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京都丹波高原国定公園 Kyoto Tamba Kogen Quasi-National Park
京都丹波高原国定公園の概要
京都府の中央部である京都市、綾部市、南丹市、京丹波町にまたがる丹波高原の広大な区域が京都丹波高原国定公園です。由良川の源流である芦生の森は、原生的な自然を有し、希少な動植物の生息地でもあります。また、かやぶき屋根の特徴的な民家が多数残されている集落など、自然と寄り添う暮らしと、伝統文化を幾世代も受け継いできた歴史を感じることができます。京都の市街地に近接するこの地域は、日本海と京の都を結ぶ多くの街道が通る地域であり、自然と文化が融合した風致が特筆されるユニークな国定公園です。
■所在地:京都市、綾部市、南丹市、京丹波町
■指定年月日:平成28年3月25日(一部変更:令和2年3月31日)
■面積:68,851ha(一部変更後の面積:69,158ha)
京都丹波高原国定公園の見どころ・映えスポット紹介
【八丁平湿原 Haccho-Daira Wetland】
「八丁平(はっちょうだいら)」は、3万年前の最終氷河期から形成
されてきた西日本でも数少ない高層湿原です。なだらかな稜線に囲ま
れた八丁平には、四季折々に美しく変化する落葉樹の林や高原を思わ
せる湿原が拡がっており、散策しながら季節に変化を楽しむことがで
きます。サワフタギなどの希少な植物や野鳥、ツキノワグマやニホン
カモシカなどの野生動物が生息しており、「京都丹波高原国定公園第
1種特別地域」に指定されています。
・パンフレット「八丁平の自然」(外部リンク)
・花背リゾート-山村都市交流の森(外部リンク)
【花脊の里 Hanase Village】
京都市北部に位置する「花脊(はなせ)」には、国内最古の舞台造り建築の本堂(重文)を有する「峰定寺(ぶじょうじ)」があり、修験道場として奈良の大峰山に対し北大峰と呼ばれていました。また、樹齢1200年といわれ、日本一の高さの「三本杉(さんぼんすぎ)」が偉容を誇っています(なお、峰定寺は現在一般拝観を中止しています。詳しくはこちら)。
【京北・山国地域 Keihoku and Yamaguni area】
「常照皇寺(じょうしょうこうじ)」は、京都府の史跡に指定されている境内に、国の天然記念物である「九重桜」をはじめとする桜の名木があり、観桜期には大変な賑わいを見せます。また、片波川源流域と呼ばれる地域には、1本の根株から複数の幹が立ち上がった特異な形態を有する「伏条台杉(ふくじょうだいすぎ)」と呼ばれるアシウスギの巨木などが群生し、北山地域独特の自然景観をかたちづくり、訪れる者を圧倒してくれます。
【芦生の森 Ashiu Forest】
南丹市美山町にある「芦生の森」は、西日本屈指の広大な原
生林で、植物や動物、昆虫などの種類が豊富な森です。現在
は「京都大学芦生研究林(外部リンク)」として管理されて
います。一般の方が散策するためには研究林事務所に入林申
請を行う必要があります。
【かやぶきの里 Kayabuki-no-sato】 (写真提供:美山DMO)
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている「かやぶきの里(外部リンク)」は、全国屈指のかやぶき民家の集落で、三方を囲む山、清らかな由良川の流れがうまく調和し、農村の原風景を形造っています。冬季には、手作りの雪灯籠のイベントが開催され、かやぶきの里を照らし幻想的な雰囲気を醸し出します。
【大野ダム公園 Ohno Dam Park】 (写真提供:美山DMO)
「大野ダム(外部リンク)」は、桜や紅葉の名所としても知られ、千本を超える桜や紅葉が季節ごとに色とりどりにダム湖周辺を彩り、春にはさくら祭、秋にはもみじ祭が開催され、多くの観光客がこの場所に訪れ美山の自然を楽しみます。
【日本最古の農家型住宅・石田家住宅】
南丹市美山町大野地区にある「石田家住宅(外部リンク)」は、典型的な初期の北山型民家で、慶安5年(1652年)の祈祷札が発見され、建築の年代が明確な「日本最古の農家」として昭和47年に国の重要文化財の指定を受けています。 (写真提供:美山DMO)
【天若湖 Amawaka Lake】
日吉ダム湖である「天若湖(あまわかこ)」周辺には、キャンプ場や、天然温泉・プール、体育館、道の駅、レストランなどの複合施設「スプリングひよし(外部リンク)」があるほか、森林公園「府民の森ひよし(外部リンク)」が整備され、多くの人がキャンプや散策を楽しみに訪れます。
【頭巾山 Mt. Tokin-zan】
