早期に発効することを強く望んでいます。このため、日本政府に対しては一日も早い批准を求めるとともに、貴国に対しては、京都議定書の発効に向け、一層のリーダーシップと御見識を発揮されることを期待しています。本年8月には、ヨハネスブルク・サミット(持続可能な開発に関する世界首脳会議)が開催されますが、京都議定書発効の喜ばしい知らせを世界の人々と分かち合うことができる会議となることを念願いたしております。
結びに、貴国(地域)の安寧とますますの御発展を祈念いたしまして、新年に当たっての京都からの御挨拶とさせていただきます。
2002年1月
京都府知事 荒巻 禎一
京都市長 桝本 賴兼
京都商工会議所会頭 村田 純一
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