丹後広域振興局
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丹後農業改良普及センターでは、平成22年度から丹後オリジナル食材(丹後ならではの食材)を提案し、「丹後・食の王国」を盛り上げるための商品化を図ってきました。22年度は開発農地の新規品目「短形ごぼう」、23年度は「京たんご梨」の規格外品を使った「梨果汁ソース」と毎年1品目を提案してきましたが、24年度は管内で生産される京野菜の規格外品を使った一次加工品の冷凍食材を2種類提案しました。
1つ目は「冷凍おろし」で、千枚漬などの原料として契約栽培される「聖護院かぶ」と、ブランド出荷品目の「聖護院だいこん」の2品目で試作しました。開発農地で大規模栽培されるため規格外品の量も多く、農家から活用の要望が上がっていました。用途は、観光業者向けの業務用食材を想定し「みぞれ鍋」を検討しました。
2つ目は「冷凍カットねぎ」で、用いたのは「九条細ねぎ」ではなく、まだブランド品目となっていない「九条太ねぎ」の方です。丹後管内では今年度から産地づくりの動きが始まっており、冬期に増える規格外品対策として今から検討を始めようというものです。こちらも用途は業務用を想定し、鍋に合うよう「ぶつ切り」にカットしました。
冷凍技術を得意とする管内の加工業者に試作をお願いしました。関係機関の他、冷凍食材も扱う事業者にも呼びかけ、3月15日に丹後あじわいの郷で評価会を開催したところ、高評価が多く寄せられ商品化に向け大きく前進しました。
九条ねぎはオール京都で推進している品目の1つです。丹後地域でも6ヘクタールあまりの面積で生産されています。いつでも皆様にご提供できるよう、そのほとんどがハウスで周年栽培されています。
昨年10月には、京都市の梅小路公園で、京都「九条ねぎ」フェスティバルが開催されました。このフェスティバルで使用されたねぎの一部は、実は丹後のものです。京都府の中でもそれだけ信頼のある産地なのです。
冬の寒さに当たったねぎは甘みを増すと言われています。丹後の海で捕れたカニやカキ、丹後産のダイコン、みず菜とともにお鍋でいただくと最高に贅沢な1品となります。もちろんラーメンやうどんの薬味としても最適のねぎです。丹後の九条ねぎ、ぜひご賞味ください。
1月に入り、宮津市のストックが出荷最盛期となりました。今年は17戸の農家が1.4haの面積で栽培をしています。宮津市のストックは京都と大阪の生花市場に出荷されており、選別が良く、クレームが少ないと高い評価を受けています。今年は秋から冬にかけて気温が低かったため、例年と比べて生育が遅く、市場では希少となっています。これからも雪や低温が続くため、丹後農業改良普及センターでは安定出荷に向けて、支援を続けていきます。
丹後管内では、京のブランド産品の主要品目である「みず菜」が周年で栽培されています。農業の担い手が高齢化するなかで、みず菜は軽量で扱いやすく、また産地として、予約相対取引での販売活動にも取組み、経営の主要品目として位置付ける経営体も生まれています。
丹後地域は日本海側に位置し、積雪地帯であることから、冬場はビニルハウスの保温や雪害対策を行い、周年での生産・出荷に取組んでいます。
丹後管内の京丹後市丹後町や同市弥栄町などでは、京のブランド産品として指定されている、高品質の『えびいも』作りに取り組んでいます。えびいもは里いもの一種ですが、ホクホクした食感がおいしさの秘密です。
春に植え付けたえびいもは、夏までに何度も土寄せを行い、秋の収穫を待ちます。
生産者の方は出荷前に規格の目合わせを行い、皆で品質を厳しくチェックします。
えびの姿と縞模様が美しい丹後のえびいも。ぜひご賞味ください。
丹後管内では、黒大豆枝豆のリレー出荷を推進しています。10月は紫ずきんの出荷がピークを迎えています。
収穫期の「紫ずきん」
脱莢機を使用しての収穫作業の様子
収穫・調整した「紫ずきん」は『京のブランド産品』として出荷されます。
9月に入り、本格的に稲刈りが始まりました。
9月中旬が刈取り最盛期です。刈り取り適期を逃さないよう、農家の方は毎日大忙しです。
今年は晴天続きで良く実っています。美味しい丹後の新米がもうすぐ食べられます。
8月に入り、盆小ギクの出荷が最盛期を迎えています。
丹後地域では盆時期の出荷を中心に小ギクが栽培されています。
管内の宮津市、京丹後市久美浜町、丹後町、弥栄町、大宮町で約3ヘクタール栽培されています。
1農家あたりの栽培面積は約5アールと小規模ですが、丁寧に栽培しています。
JA京都の共選共販で、京都生花、梅田生花、兵庫県生花、大原総合花きの4市場に販売しています。
農家での出荷調整作業
今年から葉タバコからの転換農家が国営開発農地で小ギクの栽培を始めました
『ごぼ丹』の愛称でおなじみの丹後オリジナル食材、短形ごぼうの出荷が始まりました。短形ごぼうは買い物袋にも入りやすい手頃なサイズが特徴です。香りも良く、風味良好のため、市場では高い評価を受けています。
丹後国営開発農地特有の土質から生まれる肌の白さ、肉質の柔らかさから、京都・大阪を中心に、着実にファンを増やしています。
丹後の有望品目として、生産面積も着実に増えています。
昨年度から東京市場へも進出し、高評価を得ることができました。『ごぼ丹』の出荷は10月末頃まで続く予定です。
丹後地域では平成18年から京の伝統野菜『賀茂なす』の栽培をはじめました。
現在8名の生産者がビニールハウスを使って約45aを栽培し、京阪神の市場へ出荷をしています。
賀茂なすは1個250~300gくらいの大型丸なすです。
肉質が緻密で煮崩れしにくいのが特徴です。
栽培期間中は生産者同士がお互いのほ場を見学して生産技術の研鑽を行っています。
また、出荷産物の目合わせをして品質の向上を図る体制づくりがされています。
丹後地域の一番茶生産が5月8日から始まりました。
今年は4月中旬以降、温暖な気象で推移したため、平年より5~6日ほど早く摘採が始まっています。
出来上がった茶の品質は良く、お茶問屋さんからも好評です。
また5月22日から、京阪神の消費者を対象とした「茶摘み体験ツアー」を開催しています。
この取り組みは、京丹後の茶生産者が地元温泉旅館とタイアップし、丹後産茶PRと観光業の活性化を目的とした日帰り型の体験ツアーです。
参加された消費者は、茶摘みや製茶工場での製造見学、家庭でできるホットプレート製茶を熱心に勉強されています。
ナシの花が咲きました。
農家の方達は、形の良いナシをつくるために、1つ1つ丁寧に梵天を使って受粉を行います。
お問い合わせ
丹後広域振興局農林商工部 丹後農業改良普及センター
京丹後市峰山町丹波855
電話番号:0772-62-4308
ファックス:0772-62-5894