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更新日:2023年4月28日
ジル・クレマン氏(1943年生、フランス)
【庭師、修景家、小説家】
1970年代初頭から、フランス国内外において庭を設計・制作していた。1977年からは「公共空間」に専念し、1985年にアトリエ・アカンテを設立。また、1980年から2012年までヴェルサイユ国立高等造園学校等で教鞭をとったほか、イタリア、スペイン、フランスで臨時講師として活躍した。「動いている庭」、「第三風景宣言」、「地球という庭」など約30冊の著書を出版し、数カ国語に翻訳されている。
パリのアンドレ・シトロエン公園(共同設計)、ヴァール県のレイヨルの園、ナンテールの新凱旋門の庭、ソンム県のヴァロワール修道院の庭、リールのマティス公園、パリのケ・ブランリー美術館の庭、サン・ナゼールの潜水艦基地の屋根などが、最も有名なプロジェクトとして知られている。現在は、ノワールラック修道院の庭園の造成を行うほか、パリのBNFのヴィヴィアン庭園を整備している。
「この惑星は庭とみなすことができる」と、地球を有限で、生物の混淆が進み、人間の活動が行き渡っている空間、つまり庭としてとらえ、人類は庭師として、庭としての地球を管理していく責任があることを説いており、その環境と共生する思想や作庭法が、人々に多くの影響を与えている。
中村 桂子(なかむら けいこ)氏(1936年生、日本)
【JT生命誌研究館名誉館長】
環境問題が地球規模にまで深刻化しているのは、現代社会を特徴づける科学技術を生み出す科学が、進歩、拡大を是とする機械論的世界観を持つところにあると考え、生命論的世界観を持つ知の創出とそれによる社会の価値観の転換を目指し、1993年「生命誌研究館(Biohistory Research Hall)」を創設した。
地球上の生きものは、すべて40億年前に生まれたDNA(ゲノム)を持つ細胞から進化した多様な存在であるとし、共通性を持ちながら多様に向かう生きものたちの歴史と関係の解明により生命論的世界観を示す「生命誌(Biohistory)」という新分野を提唱した。
環境、教育、保育、芸術、土木、建築など多様な分野の人々と共に、生きものとしての人間が生き生き暮らす社会づくりを求めて「人間は生きものであり、自然の一部である」という生命誌の基本の表現の場である研究館で活動を続けている。
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