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鴨川の高水敷も公園整備と併せて順次園路の整備も進めてきました。その整備も丸太町橋より上流の区域で整備が完了し、鴨川と高野川をYの字にぐるっと周回出来る範囲を鴨川ウォーキング&ジョギングロード(北コース)として設定しました。
<土系舗装の園路 北大路橋上流右岸>
膝など体に負担が少ない路面構造を採用し、目標を持ちながらウォーキングやジョギングが楽しめる様に距離表示や案内板を設置してより快適な利用環境となりました。
コースの設定に先立っては、昨年度に様々な年齢層の関係職員が全コースを歩いて点検し、危険な箇所や歩きにくい箇所を実際に車イスを持ち込みながら確認しました。
そして、凸凹で歩きにくく“つまずき”そうな箇所はフラットに、段差が大きい箇所は段差を解消し、空間に余裕が有るけれど狭い箇所は幅を広げました。
鴨川の上流端は「西賀茂橋」、高野川の上流端は「松ヶ崎人道橋」です。モデルコースとして「賀茂大橋から丸太町橋まで」1周約2.5kmの「丸太町コース」。「西賀茂橋から賀茂大橋まで」1周約9.2kmの「上賀茂コース」。そして高野川は、「松ヶ崎人道橋から賀茂大橋まで」1周約4.3kmの「高野コース」を案内しています。
(ウオーキングマップとジョギングロードマップPDFへリンク)(PDF:1,146KB)
(平成19年度に作成しました鴨川ウォーキングマップへリンク)(PDF:1,057KB)
<案内板 賀茂大橋>
距離表示は、鴨川は桂川合流点からの距離を500m毎に表示しています。モデルコースからその日の体調に合わせてコースを選んでみるのも良し、距離表示を何本か数えて「歩いたり走ったり」とコンディションを整えるのも良しです。
<距離表示 府立医科大学附属病院横>
今日は少し長い距離をと鴨川と高野川のコースを全部回ってみようという方は、Yの字に右岸と左岸を“ぐるっと”約16kmに挑戦してみてはいかがでしょうか。
そのコースのお披露目を兼ねた「鴨川ウォーキング&ジョギング大会」が平成25年11月2日(土)に木々の葉が色付きはじめ秋の気配漂う鴨川で、京都府と一般財団法人京都陸上競技協会の主催で開催されました。
大会当日は天候にも恵まれ参加選手達を迎え入れる準備も着々と進みました。そして受付開始時間には下は2歳の幼児から上は86歳のご高齢の方まで総勢250名以上の参加でスタートの時間を待ちます。
今回の大会のコースはウォーキングの約2.8kmコースとジョギングの5kmと10kmのコースです。当日の私の役割分担はスタートとゴール(同地点)での記録写真担当でしたので、その付近の様子をご紹介したいと思います。
<スタート&ゴールのアーチも準備完了>
<受付開始とともに参加者が会場入り>
“まゆまろ広報監”も応援に駆けつけてくれています。受付を済ませ挨拶してみなさんに愛嬌を振りまいてくれました。
<ゆるキャラグランプリに参加中の“まゆまろ広報監”>
開会式では、山田知事の鴨川に対する思いを交えた開会の挨拶に続いて、京都陸上競技協会田中会長の挨拶と続いて「鴨川の素晴らしい景観を見ながらウォーキングやジョギングを楽しんでください」などと参加者に声をかけました。
<山田知事の開会の挨拶>
<参加者がズラリ勢揃い>
<京都陸上競技協会の田中会長の挨拶>
来賓として臨席いただきました岡本、北岡、平井府議会議員の皆様からもエールが送られました。
最初にスタートを切るのは、10kmのジョギングコースです。今回のスタートは、小さいお子さんや野鳥などにも配慮して、電子ピストルでの光とやさしい音でのスタート合図です。
<ジョギング10kmの参加者>
<山田知事のスタート合図>
<勢いよくスタート>
続いて5kmのジョギングコースがスタートです。5kmのコースは京都陸上競技協会会長の号砲となりました。こちらも10kmよりも短距離なので、最初から全力で駆け出す参加者も多く、あっという間に最後尾の選手の背中を見ることとなりました。
<ジョギング5kmコースの参加者>
<田中会長のスタート合図>
