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鴨川真発見記 平成26年5月

 第151号 新緑を追いかけながら 第3弾

源流域で、市街地で、出会った光景

 鴨川真発見記第150号では、信仰の水を探検した様子をご紹介しました。この記事内容をご住職にご確認頂くために、再び志明院を訪れました。前回は、境内の傍の駐車場まで車で移動しましたので、源流域の新緑をじっくり観察出来ていませんでした。

 記事をお持ちするのに併せて源流域の新緑を追いかけました。日本野鳥の会京都支部(以下「会」)の鴨川リレー探鳥会(源流域)の開催のタイミングと合いましたので、合流させていただいての新緑観察となりました。

 会の皆さんは、一日2往復の“雲ヶ畑もくもく号”で志明院へ向かわれました。この日は乗車される方も多く、追加のタクシーが4台出動となりました。バス停からは、約2キロの坂道を登っていきます。

 鴨川も源流域まで来ると植物の様子も違っています。街中では見る事が出来ない植物も多くあります。街中でさえ「これ何?」の連続ですが、更に「????」の連続です。

 湿地を好む「コケ」や「シダ」の類が多く見られます。コケも様々で、盆栽の鉢を飾る様に自生しています。残念ながら名前はわかりませんが、その様子をご紹介したいと思います。にょろにょろと突き出すようなコケの周りを、見慣れたコケが固めています。

<にょろにょろ伸びるコケ>

 サボテンの様に細い葉が無数に集まり、こんもりとしたコケには、つぼみでしょうか、実でしょうか、丸いものが付いています。

<サボテンの様な“コケ”>

 ワラビが青々とした茎を出して、その先端では“葉”が僅かにほどけかけています。ワラビと聞いて連想する姿はこの姿です。子供の頃よく山へワラビ採りにかり出されましたので、飽きるほどワラビは見ていましたが、その横から硬く枯れた棒のようなものが伸びています。大きく成長したワラビが枯れたようです。

<オーソドックスなワラビスタイル>

<少し葉が出たワラビ>

<ワラビの傍から伸びる枝の様なもの>

 前日の雨に濡れた新緑は更に瑞々しさを増しています。小さな川を流れる水は、自然の石の落差工で白くはじけて、その存在を示しているようです。

<水が滴る緑の葉>

<自然の落差工>

 これは何?変わった模様の茎を持つ植物が生えています。

 すると、会の方が「それはマムシ草ですよ。茎の模様がマムシの模様に似ているから。」と教えて頂きました。横から「そうなの?花がマムシの鎌首みたいだからと思っていた。」と別の会員さんの声もありました。皆さん野鳥に留まらず、自然にお詳しい事がよくわかりました。

<じっくり自然を観察しながら>

<茎の縞模様から「マムシ草」>

 「鎌首の様な」と言われた花はというと、上に蓋が付いているようです。その蓋がマムシの三角の頭の様で、こちらを狙っている様にも見えます。

<マムシ草の花 下から> 

<上から>

 こっちは「ムラサキ○○」と教えて頂いたのですが、忘れてしまいました。沢山の花を段々に咲かせるそうです。志明院の庭ではもう咲いていました。

 <ムラサキ・・・・。忘れました>

 葵祭や下鴨神社、上賀茂神社の紋でお馴染みのフタバアオイの群生にも、濡れ残った葉に太陽の光が当たり“ぴかぴか”に光っていました。鳥の“さえずり”を聞きながら志明院に到着です。

<フタバアオイの自然群生>

 山の中の名を知らぬ野草を観察して来ました。ご紹介しておきます。と言っても名は知りません。どなたか教えて頂けると幸いです。

<1> 

<2>

<3>

<4>

 京都市の天然記念物に指定されている“シャクナゲ”です。前回訪れた4月20日の時点では、数個の花が開きかけたばかりでしたが、満開間近を迎えていました。シャクナゲの花の中では、小さな蜂の仲間が甘い蜜を吸っています。

