特集2令和7年度当初予算+令和6年度2月補正予算
あたたかい京都づくり実感予算
府では、京都府総合計画を1年前倒して改定し、令和5年度は「あたたかい京都づくり」を力強く「発進」するために必要な予算を、令和6年度は出始めた成果をさらに「加速化」するために必要な予算を編成し、着実に施策を進めてまいりました。令和7年度は、これまでの取り組みを踏まえ、安心・温もり・ゆめ実現の3つの視点に基づく「あたたかい京都づくり」を府民の皆さまに「実感」していただけるようにとの思いを込め、予算を編成いたしました。

京都府知事 西脇隆俊



全ての営みの土台となる「安心」
ビジョン1安心できる健康・医療・福祉
ビジョン2災害・犯罪等からの安心・安全
子どもたちを育み、絆を守る「温もり」
ビジョン3子育て環境日本一・京都
ビジョン4誰もが活躍できる生涯現役・共生の京都
ビジョン5共生による環境先進地・京都
希望や活力の源泉となる「ゆめ実現」
ビジョン6未来を拓(ひら)く京都産業
ビジョン7文化の力で世界に貢献する京都
ビジョン8交流と連携による活力ある京都
令和7年度当初予算 1兆298億円台
+令和6年度2月補正予算(当初予算と一体的に編成) 306億円台
=国の経済対策を活用した切れ目のない14カ月予算として編成
合計 1兆604億円台

今年度の主な取り組み
今年度、府が特に力を入れていこうとしている主な施策について3つの視点ごとにご紹介します。
「安心」

子育て家庭や重度障害のある方などを対象に、医療に係る経済的な負担を軽減
81億5,300万円
〈 京都子育て支援医療助成制度の拡充 〉
- 令和5年9月から通院の自己負担上限額を200円(月・医療機関)とする対象を小学校卒業まで拡大
〈 重度心身障害者への医療助成制度の充実 〉
- 令和6年8月から精神障害者の医療助成制度を創設し、助成対象者の入院・通院に係る自己負担ゼロを実現
発達障害診療体制の再構築により、初診待機期間を短縮
1,800万円
- 府立医大に専従医師および心理士を配置し、府内診療体制を再構築
「専門医療機関」にニーズが集中し初診待機期間が慢性的に長期化している状況の改善を図る
(最大9カ月から約1カ月へ(令和10年を目標))
新興感染症などに備えるため
「京都版CDC(京都感染症予防管理センター(仮称))」の
令和8年度設立を目指す
京都版CDCの設置

\ここがポイント/
国立健康危機管理研究機構と協力し、
西日本の拠点としての機能を持つ組織を目指す
-
京都府と京都市が連携し、常設の専門機関を立ち上げ
都道府県と政令市で構成する地方版CDCは全国初
- 府内の大学や研究機関と連携し、府内の感染症の実態を把握・分析
- 社会福祉施設、病院などの実践的な感染予防策を専門家が支援
100万円
など

今後の地震に対する備えとして、
木造住宅などの耐震化支援制度を時限的に拡充
令和6年度に拡充された制度を継続し、引き続き支援を実施
3億800万円
災害発生時における避難生活の環境改善のため、
広域支援用の資機材などを確保
1億4,400万円
-
簡易トイレ30基、
簡易ベッド3,000台、
パーティションテント1,500張りを確保 - 温かい食事を提供するための体制を充実

孤立可能性地域の府民の安心・安全を
守るため地域防災力を強化
1億6,800万円
- 京都舞鶴港(第3ふ頭)に大型ヘリの離発着が可能なヘリポートを整備
- 孤立可能性地域におけるヘリポートの設置を支援(舞鶴市、綾部市)
- ふるさとレスキューが行う地域の孤立対策に資する活動を支援