<あっという間に後姿>
そして、3kmのウォーキングコースのスタートです。スタート合図は京都土木事務所の松浦所長です。先導の陸連関係者に続いてゆっくりと歩を進めます。
<ウォーキング3kmコースの参加者>
<スタート 知事も拍手でお見送り>
<参加者も手を振りながら和やかに>
スタートすると暫くは会場はガランとします。その間に参加賞の“まゆまろ広報監”の縫いぐるみやスポーツ飲料などがスタンバイされました。体を動かした後は水分を補給して脱水症状が起こらないようにしていただきました。
<しばしガランとする大会本部>
<水分補給も忘れずに>
曇り加減だった空模様も、太陽が顔を出して11月というのに汗ばむ程の陽気です。「まだ帰ってこないだろう」と油断して汗をぬぐいながら待っていると5kmのコースの先頭選手が早くも帰ってきました。
<5kmトップの参加者が走り抜けて行きました>
<陸上部の選手達でしょうか。早い!>
先頭の正面からのゴールシーンを逃してしまいましたが、その後も続々とゴール地点のアーチを選手たちがくぐっていきます。ゴールした選手の顔からは汗がしたたり落ち「キツイ」とか「しんどい」という声も聞こえてきました。
<続々とゴールする参加者達>
<ラストスパート>
<自分のペースでゴールイン>
<仲良く並んでゴールへ>
<あと少し>
<座り込んだら立ち上がれない>
<マイペース マイペース>
<固まって帰ってきました>
<親子でしょうか。子どもも元気にゴールイン>
サービス精神を発揮して“ふなっしー”の様に体を震わせて見せると、更に「かわいすぎ!」と黄色い歓声が上がります。更にサービスでなんとジャンプまで見せてくれました。(“まゆまろジャンプ”は初めて見ました)
<大人気の“まゆまろ広報監”>
そうこうしているうちに10kmの先頭もゴールして、5kmの最後尾もゴールです。ゆっくりと鴨川を風情を味わうウォーキングコースもゴールしていきます。2歳のお嬢さんも手を引かれながらゴールまで後一息の所までたどり着きました。
<大きなストライドで10km先頭ゴールイン>
<ウォーキング3km先頭ゴール>
<良い運動になりましたか?>
<ウォーキング組の後から10km組が>
<司会者からインタビューを受ける参加者>
<はい!あと少しガンバレ!>
<ここまでおいで>
<手を繋いでゴールへ>
頑張ってゴールした後は、小さなお子さんも”まゆまろ広報監”に興味深々で近づきます。それに気づいた“まゆまろ”がしゃがんで握手を求めます。微笑ましいシーンが疲れた参加者を癒してくれたことでしょう。
<あそこに立っているのは誰でしょうね~>
<握手をしましょう>
そして10kmコースの最後尾のペア選手がゴールして大会は無事終了となりました。
<早さは競いません にこやかにゴールへと 最終ゴール>
大会終了後、秋の陽気に誘われて“一人鴨川ウォーキング大会”をしてみました。台風18号の影響で土砂に埋もれていた出町の飛び石も、渡る事を楽しみにして「京都鴨川の出町」を訪れる方の「渡ることが出来なくて残念」のお声にお応えして緊急対応ということで、土砂を寄せて渡ることが出来るように復元されました。
応急的な対応のため、高野川側は少し水が増えると少々水を被る箇所もあるようですが、飛び石を渡ることは出来るようになりました。飛び石を飛びたそうにしていた小さなお子さんには少し無理のようでしたが、鴨川側で元気に遊んでおられました。
<鴨川側の飛び石>
<高野川側の飛び石>
<私にはチョット無理かな>
<こっちなら楽しく遊べる>
木陰を選びながら下流へと歩いていくと、聞きなれたメロディーが聞こえてきました。
木陰で“三線”をつま弾きながら歌うその曲は「アンパンマンのマーチ」です。傍で最後まで聞かせていただいて思わず拍手してしまいました。「三線用の楽譜があるのですか?」と尋ねてみました。
<聞き慣れたメロディーが>
すると、近く「三線」の発表会があるので、「やなせたかし」さんを偲んで自分でアレンジして作られたそうです。いつもは沖縄の「島唄」を弾いておられるそうで、一曲披露していただきました。
<三線を弾きながら島唄を歌う“高畠さん”>