<志明院>

<おしべをかいくぐる小さな蜂>

 私達は、会の方が点てられた「御薄」と甘いお菓子で山歩きの疲れを取り、志明院を後にしました。

 街中でも新緑を追いかけます。街中の鴨川では、虫たちが短い命を輝かせています。若葉に留まる“真っ黒な羽虫”も葉を囓っているのでしょうか?黒く輝いています。

<若葉と真っ黒な羽虫>

 雨上がりの朝には、草の先に無数の水滴が湛えられ、白く水の花を咲かせています。テントウムシも葉の上で、活動時間が来るのを待つようにジッとしています。2つホシ、4つホシがいましたが、ポピュラーな七つホシは残念ながらいませんでした。

<白く見える水の粒>

<氷ではありません。水を逃しません>

<ホシ2つ>

<ホシ4つ>

 蝶はヒラヒラと舞いながら、菜の花に留まって蜜を吸っています。アオスジアゲハは比較的よく見る蝶ですが、綺麗な衣装をまとっているようです。

<アオスジアゲハ>

<鴨川をバックに>

 舞うといえば、鴨川真発見記第118号でご紹介しました、鴨川で“フラダンス”を練習されていた西川マリコさんという方がおられます。この方から、「鴨川の近くの地下街で、ゴールデンウィーク後半の初日5月3日にフラダンスのイベントを開催するので見に来ませんか。」と声を掛けていただきました。

 普段着で練習中の様子は見せていただきましたが、衣装を着けてのフラダンスはライブで見た事がありません。

そこで、蝶が花に誘われるようにヒラヒラと鴨川を歩いて見に行きました。鴨川で全国大会に向けて一緒に練習されていた生徒さんは見事に入賞されたそうです。鴨川のヒーリングパワーが一役かったのでしょうか。

<全国入賞の生徒さん=左と西川先生=右、流れる様に>

<アップテンポで>

<西川先生のキレのあるソロ>

鴨川真発見記118号でご紹介した時の鴨川での練習風景PDF(PDF:296KB)

 鴨川での練習風景同様にお二人のゆったりと流れる様な、そして時に激しくフラダンスという“舞”を見せて頂きました。自然界の川の流れに通じるものを感じました。鴨川の蝶の“舞”を思い浮かべながら。

 

平成26年5月14日 (京都土木事務所Y)

 

 第152号 新緑を追いかけながら 第4弾

自然観察指導員さんの目を通じて

 平成26年5月11日(日)「鴨川探検!再発見!第35弾」が開催されました。「春の鴨川ウォーク 水辺の自然観察会」と称して鴨川の動植物の観察をしました。今回はその様子を通して鴨川の自然をご紹介したいと思います。

 指導員さんの目が追う小さな虫や植物の世界に、参加された小学生、保護者の方々と共に「へ~」の連続と共に目が釘付けとなりました。

 最初の「へ~」は、大きなエノキの幹の前で指導員さんが指差す先の小さな黄色の粒です。

 指導員さんの「これ何かわかるかな?」の問いかけに一同「わかりません」としか答えられませんでした。すると、「これは“テントウムシ”の卵ですよ。」と教えて頂きました。

<指差す先には何が>

 鮮やかな黄色ではありますが、凝視しなければ気が付きません。存在に気が付いたとしても何であるかは知る由も無い“テントウムシの卵”に「へ~」です。

<黄色の粒が“テントウムシ”の卵 シルエットは蚊かな?>

 同じエノキの幹には他にも虫がいます。カメムシの仲間で、体を縁取る綱の様な模様が特徴の“ヨコズナサシムシ”です。相撲の横綱の様な“ツナ”と、肉食で他の虫を刺して食べる“サシ”が合わさって“ヨコズナサシガメ”だそうです。

<気を付けないと刺される“ヨコズナサシガメ”>

 いつの頃のセミの“ぬけがら”でしょうか。少々の風では飛ばされないようで、“ぬけがら”になってもしっかりと枝にしがみついていました。

 鋭いツメが枝を捉えて放さない。その鋭いツメを、参加者の一人が網で取って見せてくれました。

<鋭いツメを持つセミのサナギの“ぬけがら”>

 今度は、青々とした葉の上に留まっている黒い羽虫を指差して「この虫は何の仲間か判るかな?」と指導員さん。「う~ん」と思案していると、「お尻のところを見てごらん。ヒントがあるよ。」と促します。