繁華街などへの街頭防犯カメラの設置や自転車による
取締小隊の体制拡充により、犯罪や交通違反の未然防止・
事案発生時の早期解決を図る
500万円
など
「温もり」

「WEラブ赤ちゃんプロジェクト」子ども“ええ顔”発信事業の実施
1,600万円
- 新たに京都サンガをアンバサダーとして迎え、幅広い年代の方に対しさまざまな取り組みなどを実施
京都版ミニ・ミュンヘンの実施
500万円
- 若者などがサポートし、子どもが主役で運営する「京都版ミニ・ミュンヘン」を京都市内で実施
私立学校の教育条件の維持・向上や
保護者の教育費負担を軽減
32億6,500万円
- 年収約910万円までの世帯を対象とした授業料と施設整備費の支援を実施(高等学校等就学支援金を含む65万円を上限)
令和6年度に制度を拡充し、引き続き支援を実施
京都府と京都市の妊娠・出産・子育てに関する
相談窓口を一本化し、24時間365日の受付体制を整備
1,000万円
子育て世代の「子育て」「親育ち」の一体的支援を大幅に拡充
2,500万円
「親子誰でも通園」を府全域へ拡大!
令和6年度13施設 → 令和7年度85施設に拡充!
- 保護者を対象に、保育士などによる子育ての悩み相談や子育ての学びの機会を提供
- 不安や孤立感を抱える子育て世帯の「親育ち」を支援

府内医療機関で新生児マススクリーニング検査の実施体制を強化
3,000万円
- 新たに2疾患(重症複合免疫不全症(SCID)、脊髄性筋萎縮症(SMA))を公費検査項目に追加
国の経済対策を活用し、特別支援学校の体育館に空調を整備
1億6,000万円
など

リカレント研修の提供や、キャリア相談・企業との
マッチング支援を実施
1億8,000万円
これまでの利用者:約7万人
(令和3年度~)
- 令和7年度は専門研修の講座数を増やすほか、対面型研修の府域全域での実施を目指す
障害者の雇用を促進し、発達障害のある学生が
オープン就労を選択できる環境を構築
1億6,000万円
- 大卒の障害者の求人を増加させるため、モデル企業育成塾を新たに開催
- 障害のある大学1・2回生を対象とした企業との個別座談会を新たに開催
など

自動車業界と連携し、脱炭素テクノロジーの社会実装を促進
1,800万円
- 自動車メーカーや専門家と次世代モビリティ社会を考える「京都モビリティ会議」へ出展
- 「ZET-BASE KYOTO」の運営・交流イベントを新たに開催

海の環境変化により減少している藻場の造成・保全活動を推進
500万円
- 海藻を食害する生物の除去などを実施
など
「ゆめ実現」

厳しい経営環境にある中小企業の多様なニーズに対応するため、伴走支援体制を強化
5億6,000万円
- 専門的経営支援コーディネーターの配置などを行い相談体制を強化
- 新たに配置するコーディネーターによる課題解決などのための支援枠を創設
地域の特性を踏まえ、産学官や国内外の人材が交流することで、
新たな産業を創造できるリーディングゾーンを構築
5億5,700万円
丹後地域の機械加工技術との親和性が高い宇宙関連産業への参入を促進
100万円
- 宇宙関連の研究者・企業・団体などで構成される京都・スペースコンソーシアム(仮称)を設置
中小企業や社会福祉施設などを対象に、
生産性向上などの環境改善に向けた支援を強化
8億円
- 生産性向上に向けた勉強会などの開催や、設備導入・人材育成などの取り組みを一体的に支援(支援枠を拡大)
府内の半導体関連企業のビジネス機会拡大、国内外へのプレゼンス強化
1,500万円
- 半導体関連学会「VLSIシンポジウム2025」の機会における京都企業セッションの実施
- 「SEMICON TAIWAN」への京都パビリオンの初出展、トッププロモーションの実施
国内最大級のスタートアップイベントに加え、新技術の早期事業化を促進
8,400万円
- 国内最大級のスタートアップイベント「IVS2025」を万博と連動して開催
- 未来を創る次世代イノベーター会議「IVS Youth」を「IVS2025」と併せて開催
など

身近にアートに親しめる「文化が活きる京都」を実現
1億700万円
- 国内最大級の国際アートフェア「Art Collaboration Kyoto」を開催
- 京都市と連携し「京都アート月間(仮称)」を創設(10~11月頃)
など

さらなる観光客の分散化に向けて「朝観光・夜観光」などを推進
7,500万円
- 京都市と連携し情報発信を強化
- 朝・夜観光の専用ホームページの作成、Webによるプロモーションの実施
- 「川」をテーマに観光スポットを結ぶモデルコースの造成 など
-
ターゲットに応じた観光コンテンツの掘り起こし
- 「もうひとつの京都」エリア別のにぎわい創出につながる大規模コンテンツの造成
- 少人数グループ向けのプランも想定した新たな誘客ツールの開発
令和6年度は府市トップミーティングにおいて府市連携の周遊観光「まるっと京都」の推進に合意し、モデルツアーを造成。令和7年度は、これまでの取り組みをさらに発展
など

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