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家を建てるときの材料として使われるスギやヒノキなどはどのようにして育てるのでしょうか?地域によって多少の差がありますが、一般的には1ヘクタール当たり3,000本~4,000本の苗木を植えて、木が大きくなり互いに込み合ってくれば、何本かを切り倒して間引いてやります。この作業を数回繰り返して木を大きく太らせていきます。この間引く作業を間伐といいます。(それぞれの段階での山の様子は写真1~5のとおりです)。
写真1 苗木を植える
写真2 間伐実施前
写真3 間伐実施後
写真4 50年位の山の様子
写真5 100年位の山の様子
下の写真(6及び7)のように林の中に光が全く入らず下草などもほとんど生えない状況になったり、ヒョロヒョロの「もやし」のような木になります。このような状態になると、降雨により土砂が流出したり、風や降雪により木が折れたり曲がったりといった災害が発生しやすくなります。また、害虫や病気も発生しやすくなるなど不健全な状態になります。
写真6
写真7
間伐作業は林業経営や健全な森林を造成するために、必要不可欠な作業ですが、木材価格の低迷や森林所有者の高齢化等により、山に対する関心が薄れるなどして、その作業が行われずに放置されている森林が増えています。このような状況の中で、京都府では間伐を最重要課題と位置付け、様々な施策を講じて健全な山づくりに努めています。
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