 そこには、小さな「針」が出ています。そうです「ハチ」の仲間です。「へ~」です。ハチと言えば人を刺す“スズメバチ”や“ミツバチ”などを連想しますが、ハチの世界も色々です。

<ミツバチよりも小さな“ハチの仲間”>

 指導員さんの靴に引っ付いて、草むらから園路に飛び出したのは“ゴミムシ”の仲間です。普段は草むらに生息しているので、姿を見ることが珍しいそうです。もしかしたら珍しい種類かもしれないということで、早速図鑑と照合です。

<飛び出した“ゴミムシの仲間”>

<慌てて日陰へ>

<これじゃないかな?>

 保護者の方が変わったものを発見されたました。ヤエベニシダレサクラの葉に留まる幼虫のような物体です。色も少々不気味です。これは何かというと、アブラムシの“すみか”だそうで、「葉」に寄生して、「葉」を硬いシェルターの様なものに変異させるそうです。

 “テントウムシ”などの外敵から身を守る為、中にアブラムシが集団生活しているそうです。

<アブラムシの巣>

<これですね>

 興味を引くこと盛りだくさんで、なかなか先に進みませんので、思い切って少し先に進むことになりました。丁寧に見れば見るほど「へ~」の連続です。

<みんなで少し移動です>

 指導員さんから、またまた「へ~」の紹介です。エノキの葉に紛れて、先の尖った実の様なものが出来ています。「これなんだ?」の質問に子供達は「実じゃないの?」と答えます。

 じつは、これも寄生でした。この中には、小さなハエの一種の幼虫が一匹いるのです。半分に割って中を虫眼鏡で覗くと、小さな、小さな透明の幼虫がいたそうです。

 この様な寄生は“ムシコブ”と呼ばれ、一種類の木に一種類のハエだそうで、その名も「エノキトガリタマバエ」と寄生する樹木に由来する名前が付けられています。

<先の尖ったムシコブ>

<割ってみよう>

<中の様子はどんなかな>

<透明な幼虫が見えたそうです>

 タンポポにも種類があって、シロバナタンポポ、セイヨウタンポポ、カンサイタンポポとありますが、シロバナが早く咲き、セイヨウが咲き、この日は遅咲きのカンサイタンポポばかりが咲いていました。

 タンポポの花の蜜を吸っているのは、先程とは違い見た目も“ハチ”と判断出来るスタイルの“ハチ”の様です。でも名前はわかりません。

<カンサイタンポポの蜜を吸う“ハチ”>

 そして、今回新たな観察にチャレンジです。「タンポポの花びら数え」、もとい「タンポポの花数え」です。どういう事かといいますと、タンポポの花は、通常一輪と考える花自体は、沢山の花の集合体だそうです。

 ここでも「へ~」と声が漏れます。

<この“ひとかけ”が一つの花>

 花びらと考えていた一つの花には雄しべ、雌しべがあり、一つの種となっていきます。フワフワと風に乗って飛ぶ一つ一つの種は、この一つの花から出来ているのです。

 予想の数をボードに書いて、両面テープに一つ一つ貼り付けながら、数えていきます。タンポポの花の手作り模型も登場し、みんな興味津々です。

<一つ、一つ貼り付けていきます>

<タンポポの花の模型>

 ”意外と”言っては失礼ですが、子供達の最後まで数えきる集中力に、自然が育む子供の成長を感じました。見事に予想を的中させた参加者もおられ、自慢の作品を見せてくれました。だいたい100前後の花を着けるそうです。

<お見事!70個>

 そして、この日最大の「へ~」です。ユキヤナギの枝に沢山の“アブラムシ”が着いていますとの説明の最中に、“ぴくん、ぴくん”と身を動かす黄色の生き物が目に入りました。

 それは何かというと、“テントウムシ”のサナギです。今まさに“羽化”の最中です。指導員さんもこんな場面に出くわしたのは初めてという“レア”な「へ~」です。少しずつ皮を脱いでいく様子に、子供よりも保護者の方が“とりこ”になられたようで、夢中で観察されていました。