「北大路橋の東詰めで、二人組みで「三線」の練習をされている方をよく見かけますが・・・」とお話させていただくと、「それ私です」との返答がありました。何度もお見かけしていても判らないものです。今度お会いしたら「高畠さん」とお声を掛けてみたいと思います。
高畠さんとお別れして更に下流へと向かうと、今日もソーランの練習光景が目に入ります。土ぼこりが立たないように足元には水を撒いてありました。土ぼこりは周りを歩いている人だけでなく、練習している本人達にとっても厄介なようです。
<力強く地面を蹴る振り付け>
先へと進むと二条大橋に設置した「鴨川ギャラリー」へとやってきました。少し年配のご夫婦が洛中洛外図を覗き込んでおられましたので、「鴨川の様子がズームアップして紹介されていますよ」と案内しました。
すると、「しょっちゅうこの前を通って買い物に出かけているから知ってるよ」とのこと。最近テレビで“洛中洛外図”の見方を知って眺めておられたようです。
そうなんです。洛中洛外図はその解説本などで予備知識を持ってみると、何度見ても飽きないというか、奥が深いのです。みなさんも簡単な解説本片手にこの前に立ってみてはいかがでしょうか。
今回は、前回に続いて「秋」を感じる「スポーツ」「芸術」の視点も交えてお届けしました。
平成25年11月5日 (京都土木事務所Y)
<鴨川ギャラリー(二条大橋)の前で一枚>
(高畠さんと再会)
後日、高畠さんとお会いしました。発表会で「アンパンマンのマーチ」を披露すると会場から手拍子が巻き起こり、大好評だったとの事です。
やなせたかしさんの人柄を偲んで、聞き慣れたメロディーに誰もが共感した時間だったことでしょう。
鴨川真発見記が地元の京都新聞で紹介されました。偶然にも京都新聞の記者さんが「鴨川真発見記」を発見されまして、取材を受けてしまいました。
掲載開始の経緯や記事の内容など、丁寧で好感度溢れる記事で皆様に「鴨川真発見記」を見てみたいと思って頂けることと思います。
新聞の記事になるということで、どんなことになるのかと思っていましたが、思った以上に大きな記事で内容ともども嬉しいかぎりです。まずもっては、樺山記者さんに感謝感激です。ありがとうございました。
京都新聞11月7日(木)朝刊22面地域プラス 京都新聞社承諾済み (記事にリンク)(PDF:1,479KB)
新聞記事の中にもありましたが、これまでいろんな方にお声を掛けさせていただいてお話を伺い、触れ合ったその様子をご紹介してまいりました。今回も秋の鴨川を楽しむ方々をご紹介しましましょう。
いつもの様に高野橋から高野川へと入ります。台風18号の影響で川の中の様子がかなり変化し、飛び石の上流に砂地の中州が広がっています。飛び石を渡ってその中州にやってこられたのはきちんとリードで繋がれたワンちゃんとご夫婦です。
<高野橋から比叡山を望む>
(サクラの葉も赤く山裾を飾るように見えます)
<高野橋下流の砂利の中州>
<飛び石を渡って広い中州へ>
<きっちりリード装着>
<法面に彫り込む形のベンチで一休み>
<マナーの良い飼い主さんとワンちゃん>
ワンちゃんとお別れして川の中を眺めていると、マガモのオスが何かを飲みこもうと悪戦苦闘しています。水を飲みながら少し大きめの塊をのどに運ぼうとしていますがなかなか入りません。メスのマガモも心配そうに近づきますがそのうちにノドをこしました。
<なかなか飲み込めない マガモのオス>
<あんた大丈夫? マガモのメス>
いつも御利用頂いているみなさんのため、快適な河川内の環境を守るのは除草です。土曜日も業者のみなさんの作業は続きます。ブロワーで寄せてかき集めた草をトラックに乗せて運び出してくれています。完全に日常の当たり前となっている除草ですが、その有難さを感じます。
<石が車道へ飛び跳ねるのを防ぎながら>
<ブロアーで下に落とします>
<落とした草を手作業で集めます>
新聞でも報道されましたが、出町の飛び石も飛べるようになって、みなさん楽しく遊んでおられます。なんでもアニメの聖地として訪れる方も多いのだとか。微妙な幅を飛ぶのが病みつきになるのかも?
