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更新日:2017年9月25日
オギュスタン・ベルク(Augustin Berque)1942年生 フランス
【フランス国立社会科学高等研究院 教授】
モロッコ・ラバト生まれ。
パリ大学にて、地理学と中国語を学び、1969年に地理学の博士号、1977年にはパリ第4大学で文学の博士号を取得する。
地理学者、東洋学者として、1979年よりフランス社会科学高等研究院教授を務めている。
1969年に初来日して以来、北海道大学講師、東北大学客員研究員、日仏会館フランス学長、宮城大学教授、国際日本文化研究センター客員研究員などとして、通算17年以上滞在し、日本の文化や風土への造詣を深め、フランスにおける日本理解に大きく貢献している。
和辻哲郎の『風土』を深く読み込み、人間が自然の中に刻み込まれ、両者の関係が風土そのものであるという、地理学と存在論を融合した通態的風土論を提起し、独自の「風土学」を構築した。
主な著書に『風土の日本』、『空間の日本文化』、『風景という知』、『地球と存在の哲学』『風土学序説』などがある。
<主な受賞歴>
1995年 日本文化デザイン賞
1997年 山片蟠桃賞
2006年 日本建築学会賞文化賞
2009年 第20回福岡アジア文化賞大賞
2011年 国際交流基金賞
2012年 日本研究功労賞
2015年 旭日中綬章
記念講演(オギュスタン・ベルク 氏)の映像はこちら(外部リンク)
ホセ・アルベルト・ムヒカ・コルダノ(José Alberto Mujica Cordano)1935年生 ウルグアイ
【前ウルグアイ大統領】
ウルグアイの前大統領(2010年3月1日より2015年2月末まで)。
大統領時代の月給の9割を慈善団体に寄附し、その質素な暮らしから「世界で最も貧しい(質素な)大統領」として知られている。
2012年ブラジルのリオデジャネイロで開かれた「国連持続可能な開発会議」(リオ+20)において、貧富の格差が広がり貧困が大きな問題となっている現代のグローバリズム、消費主義社会、物質主義社会に対して疑問を呈し、我々自身の生活スタイルを見直すべきだとしたスピーチにより、世界から注目を浴びる。
<主な受賞歴>
2010年 メリット国家勲章(パラグアイ)
2011年 ペルー太陽勲章
2014年 アステカ鷲勲章(メキシコ)、サン・ロレンソ国家勲章(エクアドル)
ホセ・アルベルト・ムヒカ・コルダノ氏からのビデオメッセージはこちら(外部リンク)
中村 哲(Nakamura Tetsu)1946年生 日本
【医師、ペシャワール会 現地代表、PMS(ピース・ジャパン・メディカル・サービス) 総院長】
福岡県生まれ。九州大学医学部卒。専門は神経内科(現地では内科・外科もこなす)。
国内の病院勤務を経て、1984年にパキスタン北西辺境州(現:カイバル・パクトゥン・クワ州)の州都ペシャワールに赴任する。
パキスタンのカイバル・パクトゥン・クワ州でハンセン病の診療をはじめアフガニスタン難民や貧困層の診療に携わる。
1989年よりアフガニスタン国内、東部山岳医療過疎地での診療活動を開始する。
2000年に顕在化したアフガニスタンの大旱魃で栄養失調、腸内感染症などが急増したことから、水利事業に着手する。
アフガニスタンの農村復興に携わり現在に至る。
<主な受賞歴>
1988年 外務大臣賞
1996年 厚生大臣賞
2001年 第7回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞
2003年 ラモン・マグサイサイ賞(平和・国際理解)
2004年 アカデミア賞(国際部門)、第14回イーハトーブ賞
2010年 アフガニスタン国会下院 表彰
2013年 第24回福岡アジア文化賞大賞、第61回菊池寛賞
2014年 『天、共に在り―アフガニスタン三十年の闘い』で第1回城山三郎賞、第4回梅棹忠夫・山と探検文学賞
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