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平成22年1月29日
京都府建設交通部
指導検査課
075-414-5221
平成21年12月24日に開催された平成21年度第5回京都府公共事業評価審査委員会の概要は下記のとおりでした。
平成21年12月24日(木曜)午後1時30分から3時45分まで
平安会館「平安の間」
傍聴者 なし
(委員) 事業概要図で、現道との交差部分がT字型の事業計画となっている。南側の太線は何を示すのか。
(道路管理課) 現道との交差部は三叉路の交差点となる。本道路から南側の北大河原地区方面への通行を確保するような交差点形状とするため、南側も事業計画範囲としていおり、この概要を示している。
(委員) 国道163号北大河原バイパスの供用時期との整合は図れているのか。
(道路管理課) 北大河原バイパスの進ちょくと合わせて、平成25年度に事業を完了させる予定としている。
(委員) 本事業は、北大河原地区の住民にとってどのようなメリットがあるのか。
(道路管理課) 童仙房地区から北大河原地区に直接用事があるのは1割程度で、残りの9割は北大河原バイパスを利用することとなり、北大河原地区へ流入する通過交通が大幅に削減され、すれ違いが困難な状況の改善が図られることとなる。
また、北大河原地区の北側の住民は、北大河原バイパスを直接利用できるというメリットがあり、南側の住民は現国道163号の通過交通が北大河原バイパスに転換されることで、交通量が大幅に減少した現国道を有効に利用できるというメリットがある。
(委員) この村道が整備され交通量が分散されれば、集落内のすれ違い困難な状況が解消されることから、車が唯一の移動手段である住民の立場からすれば、是非整備していただきたい。
また、走行性が若干劣るが、200mと短い区間であるので、自然環境や経済性で有利な本見直し案で良いと考える。
(委員) 工事着手が遅れたのは、北大河原バイパスができる平成25年度に合わせるために工程も含め計画調整をしたものか。
(道路管理課) 結果的に施工時期は合っているが、この事業の着手が今となったのは、あくまで公図混乱地域における権利関係の整理に時間を要したからである。
(委員)北大河原バイパス事業の施工と時期が異なれば、2本バイパスができてしまったのではないか。
(道路管理課) 前回評価時においては、北大河原バイパスはまだ構想段階だったが、2本のバイパスができるというような二重投資にならないよう、バイパス構想と整合する形で大河原東和束線の改良計画を見直したところである。
(委員)近隣に山城総合運動公園や城陽市総合運動公園があり、市民が自由に使える場所は十分にある。木津川右岸運動公園は必要ないのではないか。新たに公園を整備すれば今後その管理費も必要となる。
(都市計画課) 本公園整備を進めている宇治都市計画区域は公園整備水準が低く、公園の整備を進めていく必要があると考えている。
山城総合運動公園や城陽市総合運動公園は主にスポーツ大会や正式な競技会などに使われているが、木津川右岸運動公園は、子供からお年寄りまで比較的自由に使えるような公園とし、機能を分担していきたい。また、公園整備により山砂利採取跡地の自然回復を図ることもできる。
管理費は必要となるが、本公園の管理は森づくりグループなどが参加する管理運営会議において、府民の方が楽しみながら公園を管理していく仕組みを考えており、管理のあり方を含め工夫していく。
(委員)大多数の府民は、公園はなんでも同じと思っているのではないか。公園にはいろんな性格があり、機能の違いやどういう人を対象としているのかということを資料で詳しく説明しないと一般の人には分からない。府民に理解してもらうような努力をすることが必要である。
(都市計画課) 資料を修正する。
(委員)山城総合運動公園のアスレチック施設が傷んでいる。維持管理に手が回らないのではないか。今ある公園が維持管理できていないのに、新しい公園を管理できるのか。
(都市計画課) 山城総合運動公園の維持管理についてはきっちり行うよう努めている。木津川右岸運動公園についても府民の方々に利用していただきやすいように管理をしていく。
(委員)公園に限らず、整備した施設の維持管理費が十分でないことは問題である。施設が十分活用されるよう維持管理の予算確保に努めていただきたい。
(都市計画課) 府民の立場で審議をしていただくことがこの委員会の目的である。率直なご意見をいただいたので、整備についても管理についても、意見を踏まえ対応していきたい。
(委員)山城総合運動公園はどれぐらいの人が利用しているのか。木津川右岸運動公園の需要はどの程度を見込んでいるのか。
(都市計画課) 山城総合運動公園は年間約115万人が利用している。木津川右岸運動公園の利用については、約29万人と想定している。
(委員)29万人はどのように想定したのか。
(都市計画課) 公園の利用者の算出は、費用対効果分析手法マニュアルに基づいている。同じような機能を持ち、利用者が競合する20kmの範囲にある他の公園の影響も考慮した上で、周辺エリアの居住者数、公園までの距離、利用者の年齢構成などにより算出している。
(委員)マニュアルによる数値は妥当か。
(都市計画課) 山城総合運動公園が約100ヘクタールで115万人の実績であるのに対し、この木津川右岸運動公園は30ヘクタールで29万人の想定である。単純に比較することはできないが、それほど間違った想定ではないと考えている。
(委員)新名神高速道路の整備見通しが明らかにならなければ、北区域だけでなく南区域の計画にも影響するのではないか。
(都市計画課) 新名神高速道路との間には城陽市道が並行して計画されており、公園南区域はその城陽市道と接することとなっているため、新名神高速道路整備による影響は小さい。
(委員)運動公園といいながら、北区域の整備が進むまではスポーツ広場ゾーンができないことになる。それまでは南区域の芝生広場にそのような機能を持たせるのか。また、公園を整備し、きれいな芝生を作っても立入禁止にしてしまう例なども聞く。整備にあたっては利用者の立場に立って、きめ細やかな管理のあり方等も決めてほしい。
(都市計画課) 比較的自由に使える運動公園としての整備を目指しており、これから管理運営会議において、実際に使われる方に議論していただくことによって、使いやすい公園にしていきたいと考えている。
(委員)砂利採取は民間がやったことだが、その後始末をなぜ行政がやるのか。採取業者に責任はないのか。なぜ公的資金で自然再生するのか。といったことについて資料の中で十分に説明を加える必要がある。
(都市計画課) 資料を修正する。
(委員)防災調節池は防災上、どのような池か。また、費用便益分析の便益ではどのように扱われているのか。
(都市計画課) 防災調節池は、下流域に住宅地が密集しておりその影響を少なくするため、降雨時に一時的に雨を溜め、下流河川の急激な増水を抑えるものである。開発者の責任として設置するものであり、その効果は費用便益分析の便益には含まれていない。
(委員)防災以外にも水辺空間的な利用をするのなら、多目的な池という位置づけにしたほうがいいのではないか。
(都市計画課) 本公園整備では親水施設としても利用するため、公園施設として位置づけ、供用開始するときには、別の名称とすることを考える。
建設交通部指導検査課
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