<アニメファンの聖地の一つ 出町の飛び石>
赤く葉の色が変わった桜と緑の葉を残すしだれ柳の整列を眺めながら歩を進めると“来ました”「ユリカモメ」です。今日は11月9日です。去年も京都土木事務所の近所に初お目見えのユリカモメは11月10日でした。結構正確にやってくるのですね。
日本野鳥の会京都支部の方に確認しましたところ、鴨川での今年の“ユリカモメ”目撃情報は10月18日だそうです。頻繁に鴨川を眺めていますが、まだまだ見えていない事があることを再確認です。
<色づくサクラの葉>
<白い姿が水面に点々と>
<お久しぶりの“ユリカモメ”>
<“ダイサギ”の頭上をかすめ飛ぶ“ユリカモメ”>
そしてまだ何の跡か判らないコンクリート構造物の上で鴨川を写し取っておられる方がおられます。「しょっちゅうスケッチされているのですか?」と尋ねると「いえいえ、年に一度くらい東京から旅行で来ています」とのこと。鴨川は大好きとの嬉しいお言葉をいただきました。
<スケッチ中>
<東京からお越しです>
今日は土曜日です。保育園は土曜日もお預かりです。鴨川はどこの地域でも園児たちの集いの場となります。綺麗に除草された鴨川を走り回る園児達の元気な声が響きます。これと言った遊具は無くても自由に遊べるフィールドです。将来、鴨川での思い出は園児のみなさんの胸の中に必ず甦ることでしょう。
<虫をとったり>
<走り回ったり>
いつもとは違う雰囲気でやってきたのは大きな犬たちの姿です。新潟や東京といった全国から集まった同じ犬種の飼い主の集まりとのこと。今日は鴨川での散歩にお越しになったそうです。その犬種は“アフガンハウンド”といいます。ふさふさの毛をなびかせながらズラリと整列した姿は圧巻です。みんなお行儀よくてびっくりです。
<大きな犬が勢揃い “アフガンハウンド”>
<整列して記念撮影>
そして、次にお会いしたのは、フラダンズの練習中のお二人。聞けば、全国大会に向けて鴨川で練習中とのこと。教えているのは昨年の全国大会で入賞の「西川マリコさん」です。鴨川のヒーリングパワーを受けて優勝を勝ち取ってください。
<左が指導者「西川さん」>
<右が今年の全国大会出場者>
<流れる様に>
<“フラダンズ”の雰囲気伝わりますか>
翌日は雨模様の鴨川です。人影の少ない鴨川を歩いていると旗をひらめかせながら歩く一団がやってきました。京都府ウォーキング協会ということです。お話を聞くと京都府という協会名ですが、何処の方でも会員になれるとのことで、全国からの会員がおられるとのことです。
<京都府ウォーキング協会の皆さん>
今回のコースは京都駅から鴨川を通って、「鴨長明」ゆかりの地をめぐり最後は下鴨神社へと向かうとのこと。お話を伺った会員の方は私の郷里綾部からの参加とのこと。鴨川で綾部の方と出会えた事に何か運命を感じました。
<雨の中 協会の旗を“はためかせて”>
珍しく「イソシギ」が目の前に現れました。この小鳥はいつも川の中の遠いところでしか見たことがありませんでした。こんな近くに「イソシギ」がいるなんてと少し興奮ぎみに近づきながらシャッターを切りました。
<“みそそぎ川”に姿を現した“イソシギ”>
<短い尾羽をピンピンと上下に振りながら>
いつも鴨川と高野川の合流点付近で練習しているというソーランチーム。今日は市内各地のイベントでお披露目だそうです。御池大橋の下に集合して、各班に分かれて“いざ出陣”といったところでしょう。
<いざ“各会場へ”>
<出陣だ~>
鴨川はまだまだ私を“とりこ”させてくれるようです。これからも鴨川で出会った「人」「動植物」「自然風景」の魅力を伝えていきたいと思います。
平成25年11月11日 (京都土木事務所Y)
