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若狭湾国定公園

若狭湾国定公園の概要

変化に富んだ海岸線がつくる絶景

若狭湾国定公園は舞鶴市の大浦半島から福井県の気比の松原に至る海岸線沿いに指定され、その西半分が京都府域を占めダイナミックな海岸美が特徴です。

舞鶴図絵(JPG:1,774KB) 「新舞鶴圖繪」(1924年)(国際日本文化研究センター所蔵)

若狭湾は、半島と湾入を繰り返す複雑な海岸線を持つリアス式海岸で、海岸線から断崖や岩礁などの迫力のある風景が数多く見られます。

公園全景イラスト

→ 大きいサイズの画像が表示されます。(PNG:199KB)

美しい眺望から別名「若狭富士」と呼ばれている青葉山は、その山姿だけでなく、山頂の展望台から内浦湾が一望できます。また、空山に至る林道から見える日本海に浮かぶ島々の風景も絶景です。

冠島は、天然記念物であり、京都の鳥にも指定されている「オオミズナギドリ」の生息地になっています。また、青葉山には希少な植物「オオキンレイカ」が、成生岬には樹齢300年を超える日本最大級のスダジイが自生するなど、貴重な自然の宝庫でもあります。なお、冠島と沓島は、自然環境保全のため通常上陸が禁止されています。

神崎、竜宮浜、野原での海水浴や青葉山の登山、パラグライダーやスキューバダイビングなども楽しめ、美しい景観に恵まれたレジャースポットが豊富です。

神崎海岸 冠島(オオミズナギドリ) 青葉山 舞鶴湾 スダジイ

■所在地:舞鶴市

■指定年月日:昭和30年6月1日(区域見直し:平成19年8月3日)

■面 積:3,738ha(京都府域のみ)

丹後天橋立大江山国定公園&若狭湾国定公園のパンフレットはこちら。

若狭湾国定公園パンフレットはこちら。(PDF:1,871KB)

若狭湾国定公園の見どころ・映えスポット紹介

【由良川橋りょう・神崎海水浴場】
由良川橋梁神崎海水浴場
青い空そして川。そしてその上を一直線に走る列車。フォトジェニックな橋として魅力的な「由良川橋梁(外部リンク)」です。また、「由良川」の河口東側にある『神崎海水浴場(外部リンク)』は、遠浅で東西に広がる砂浜の長さは約2km、白砂青松の海岸として、日本海側有数の海水浴場です。駐車場から砂浜までの距離が短く、海水浴はもちろん、砂浜エリアと岩場エリアがあるため、磯遊びも楽しめます。

【舞鶴湾・五老ヶ岳】
五郎が岳タワーと舞鶴湾冬の舞鶴港
「舞鶴湾」は、日本海側のほぼ中央部で本州が屈曲して、日本海が最も深く湾入したリアス式海岸で、東西約9km、南北約8km、面積約25平方キロメートルの海域を有します。また、水路の幅は狭いところでは1kmに満たず、舞鶴湾が東西に分かれるところにある戸島のバリア効果もあって、湾奥まで日本海の荒波が入り込まず、穏やかな天然の良港となっています。
湾の形が2羽の鶴が羽を広げた形に似ていることが、「舞鶴」の名前の由来になっていると言われています。「五老ヶ岳(外部リンク)」から眺める舞鶴湾の風景は、「近畿百景」の第1位に選ばれています。

【舞鶴赤れんが倉庫群】
赤レンガ倉庫群舞鶴港の自衛隊艦旧北吸浄水場第1配水池
東舞鶴にある「舞鶴赤れんが倉庫群」は、舞鶴鎮守府の軍需品などを保管する倉庫として明治33年(1900年)から大正10年(1921年)にかけて整備されました。現存する赤れんが倉庫は、れんが造2階建て11棟、鉄骨れんが造1棟で、うち8棟が重要文化財(外部リンク)に指定されています。現在は、映画のロケ地や博物館、ショップやカフェ、イベントスペースとして利用されています。

舞鶴赤れんがパーク(外部リンク)
海軍ゆかりの港めぐり遊覧船(外部リンク)
KYOTO-SIDE「近代歴史を偲ぶ-舞鶴の赤レンガを支えた『神崎煉瓦ホフマン式輪窯』」(外部リンク)

【舞鶴引揚記念館】舞鶴引揚記念館
舞鶴引揚記念館(外部リンク)」は、第二次世界大戦後13年間にわたり、旧満州やシベリア等から約66万人の引揚者の手紙や日誌、衣類や生活用品など当時の過酷な状況を物語る資料を展示する施設です。所蔵するシベリア抑留・引き揚げに関する資料の一部570点がユネスコ世界記憶遺産に登録されています。

