KYOTO地球環境の殿堂 ホーム > 殿堂入り者 > 第9回殿堂入り者
ここから本文です。
更新日:2018年1月16日
ミゲール・A・アルティエリ(Miguel A. Altieri)1950年生 アメリカ合衆国
【カリフォルニア大学 名誉教授】
チリ大学で農学を専攻し、コロンビア国立大学で修士号を取得、米国フロリダ大学で昆虫学の博士号を取得する。
1981年にカリフォルニア大学バークレー校の農業生態学の教授に就任し、30年以上教鞭を執っている。2017年7月には農業生態学の名誉教授に就任した。
国連開発計画(UNDP)の持続可能な農業に関するプロジェクトの総括コーディネーターや国連食糧農業機関(FAO)世界農業遺産のアドバイザーも務めている。
230本以上の研究論文、様々な言語に翻訳されている20冊以上の著書、そしてラテンアメリカでの実践を通して、専門分野としての農業生態学の確立に貢献している。
ラテンアメリカでは、農業生態学の原則である持続可能な農業の実践によって、資源に乏しい小規模農家を支援している。
マーガレット・アン・マッキーン(Margaret Anne McKean)1946年生 アメリカ合衆国
【デューク大学 名誉教授】
政治経済学者。専門は所有権論。共有資源の管理等の研究をする「コモンズ研究」の第一人者。
1974年に米国カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得する。
東京大学社会科学研究所に留学時に日本の「入会権」について研究し、研究成果を欧米に紹介した。その研究がきっかけで米国科学アカデミー共有財産部会のメンバーとなり、世界の共有財産の研究ネットワークの構築に尽力した。
コモンズ研究で2009年にノーベル経済学賞を受賞した故エリノア・オストロム博士(KYOTO地球環境の殿堂第2回殿堂入り者)の研究は、日本のコモンズである「入会地」に大きな刺激を受けていると言われている。
1989年にエリノア・オストロム博士らと国際コモンズ学会を立ち上げ、その後、会長も務めた。
デニス・L・メドウズ(Dennis L. Meadows)1942年生 アメリカ合衆国
【ニューハンプシャー大学 名誉教授】
米国カールトン・カレッジを卒業(化学専攻)、米国マサチューセッツ工科大学で経営学の博士号を取得する。
1972年発表のローマクラブへの報告「成長の限界」のプロジェクトリーダーを務め、経済成長が環境問題に及ぼす影響に警鐘を鳴らした。
3つの大学で35年以上教鞭を執り、これまでに、招聘研究員として4カ国に滞在、講演等でも40カ国以上訪問している。また、環境教育への貢献として、4つの名誉博士号を得ている。
エネルギー、環境、持続可能な発展に関する問題について、精緻なコンピューター・シミュレーション等を設計し、企業、大学等でのトレーニングプログラムとして世界中で使われている。
主な著書に『成長の限界(1972)』、『限界を超えて(1992)』等がある。
<主な受賞歴>
2005年 ユーロネーチャー環境コミュニケーション賞
2006年 ハンガリー大統領名誉勲章
2007年 ドイツユネスコ委員会ベルリン平和時計賞
2009年 日本国際賞
Copyright © earth-kyoto. All Rights Reserved.