<ビッシリの“アブラムシ”>

<羽化を始めた“テントウムシのサナギ”>

<お母さん達はもう夢中>

 ここまで見たら最後まで見届けたいと、枝先をカットして観察続行です。

<最後まで見届けたい>

<まだまだ、頑張ってますよ>

 ここで、指導員さんから最後のまとめをして頂いて、今回の観察会は終了しました。この日紹介する予定だったメニューを後日個人的に試してみました。

 鴨川でも沢山花を咲かせている“カタバミ”の葉で、10円玉を擦ると“ぴかぴか”に光るというメニューです。葉に含まれる“シュウ酸”が表面の汚れを落とすそうです。確かに綺麗になりました。

<昭和43年製造の10円玉>

<カタバミの葉を摘んで>

<擦り付けると>

<太陽の光に輝きました>

 自然観察のプロの方の目を通じて、鴨川の自然(「へ~」)を楽しませていただきました。自然観察指導員になるには、何かの専門分野が無くとも、自然全般に興味を持ってもらう活動が出来ればOKとのお話しでした。

 いつかそんな活動ができたらいいなと思いつつ、今回はこの辺で失礼します。

 

平成26年5月21日 (京都土木事務所Y)

 

 第153号 新緑を追いかけながら 第5弾

新緑の鴨川が魅せる生き物達の世界

 新緑を追いかけながらシリーズも第5弾となりました。気温もぐんぐん上昇し梅雨を飛び越して夏日連続の今日この頃です。

 今回も2014年の新緑を感じながら、清々しい新緑の中で出会った動植物や人々の様子をご紹介したいと思います。

 昨年の台風18号の影響で高野川の中州、寄州も小さくなり、そこに生える草も少なくなりました。昨年の初夏には鹿の親子を3組見ましたが、大人の鹿は雌ばかりでした。今年は一頭の雄鹿も姿を現しました。

<中州の草を食べるオスの鹿>

 少ない草でも山の中よりは食べるところがあるようで、新緑の恵みをかみしめているようです。草を求めて下流は鴨川の丸太町橋付近へと移動しているとの情報も入っています。

<毎年抜け替わる鹿の角>

 また別の日には、メスの鹿が一頭高野川を歩いていました。御蔭橋の下の陰に鹿のシルエットが映っていましたので、またあのオスの鹿が戻って来たのかと思いきや、角がありません。別のメスが高野川を下ってきたようです。

<御蔭橋の下に鹿のシルエット>

<明るい所へ出てきました>

<角がありません メス鹿です>

 使用するカメラが少々精度が上がり、遠くの小さな野鳥もハッキリ写せるようになりました。これまでチドリとコチドリの判別が付きませんでしたが、今回ご紹介するチドリは、ハッキリ“コチドリ”と解ります。

 “コチドリ”の特徴は“イカルチドリ”に比べて目の金色の部分がクッキリと厚く、首回りの白い首輪の様な部分も同様にクッキリと厚くなっています。

<目の金色がクッキリと>

<首の後の白い首輪もクッキリと>

<トコトコトコ と早足で>

 5月15日は、葵祭が実施されました。加茂街道を行く行列は、その新緑とあいまって“葵”にぴったりの光景です。あいにくの雨に参加の皆さんは濡れながらの道中となりましたが、しっとりと濡れた古都の緑がより一層強調されました。

<雨に濡れた加茂街道を行く“葵祭”の行列>

 対岸からは、馬上の人や大きな傘、牛車などが垣間見られ、色彩の祭にふさわしい光景で、平安期の往事を偲ぶには充分です。

<ガードレールで見物人の列が途切れた所では>

 鴨川に架かる橋を渡る行列の様子は、2012年、2013年の葵祭の際に鴨川真発見記第29号第88号でご紹介しておりますので、ご覧ください。

 足元を見ると、イモカタバミが花を閉じています。夜になると花を閉じ、朝が来るとまた花を開きます。雨の日も花を閉じる事が今回わかりました。

<昼間は開いていると思っていた“イモカタバミ”の花>

<雨の日は早めの店じまい?>

 葵祭の行列は、雨が降り出した午後からも早仕舞いすることなく、最後まで濡れながら歩き通しました。昭和10年の大水害以降は、堤防が嵩上げされて高水敷から行列は見えません。それ以前は、土手からも行列が見えていた事でしょう。

