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用語と取り組み(河川・海岸)
河川・海岸関係
河川・海岸関係の用語と取り組みをご紹介します。
降雨確率
- 河川の改修を行う場合に改修断面を決める際に基準とする雨の降る確率のことをいいます。
- 河川の重要度を重視し、既往洪水による被害の実態、経済効果等を総合的に考慮して決定することとされています。
- 一般的に河川の重要度は次表により採用されている例が多いです。(国土交通省河川砂防技術基準(案)参照)
河川の重要度 |
重要度の細分 |
計画規模
|
管内の河川
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A級
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1級河川の主要区間 |
200以上
|
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B級
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1級河川の主要区間 |
100から200
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由良川など |
C級
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都市河川 |
50から100
|
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D級
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一般河川 |
10から50
|
大手川など |
E級
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一般河川 |
10以下
|
野田川など |
- 例えば、「30年確率で改修する。」というのは、おおむね30年に一度程度降ると想定される雨による洪水に対して安全な断面に改修することを意味します。
- ちなみに2級河川大手川(宮津市)は30年確率(時間雨量51.4ミリ)で改修を行います。計画流量は毎秒270立方メートル(京口地点)となります。
- また、2級河川野田川災害復旧助成事業ではおおむね5年確率で改修を進めていますが、いずれも台風23号の時の洪水を処理できる計画としています。
堤内地・堤外地
- 堤防から見て、川の水の流れている方を「堤外地」といい、その反対側で堤防で守られている宅地や農地等のある方を「堤内地」といいます。
堤防の構造
- 堤防の形状は、「堀込」と「築堤」に分けられます。
「堀込」形状とは、堤外地の高さが堤防の天端(てんば)と同じ、もしくは高い場合のことをいい、「築堤」形状とは、堤防天端より堤内地の高さが低い場合のことをいいます。
-
堤防構造の説明図
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河川堤防構造の違いについて
計画高水位
- その河川での計画する流量が流れた場合の洪水の水位のことをいいます。図面では「H.W.L」で示します。
余裕高
- 計画洪水流量を安全に流下させるために設ける堤防の余裕の高さのことをいいます。洪水の水面は一定で流れるのではなく、上下に波打ちながら流れることから、計画高水位を超える高さになることがあります。
護岸
- 堤防の洗掘や決壊を防ぐ目的で作る構造物のことをいい、コンクリートブロック積みや石積みなどを施工します。生態系や景観などの環境に配慮した環境保全型ブロックなども施工します。
護床工
- 河床や構造物の洗掘防止のために設置する施設のことをいい、コンクリート製の護床ブロックなどを施工します。護床ブロックの大きさは洪水時の流速や河床の材料などから決定します。
親水護岸
- 水に親しみやすくすることを「親水性(しんすいせい)」といい、親水性に配慮した護岸形状を親水護岸と呼んでいます。勾配を緩くして階段を設置する等、小さなお子さんでも水に触れられるような構造にします。
(岩屋川 親水性護岸)
魚道
- 鮎や大きな跳躍ができない魚のために設ける魚専用の遡上しやすい形状の構造物です。魚が台風等の大きな出水により下流に流されてしまっても魚道を通ることにより上流に戻ることができます。
宇川では周辺の景観と調和した階段式の魚道を設置しています。
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宇川 山根堰
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魚道って何?
(宇川 魚道)
浚渫(しゅんせつ)
- 河川に堆積した土砂を除去する工事のことをいいます。河川は定規断面(計画高水流量を流すために必要な河川断面のこと)を確保しておかなければ、計画した流量を流すことができないため、洪水時に変動しないほど堆積した土砂は除去しておく必要があります。
- 土木事務所では限られた予算の中で河川の重要度や周辺の状況等を勘案しながら浚渫工事を行っています。
人工リーフ
- リーフは英語で珊瑚礁を意味し、人工的につくられた珊瑚礁群をイメージしています。
- 日本海の荒波により砂浜が削られることを防ぐ目的で施工しており、平成17年度は久美浜海岸で実施します。沖合に水面から上に出ている「離岸堤」とは異なり、水中に施工し地上からは見えません。(関係室|河川砂防室)
関連項目