ふるさとトピックス!福知山、舞鶴、綾部
更新日:2024年1月10日
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※この記事の内容は2023年1月22日時点のものです。
1月22日は「カレーの日」ってご存じでしたか?その由来は、1982年に社団法人全国学校栄養士協議会が、学校給食週間が始まるのを前に、子どもたちが大好きなカレーを全国の学校給食メニューとして提供することを呼びかけたことにちなんでいます。
そんなカレーをまちぐるみで盛り上げようとしているのが、日本海側で唯一の海上自衛隊基地がある舞鶴市。カレーとはいったいどんなつながりがあるのでしょうか。今回は、カレーの日にちなんで、舞鶴市とカレーの縁に迫りたいと思います。
そもそも、日本人がカレーに初めて出合ったのは幕末の頃だといわれています。明治に入ると、誰でも簡単に作ることができるカレー粉がイギリスから輸入されるようになり、日本の食卓にカレーが登場するようになりました。そんなカレーの栄養素に目をつけたのが、創設間もない旧日本海軍でした。
当時の旧日本海軍は、慢性的な栄養不足が原因の脚気(かっけ)に悩まされており、兵食改革を行う必要がありました。そんな時、すでにイギリス海軍で採用されていたカレーは、栄養が豊富なだけでなく、一度に大量の調理が可能な点や、何より美味しいことが高い評価を受けました。イギリス式のカレーを採用した旧日本海軍は、カレーをはじめとした料理レシピの教科書を発行。これがきっかけとなり、全国の海軍にカレーが普及していきました。
当時のカレーのレシピが記された「海軍割烹術参考書」を現代語訳したもの
第二次世界大戦後、海上自衛隊で週休2日制が導入されると、カレーを食べる慣習が土曜日から金曜日に変わりました。ちなみに、海上自衛隊がカレーを食べる理由のひとつに「曜日感覚を忘れないため」というものがありますが、これはいつの頃からか週末に食べる慣習が定着してからと考えられているようです。現在も海上自衛隊では、毎週金曜日の昼食にカレーを提供しています。
1999年に、神奈川県横須賀市と横須賀地方総監部が共同企画で開発した「よこすか海軍カレー」が話題になると、全国各地の自治体などが海上自衛隊と共同でカレーを開発するようになりました。舞鶴市でも2017年から海上自衛隊のオリジナルカレーのレシピで作る「まいづる海自カレー」を、市内の飲食店で提供しています。
まいづる海自カレーとは、舞鶴在籍の艦艇や部隊、学校の認定を受けた12種類の海上自衛隊オリジナルカレーのこと。それぞれの組織の料理長が腕によりをかけたレシピを使い、各店のスタッフが調理員から直接の指導を受け、それぞれの組織の長から認定された後に提供されているのが特徴です。そのため、どのお店も、オリジナルカレーを細部まで忠実に再現したものとなっています。そのこだわり抜いたカレーを一部ご紹介します。
こちらは、「Bayside Place M’s deli」で提供されている野菜の旨みが効いたキーマカレー。多用途支援艦「ひうち」で提供されているカレーを再現したものです。
護衛艦「あさぎり」で食べられている野菜たっぷりのチキンカレーは、ホテルベルマーレ内の「シーサイドレストラン アルカ」で提供。ゴロゴロ野菜がたっぷり入って美味しそうです!
護衛艦「みょうこう」のじっくりと時間をかけて煮込んだビーフカレーは、「GORO SKY CAFE nanako」で、平日15食限定、土・日曜、祝日は30食限定で提供中。銀の器も素敵です。
※冬期は天候により臨時休業する場合あり
多世代交流施設「まなびあむ」内にある「Bistro&」で提供されているのは、複数のスパイスが効いたビーフカレー。こちらは、海上自衛隊の経理や補給、調理、業務管理などの後方支援の教育訓練を行う「第4術科学校」で開発されたレシピとのこと。食べ応えも抜群だそうです。
対象店舗でそれぞれのカレーを楽しみながらスタンプを集める「まいづる海自カレースタンプラリー」は、2023年3月31日(金)まで実施中。スタンプ6個で“オリジナルスプーン”、12個すべて集めると“オリジナルカレー皿”をプレゼント!さらに、Wチャンスとして完全制覇された方の中から抽選で20名の方に、『海上自衛隊舞鶴地方隊タンブラー』が当たります。
スタンプラリーに参加するには、まいづる海自カレーの公式サイトからスタンプラリーの台紙をダウンロード、印刷して、参加店に持っていくだけ。ぜひ気軽に参加してみてください!
また、まいづる海自カレーを自宅でも楽しめるレトルトカレーも、2021年から販売が始まりました。第1弾は、護衛艦「ふゆづき」の辛口ビーフカレー、護衛艦「みょうこう」のじっくり煮込んだ中辛ビーフカレー、多用途支援艦「ひうち」のスパイスが効いたチキンキーマカレーの3種類。
2022年4月から販売が始まった第2弾は、「第23航空隊」の赤ワイン・フォンドボー仕立てのビーフカレー、護衛艦「せんだい」の桃の甘みが隠し味となったやわらかビーフカレー、護衛艦「ひゅうが」の赤ワインで煮込んだビーフカレーの3種類となっています。
レトルトカレーは、一部提供店舗やまいづる智恵蔵(舞鶴赤れんがパーク内)、まいづる観光ステーション、舞鶴市商工観光センターなどで販売中です!舞鶴を訪れた際のおみやげにいかがでしょうか。
今回ご紹介したまいづる海自カレーは、2011年から舞鶴市で始まった「金曜日はカレーの日」プロジェクトの取組の一環として始まったもの。他にも、市内の中学校では、人気メニューのカレーライスを様々なバリエーションで、毎月1回金曜日の献立に組み込んでいます。さらに、ドライカレーなどのカレー系メニューの提供も金曜日に組み込むとのこと。小学校でも月に1回、カレーライスが提供されています。
金曜日にカレーを食べて育った子どもたちが、進学や就職などで他県に行った際、「舞鶴ではこんな習慣があった」と、ふるさとを思い出し、伝えていってほしいという思いも込められているのだとか。老若男女問わず人気のカレーが、舞鶴のご当地メニューとして定着する日も遠くないかもしれませんね。
舞鶴商工会議所(まいづる海自カレーに関する問い合わせ先)
TEL:0773-62-4600
住所:京都府舞鶴市字浜66
https://www.maizuru-kaijicurry.com/
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https://www.kyotoside.jp/entry/20230122/
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