<傘の間から行列を覗く>

<御薗橋右岸下流から下流を望む 行列右上の加茂街道>

 高野川の透き通った水が、中州、寄州に挟まれて澱みを作っています。その水の中で泳ぐ小魚が手に取る様に見えていました。太陽の光が絶妙の角度で当たり、水の中の様子を見せてくれます。

<川底の色と保護色の様ですが陰が存在を示します>

 川の底には、小魚達の陰が写し出され、泳ぐ小魚を追いかけています。陰が近い事からその水深が浅い事も知らせてくれます。魚の事も詳しくはありませんし、橋の上からの見物なので何という魚か解りませんが、群れているのは“ムギツク”でしょうか。群れていないのは“オイカワ”でしょうか。お判りになる方は連絡をお願いいたします。

<群れているのは“ムギツク”でしょうか>

<進路を変えて>

<こちらは群れません>

 群れている魚はリーダーがいるのか?とりあえず一緒に群れているのか?などと考えながら小魚の動きを追いかけているだけでも楽しい光景です。

 土手では、“クマバチ”でしょうか、細長い草にしがみついて何やらクルクルと鉄棒をするように前回りをしています。何周か回って止まりました。何をしているのでしょうね。

<ブンブンブンと羽音を響かせながらぐるぐる回る “クマバチ”>

<そして 静止>

 花と実を同時に着けている植物もあります。串団子の様な形で先の尖った不思議な形をしていました。

<不思議な形のマメのサヤ>

 汗ばむ陽気に“ムクドリ”も水浴びをしています。他の野鳥の水浴びは何度も見ましたが、ムクドリの水浴びは初めて見ました。季節は春ですが、人も動物も涼を求めて水の中に入ります。

<水浴びする“ムクドリ”>

<こちらはクールダウンでは無いのでしょうが>

 ワンちゃんも川に入ってクールダウンしてもらっています。中には気持ち良く泳いでいるワンちゃんも。

<気持ち良すぎて動けない?>

<快適スイミング “イヌカキ”>

<ご主人様もリードを持って一緒にクールダウン>

 前にも、後にも、鴨川の水が流れるところで涼みながらシャボン玉。こんな所あるんです。河川施設の名残でしょう。行き止まりなので、同グループ以外の人は後からは来ません。チョットした専用スペースです。

<川の風に乗るシャボン玉>

<チョットした専用スペース>

 新緑に包まれながら少し休憩していると、小さな女の子が2人でハトを追いかけて遊んでいます。その会話から、ついさっき知り合ったばかりの様です。

 「お名前は?」と聞き合っています。初対面ですっかり意気投合のお二人です。

 グループで遊んでいた女の子の1人が、お父さんと2人で散歩に鴨川へとやって来た女の子と意気投合。でも、お父さんは先に進みたくても強くは言えず・・・。少々困惑気味でした。

<「待て待て“ハト”」と大きな声で>

<「こっちへ来たよ」>

<そろそろ 先に進もうか>

 以前にも、早朝の植物の上で気温が上がるのをジッと待っている昆虫を紹介しました。その時にはいなかった「七ホシテントウムシ」が姿を見せてくれました。ついでに名を知らぬ虫も、ハルジョオンの花を“ふかふか”のベッドの様に利用して休んでいました。

<久々に“ナナホシテントムシ”>

<若干嫌われ者の虫も一緒に>

<虫の名は? これから勉強します>

 そんな虫たちの上のサクラに視線を向けると、「???」です。人が腕を曲げる様に90度以上に鋭角に曲がった枝があります。「どうしたらこんな角度に曲がって育つのだろう」と考えても思いつきません。

<写真中央の枝 鋭角に曲がっています>

<不思議です>

 世の中不思議な事は数々あります。その不思議の原因を追及してみるのも面白いものです。サクラの専門家でもある植物園の中井技師に会う機会があれば、「どうしてなのか」聞いてみたいと思います。

 

平成26年5月28日 (京都土木事務所Y) 

 

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