【舞鶴自然文化園】
舞鶴自然文化園あじさい舞鶴自然文化園つばき

舞鶴自然文化園(外部リンク)」は、国内最大級の100種10万本の「あじさい園」や、約1,500種3万本の「ツバキ園」が整備されており、 春にはツバキ、夏にはあじさい、秋には紅葉の美しい風景を楽しむことができます。
※なお、現在、アジサイ園(6月頃)、紅葉園(11月頃)、ツバキ園(3月頃)の開催期間中以外は、閉園しています。

【青葉山】
青葉山
青葉山山麓陶芸館
京都府と福井県の境界にそびえる「青葉山」は、東峰(693m)と西峰(692m)の2峰からなる双耳峰です。福井県側から眺めるその美しい円錐形の姿から「若狭富士」とも呼ばれる秀峰で、山頂の展望台から内浦湾が一望でき、多くの利用者から親しまれています。7~8月にかけて固有植物であるオオキンレイカの黄色い花が美しく咲き、オオムラサキが生息するなど、豊かな自然が残されており、近隣には「金剛院」や「松尾寺」などの歴史ある社寺があります。
そのほか、「青葉山ろく公園(外部リンク)」には、キャンプ場やアスレチック、陶芸館などを備えた自然豊かな施設もあるほか、福井県側の高浜町では、「薬草の宝庫」である青葉山の麓にある「青葉山ハーバルビレッジ」で、 薬草に特化した「食」や、「薬膳茶づくり体験」などを楽しむことができます。

【冠島・沓島・成生岬の大シイ】
冠島の写真成生の巨大スダジイ
「冠島(かんむりじま)」は、京都府の鳥である「オオミズナギドリ」の繁殖地となっており、「沓島(くつじま)」はウミネコの繁殖地となっています。冠島・沓島ともに希少な動植物が生息・生育する自然環境を有しており、厳正に保護を図る地区(特別保護地区)としています。
また、大浦半島の成生岬(なりゅうみさき)には樹齢300年を超える日本最大級のスダジイ(幹周13.8m)が自生しています。

コラム

雄島まいり

日本海に浮かぶ冠島と沓島は、寄り添うように並んでいることからそれぞれ「雄島」と「雌島」とも呼ばれています。両島は特別保護地区に指定されており、自然環境保全のため通常上陸が禁止されていますが、雄島内に祀られている老人島(おいとじま)神社の祭り「雄島まいり」が毎年6月1日に行われ、この日に限り許可された人の上陸が許されています。雄島は、古くから地元の漁師の信仰が篤く、雄島まいりでは地元の漁船が豊漁と海上の安全を祈願して雄島に向かいます。

地種区分・区域図

特別保護地区 原生状況を維持する必要のある地域 46ha
第1種特別地域 現在の景観を極力維持する必要のある地域 284ha
第2種特別地域 農林漁業活動について調整を図ることが必要な地域 1,860ha
第3種特別地域 通常の農林漁業活動については原則容認する地域 1,353ha
普通地域 特別地域の風景維持のための緩衝地帯として必要な地域 195ha

 

若狭湾国定公園区域図(PDF:369KB)

国定公園内での各種行為に係る許可等について

国定公園内での各種行為(工作物の新築・増築・改築、木竹の伐採、土地の形状変更等)については、自然公園法に基づく知事の許可または事前の届出が必要な場合がありますので、行為地を所管する土木事務所にお問い合わせください。

行為の区分   特別保護地区 第1種
特別地域
第2種
特別地域
第3種
特別地域
普通地域
木材の伐採 許可 許可しない 単木択伐法であること 単木択伐法又は2ha以下の皆伐法 要件なし
届出 届出不要
工作物 許可 地下工作物、既設工作物の改築及び災害復旧以外は許可しない 主要道路の路肩から20m以上離れていること(ただし、公共施設、農林漁業施設及住民の日常生活維持に特に必要な施設を除く)
届出 30m以上の鉄塔等巨大工作物については届出が必要

 

■問い合わせ先

(舞鶴市域)京都府中丹東土木事務所(電話番号:0773-42-8764)

若狭湾国定公園アクセスマップ

アクセスマップ

詳しい地図情報を見る(京都府・市町村共同地理情報システム)(外部リンク)

詳しい地図情報を見る(環境アセスメントデータベースEADAS〔イーダス〕)(外部リンク)

お問い合わせ

総合政策環境部自然環境保全課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4705

shizen-kankyo@pref.kyoto.lg.jp