鴨川での風景を眺めていると、黄色に赤にと葉の色が変わっていきます。いつまでも暖かい(暑い)日が続き、秋はいつ来るのかと思っていると、一気に冷え込みが強まり、あっという間に冬の気配です。
足早に駆け抜ける鴨川の秋を鴨川の日常を交えながら振り返ってみたいと思います。木々の葉の色づきはじんわりと、そしてある日一気に深まります。
11月中に撮影した鴨川の色の変化をお伝えします。とは言え、鴨川も細長く続く空間なので、スポットを整理していきたいと思います。概ね丸太町橋から上流の眺めがお勧めです。
11月の初め、丸太町橋左岸から上流を眺めると、サクラの葉が赤く変化を見せています。11月2日にオープンしたジョギングロードの距離標もご利用されている方からも好評のお声を頂いています。
<丸太町橋左岸上流方向 距離標を目標に健康づくり>
(25年11月4日撮影)
丸太町橋の上から左右岸を比べると、左岸のソメイヨシノの赤い葉が右岸を圧倒するように発色しています。ケヤキやモミジもありますが、この時期はソメイヨシノのそれが一番目立っています。左岸にもソメイヨシノはありますが、まだ若く枝振りも小さいため目立ちません。
<丸太町橋上から上流方向>
(右岸) (左岸)
(平成25年11月4日撮影)
<丸太町橋上流右岸から左岸を眺める>
(平成25年11月4日撮影)
11月4日は京都市民総行動の日として、京都市役所を出発されたボランティアの皆さんが、鴨川に落ちているゴミも拾い集めていただきました。
<市民総行動のボランティアの皆さん>
<ゴミ袋を持ってゴール地点>
<川の中まで“くまなく”>
秋の色付きは、太陽の位置やお天気によっても見え方が違ってきます。青空の下清々しい風景にもなれば、小雨の中しっとりと、そして少し切ない表情にも見えてきます。
<丸太町橋右岸から上流方向 晴天>
(平成25年11月8日撮影)
<丸太町橋下から上流方向 小雨>
(平成25年11月10日撮影)
そして、11月も中旬を迎えると丸太町橋上流右岸の“ケヤキ”や“モミジ”も彩りを見せはじめました。
<丸太町橋右岸上流にも彩り>
(平成25年11月16日撮影)
次の上流側の橋間「賀茂大橋から荒神橋まで」の間では、左岸に柳とソメイヨシノが並んでいます。「柳の緑」と「桜葉の赤」が刻々と勢力争いをしているようです。
11月初旬は桜の赤も発色し始めで弱々しく見えますが、赤が勢力を増し、中旬を迎える頃には柳の葉も色が褪せ始め、赤色が強く勢力を拡大しました。
左岸のニレ科の樹木も黄色く葉の色を変え始めました。
<賀茂大橋下流右岸から左岸方向>
(平成25年11月2日撮影)
<荒神橋左岸から上流方向>
(平成25年11月4日撮影)
<賀茂大橋右岸から左岸下流方向 草刈り看板を眺める人>
(平成25年11月8日撮影)
<荒神橋右岸から左岸上流方向>
(平成25年11月8日撮影)
<賀茂大橋下流左岸から右岸方向>
(平成25年11月16日撮影)
<賀茂大橋~荒神橋間左岸>
(平成25年11月16日撮影)
<荒神橋から上流を撮影する人>
(平成25年11月16日撮影)
<上の写真はこんな感じ?>
(平成25年11月16日撮影)
鴨川の紅葉の紹介ですが、結構似たような風景なので一度には飽きてしまいますので、何回かに分けてお届けしたいと思います。それではここからは、違う話題に移らせてせていただきます。
最近気になる野鳥のお話を少ししたいと思います。「サギ」と「カワウ」のお話です。水深の深い所で「カワウ」が潜って小魚を平らげている場所では、サギ達は傍に寄りません。
少し水深が浅く、「サギ」達の脚が底に付く場所では、「カワウ」が水の中で泳ぎ回る傍に「サギ」たちが寄って来て、「カワウ」に追われて驚く小魚を捕獲しています。「サギ」達が「カワウ」の恩恵を受けているようです。