「頭巾山(ときんざん)」は、弘法大師の雨ごいの祈とうも行われた古くからの水の守り神で、水不足のおりには近在から参詣する人があとを絶たない。山中には府内有数のブナ林、シャクナゲの古木等が生育し、カモシカ等の大型哺乳類も生息する等貴重な自然を有しています。
【君尾山・光明寺 Mt. Kimino-san and Komyo-ji Temple】
「光明寺仁王門」は、推古天皇の時代に聖徳太子が創建したと伝わる光明寺にあり、宝治2年(1248年)に建立されたとされています。三間一戸、入母屋造の構造の二重門で、屋根は全国的にも珍しい栩葺です。京都府北部で唯一の国宝の建築物です。
【仏主・長老ヶ岳 Hodosu and Mt. Choro-ga-take】
「長老ヶ岳(外部リンク)」は、丹波地域では最も
高い山で、山頂から遠く日本海が望むことができま
す。また、この一帯は、高山植物の宝庫と言われ、
4月から5月にかけてシャクナゲやイワカガミなど色とりどりの花が咲き乱れるます。
ハイキングコースも整い、ふもとから2時間ほどで頂上に登ることができます。
京都丹波高原国定公園の観光関連ホームページ
・京都の森の案内所「京都丹波高原国定公園ビジターセンター」(外部リンク)
・森の京都DMO(外部リンク)
・美山町観光情報サイト「京都美山ナビ」(外部リンク)
区域図・地種区分
→ こちらをクリックしていただくと大きいサイズの画像が表示されます。(JPG:1,578KB)
注:区域拡大については、「京都丹波高原国定公園の区域拡大について」をご確認ください。
地種区分 | 定 義 | 面積 |
---|---|---|
第1種特別地域 | 現在の景観を極力維持する必要のある地域 | 2,485ha |
第2種特別地域 | 農林漁業活動について調整を図ることが必要な地域 | 1,850ha |
第3種特別地域 | 通常の農林漁業活動については原則容認する地域 | 56,294ha |
普通地域 | 特別地域の風景維持のための緩衝地帯として必要な地域 | 8,529ha |
国定公園内での各種行為に係る許可等について
国定公園内での各種行為(工作物の新築・増築・改築、木竹の伐採、土地の形状変更等)については、自然公園法に基づく知事の許可または事前の届出が必要な場合がありますので、行為地を所管する土木事務所にお問い合わせください。
行為の区分 | 第1種特別地域 | 第2種特別地 | 第3種特別地域 | 普通地域 | |
木材の伐採 | 許可 | 単木択伐法であること | 単木択伐法又は2ha以下の皆伐法 | 要件なし | ー |
届出 | ー | ー | ー | 届出不要 | |
工作物 | 許可 | 地下工作物、既設工作物の改築及び災害復旧以外は許可しない | 主要道路の路肩から20m以上離れていること(ただし、公共施設、農林漁業施設及住民の日常生活維持に特に必要な施設を除く) | ー | |
届出 | ー | ー | ー | 30m以上の鉄塔等巨大工作物については届出が必要 |
■問い合わせ先
(綾部市域)京都府中丹東土木事務所(電話番号:0773-42-8764)
(京丹波町、南丹市域)京都府南丹土木事務所(電話番号:0771-62-0320)
(京都市域)京都土木事務所(電話番号:075-701-0124)
アクセスマップ Access Maps
詳しい地図情報を見る(京都府・市町村共同地理情報システム)(外部リンク)
詳しい地図情報を見る(環境アセスメントデータベースEADAS〔イーダス〕)(外部リンク)
美山エリア(中・西部) Miyama Area (Middle and Western parts)
車利用の場合…園部ICから南丹市かやぶきの里まで 約40分
美山エリア(芦生地区) Miyama Area (Ashio district)
車利用の場合…園部ICから南丹市芦生まで約1時間20分(かやぶきの里経由)
左京区北部エリア Northern Area of Sakyo-ku
車利用の場合…京都市内から左京区花脊まで 約1時間
綾部エリア Ayabe Area
車利用の場合…京丹波わちICから綾部市睦寄まで 約30分
京北・天若湖エリア Keihoku, Lake Amawaka Area
車利用の場合
京都市街から右京区京北まで 約1時間、京都市街から天若湖まで 約1時間
JR利用の場合
JR京都駅からJR日吉駅までJR山陰本線で 約1時間、JR日吉駅から天若湖まで南丹市営バスで 約10分
京丹波エリア Kyo-Tamba Area
車利用の場合…京丹波わちICから京丹波町仏主まで 約30分
お問い合わせ
総合政策環境部自然環境保全課
京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町
電話番号:075-414-4706
ファックス:075-414-4705