<“カワウ”に追われた小魚を狙う“サギ”>
この「サギ」達ですが、多くの場合「コサギ」と「ダイサギ」が一羽づつペアになっています。「コサギ」同士でペアになっている事もたまにはありますが、どうしてなのだろうといつも疑問に思っています。
<“ダイサギ”“コサギ”のバディー>
「コサギ」は朝夕の移動前には群れているのですが、昼間は縄張り意識が強いようで、自分のテリトリーに他のサギが入ってくると追い払います。
<群れるコサギ>
くちばしを高く突き上げて、自分の方が大きいと主張しあい、その後にアタックをかけて追い払っています。傷付け合うような争いにはなりませんが、侵入者には敏感に反応して追い払います。
<一生懸命 上から目線>
<翼を広げて威嚇 “グアー”の鳴き声と共に>
<そして体当たり>
<ついに追い払いました が どっちが先にいたのか不明>
また、秋と言えば連想するものに「キノコ」も含まれていると思います。秋に限らず、これまでも鴨川で見つけた「キノコ」をご紹介してきました。今回の「キノコ」の名前は知りませんが、見た目はとても美味しそうです。
アキニレの名札の向に少しはみ出しています。“なに?”と回り込んで覗いてみると、所狭しとひしめきあっているキノコが目に入りました。食いしん坊の私の頭には、「バーターしょうゆでソテー」という言葉が浮かんできました。
見知らぬキノコはとても危険です。知識無くしての手出しは無用。くれぐれもお気を付けてください。
<アキニレの根本に白っぽいはみ出し>
<綺麗な「きのこ」のおしくらまんじゅう>
さて、今回の最後を飾るのは、なんとも愛嬌を感じるマガモのオスの逆立ちです。ちょうど一年位前にご紹介したと記憶しています。一生懸命お尻を上げてが、“ももひき”から出たようなオレンジの足で水をかく様が何とも癒されます。
“オナガガモ”のピンと真上に上げた尾尻を見ていると、逆に“気を付け”のイメージで、“ももひき”ではなく“正装”を感じます。
<のどかな雰囲気 マガモ♂の逆立ち>
<シンクロの雰囲気 オナガガモ♂♀ペア逆立ち>
景色の移り変わりと共に自然界や人の営みを織り交ぜて、次号も秋の鴨川をお届けします。
平成25年11月27日 (京都土木事務所Y)
今回は出町橋付近から上流へ向かいます。出町橋上流右岸には、春に盛大に花を咲かせる「ソメイヨシノ」の古木があります。ここの桜も見事に赤く染まり、鴨川の水面に朱を映します。
<出町橋から右岸上流方向>
(平成25年11月2日撮影)
<出町橋左岸から右岸上流方向>
(平成25年11月6日撮影)
<出町橋上流左岸から右岸方向>
(平成25年11月12日撮影)
葵橋から出雲路橋を越えて北大路へと続く区間からは、「東山」「北山」が同時に広々とした空が見渡せる空間となります。
ここでは、まず早朝の鴨川の素晴らしい景色をご紹介したいと思います。
出町から北上していくと、比叡山の山頂に低い雲がまといつくように流れていくのが見えました。出雲路橋から上流の北山から朝靄が立ち上っています。空気の冷え込みが幻想的な光景を見せてくれます。
<葵橋上流右岸から北山を望む>
(平成25年11月12日撮影)
<出雲路橋から上流を望む>
(平成25年11月12日撮影)
<北山から立ち登る朝霧>
(平成25年11月12日撮影)
<比叡山の山頂をかすめる低い雲>
(平成25年11月12日撮影)
翌日は、出雲路橋から北大路橋へと近づくにつれて、大きな“虹”が姿を現しはじめました。府立植物園から天高く弧を描いていきます。そして少しずつその姿をハッキリと見せてくれます。大きな虹の架け橋が朝靄のキャンバスに投影されました。
しばし上空を仰いで見とれてしまいました。虹の架け橋とはこういう状態なのでしょう。色づいた木々の葉と葉を繋ぐように見て取れます。
<府立植物園辺りから現れた“虹”>
(平成25年11月13日撮影)
<やがて大きな架け橋>
(平成25年11月13日撮影)
そして11月下旬の姿がこちらです。北山の色づきはもう少し近づかないとハッキリ見えませんが、肉眼では黄色やオレンジの色が濃くなってきているのが見て取れます。
<出雲路橋下流右岸から北山を望む>
(平成25年11月23日撮影)
<葵橋左岸から右岸上流を望む>
(平成25年11月26日撮影)
<出雲路橋から北山を望む>
(平成25年11月26日撮影)
<出雲路橋右岸から上流を望む>
(平成25年11月26日撮影)
続いては、北大路橋と北山大橋の間、京都土木事務所の位置する区間です。お隣の府立植物園の正門へと続くケヤキ並木も、日々刻々と色あいを変えて、鴨川の右岸の「ケヤキ」「アキニレ」「エノキ」などの色づきと共に鴨川に彩りを添えていきました。
<北大路橋右岸上流から左岸を>
(平成25年11月7日撮影)
<北大路橋上から上流方向>
(平成25年11月14日撮影)
北大路~北山間は殆ど毎日通る道なので、少し定点観測的にみてみました。
大きな変化はありませんが、よく見て変化を見つけてみてください。北山・北大路間の様子(PDF:2,177KB)
この区間にも飛び石が設置されています。飛び石は川の中を歩いている様な感覚で散歩が楽しめる所ですが、北山の飛び石を渡る人の姿は、遠目に見ている人にも錯覚を与えます。
落差工のすぐ傍に設置されているので、上流側の飛び石が見えない所からだと“川の中を歩いている”様に見えてしまうのです。そこに飛び石があると知っていれば別に驚くことでは無いのですが・・・。四月のまだ風も冷たい頃にこの光景を御覧になられた方の「まだ寒いのに川の中を歩く人がいる」という言葉に「なるほど」と思ったものです。
<認識できない落差工と飛び石>
<少し変かな>
<飛び石があったのか>
最後に、台風18号で中州が洗われた鴨川での様子を眺めていて感じた事があります。
砂利の中州で遊ぶ子供や若者が石を川へ投げる“石切り”を盛んに行っていることです。よく考えてみると、石を投げるという行為は都会の中では非日常の行為です。街なかで石を投げようものなら“器物破損”はたまた“傷害”にもなりかねません。
<両手に砂利をすくって川の中へ>
<どこまで届くかな>
<石切り 何連発?>
<飛び石から“飛ぶ石ころ”>
というか、石ころが落ちていません。田舎育ちの私は、多少石を投げても危険ではありませんでしたが。足元に石ころが落ちていて川があると、手にとって投げてみたくなるのでしょう。一度調べてみたいものです。
でも、くれぐれも周りの人に当たるような所では石は投げないようにしてください。
平成25年11月27日 (京都土木事務所Y)
今回は北山大橋から上流と高野川の様子をお届けします。北山より上流は京都市の市街地の最上流にあたります。北山が眼前に迫り、その紅葉と鴨川の色づきが相まって自然のパワーを感じます。
まずは、これ綺麗と感じた秋の風景を続けて御覧いただきたいと思います
<北山大橋上から上流方向>
(平成25年11月14日撮影)
<上賀茂橋上流左岸から上流方向>
(平成25年11月23日撮影)
<御薗橋から上賀茂橋間 左岸>
(平成25年11月23日撮影)
<上賀茂橋上流右岸から下流方向>
(平成25年11月23日撮影)
<御薗橋上右岸から上流方向>
(平成25年11月8日撮影)
<御薗橋左岸上流から上流方向>
(平成25年11月23日撮影)
<西賀茂橋下左岸から上流方向>
(平成25年11月8日撮影)
<西賀茂橋左岸から上流方向>
(平成25年11月8日撮影)
<西賀茂橋右岸上流から左岸下流方向>
(平成23年11月23日撮影)
<西賀茂橋左岸上流から上流方向>
(平成25年11月23日撮影)
<賀茂川通学橋左岸下流から上流方向>
(平成25年11月23日撮影)
続いては高野川です。高野川の植栽は圧倒的にサクラが多く、春には淡いピンクに覆われ、そして新緑へと変化します。酷暑と言われた夏を耐えたサクラの葉は秋になり、燃えるような赤で一年を締めくくります。
葉が散ると一面真っ赤な絨毯の様にふかふかの感触です。そんなレッドカーペットを歩いて高野橋下流の飛び石へとやってきました。
<高野橋上から上流方向>
(平成25年11月8日撮影)
<秋の高野川を満喫>
飛び石の右岸入口に設けられたベンチに腰を下ろして、遅めの昼食を取ろうということで、お総菜を広げました。ゆったりと流れる川と時間を満喫しつつ、飛び石を行き交う人々を定点観測です。
休日でもあり、家族連れが親子で渡る姿が目立ちます。小さなお子様は手を引いて落ちない様にケアされています。
<幼子の手を引いて>
2人組の女子学生でしょうか、砂州に腰を下ろして、川のせせらぎを傍に聞きながら“おやつタイム”を楽しんでおられます。
<流れる水の音を聞きながら>
続いて渡るのは、お父さん、お兄ちゃん、弟くんの三人連れです。お兄ちゃんは軽快に飛び石を飛んで行ったり来たりと楽しそう。
<さあ遊ぶぞ!>
<ホイ、ホイ、ホイと>
<早く!早く!>
弟くんは一人では飛び移れない様で、お父さんに渡してもらっていましたが、川にはまってしまいました。一度はまればもう同じとばかりに自分から川に入っていくのでした。これにはお父さんも苦笑いです。
<あー!はまった>
そこへ散歩のワンちゃんも続きます。飛び石が大好きなワンちゃんもいれば、大の苦手のワンちゃんもいるようです。たまに飛び石の上で腰が引けて立ち往生している様子を見かけます。そこで一度落ちると、ますます腰が引けてどうしようも無くなります。スキー初心者の頃を思い出します。
<ワンちゃんも散歩 毎日通る道だもの>
園路を歩いて行く人も、飛び石での楽しげな光景を横目で見ながら通りすぎて行きます。
<あら楽しそう>
遊ぶ人、散歩の人と様々な御利用がありますが、高野川の飛び石は他の設置場所とは少し違った利用のされ方も多い様です。
それは、生活のための御利用です。日々のお買い物経路として機能しているのです。その理由は、左岸側に比較的大きなショッピングスポットが存在し、右岸側には下鴨の住宅街があるからです。
トイレットペーパーやエコバックをぶら下げて、“ひょい”“ひょい”と楽しみながらの御帰宅です。
<生活必需品を買い込んで>
前号でご紹介しました、犬の散歩で立ち寄られていた“飛び石”上流に広がる砂州にも人が吸い寄せられていきます。砂州に足を踏み入れると、とりあえず上流端まで行ってみたくなるのでしょう。砂利の感触を確かめながらの散歩です。
<家族で砂州へ渡りましょう>
<砂州へ到着>
<とりあえず上流端まで>
こちらの親子連れもお買い物に向かわれるのでしょうか。親子で買い物、楽しいでしょうね。
<何か買いに行くのかな?>
次にやって来たのは幼い姉妹です。足元が少し不安そうな妹は大丈夫でしょうか。すると誰かを呼んで手を振っているようです。やって来たのはお父さんでしょうか。安全に渡してくれる“助っ人”登場で無事砂州までたどり着きました。
<階段も“おっかなビックリ”>
<おーい、おーい>
<こっち!こっち!>
<助っ人参上 いくよ~>
<目的地到着>
約一時間の定点観測でしたが、生活に親水にと飛び石の利用価値は地域にお住まいの皆様に高めて頂いていることを実感した時間となりました。
平成25年11月28日 (京都土木事務所Y)
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