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知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。
(2022年12月16日、ものづくり振興課 足利・小高)
新拠点を整備中の株式会社T-ROBO(外部リンク)(京都市伏見区)を訪ねました。
リアルかつアナログの典型とも言える「おみくじ」を、リアルのままデジタル化。
こうしてデジタル化すれば、インターネットと接続でき(IoT)、ビッグデータ活用など、様々な展開が可能となります!
同社が目指すのは、多種多様なロボットやデジタル機器が繋がる共通プラットフォームの構築。それは、便利で高度な社会を作るためだけでなく、中小ベンダー、スタートアップベンダーが大きく成長するためにも不可欠だとのこと。「各所に拠点を持たない中小ベンダーは、導入ロボットの保守を、各所に拠点を有する大手と組まねばなりません。その際に共通プラットフォームが必要なんです」と語る林社長。だから、PLC制御ではなくPC制御による共通化も手掛けてこられ、工場用ロボットのコントローラーのリモート操作も目指してこられました。
プラットフォームの構築で目指す先は、日本国内にとどまらない。ベトナム、インド、ブータンなどなど、既に国際色豊かなメンバーを揃おておられます。「みんな、自国と日本を繋ぎたいって言っています」と、林社長の夢がみんなの夢になっていました!
(令和3年4月14日、ものづくり振興課 足利・足立・藤田)
株式会社T-ROBO(外部リンク)(京都市伏見区)の遠隔操作ロボット兼カルガモロボット。遠隔からタブレットで目的地を指定すれば、自律(今回は床テープ方式)で移動。人が飛び出たり、障害物があれば、安全に止まります。
ロボットに搭載されたタブレット(兼カメラ)は、Keigan Motor(軸の下、埋め込まれている、四角い部分)で遠隔から向きを動かせるので、ロボットの周りを見渡すこともできます。
遠隔地どうしで顔を見ながらの会話もできます。
さらに、このロボットにはカルガモ機能も付いています。コントローラーで、遠隔操作、カルガモ機能を簡単に選べるのです。
しかも、操作は簡単。ロボットの前方で「カルガモ」ボタンをプッシュするだけ。ロボット搭載のLiDARが一瞬で、ついて行く人の「脚」を読み込みます。
どこまでもついて行きますよ。坂道も、段差も楽々。
しかも事務室の狭いところでも、ぶつからずに上手に。どこまでもついて行きますよ~。
愛着がわく、かわいいロボットです。
でも、名前はまだない。
(令和3年3月18日、ものづくり振興課 足利)
株式会社T-ROBO(外部リンク)(京都市伏見区)が、WITHコロナ・POSTコロナ時代を見据えた遠隔操作ロボットを開発(新型コロナウイルス感染症対策技術結集事業活用)。
飲食店での利用を想定しますと、まず、来店されたお客様のテーブルをタブレットで指示。すると、カメラを搭載したロボットが動き出します。
お客様のテーブルまで自動で移動し、ビデオチャットを通じてオーダーをお聞きします。
お料理ができれば、料理を目的のテーブルまで運びます。
導入をお考えの方はぜひ同社までお問い合わせください!
(令和3年2月19日、ものづくり振興課 足利)
株式会社T-ROBO(外部リンク)(京都市伏見区)に、株式会社Fujitakaの病院配膳カートのカルガモ機能開発等をサポートしていただきました。
(令和2年1月17日更新、ものづくり振興課 足利)
株式会社T-ROBO(外部リンク)(京都市伏見区)の代表取締役の林弘幸さんにお話をおうかがいしました。
--御社の概要について教えてください。
林)1980年に私の父が立ち上げた会社で自動化装置の設計・製造を行ってきましたが、それと並行して、ロボット開発を目的に2016年4月に立ち上げました。現在は、同社から自動化装置部門等も引き継ぎつつ、ロボット、ドローンの開発・製造も行っています。
(外部リンク)
(同社が開発された「協調ロボット」。。Kyoto Robotics株式会社の3次元ロボットビジョンが用いられており、ワークを自律的につかんだり、隣で作業する人から受け取って取り付けたりできる。コチラが記事(外部リンク))
--どんな機械を作ってこられたのですか?
林)例えば、自動車部品の「インサート成形装置」、樹脂製品・ダイキャスト製品などの部品を供給して組立・検査・箱詰めを自動で行う「ユニットパーツ自動組立装置」、ウェハの外形寸法・角度・各種クラック・ピンホール・厚み・反りなどを検査する「ウェハ外観検査装置」、絞り加工したラミネートフィルムに極板積層、電極溶接などの工程を経て収納・溶着する「ラミネート電池組立装置」、リチウムイオン電池のトッププレートを高速で貼り付けOCV測定、不良品排出・良品箱詰の工程を自動で行う「シールプレート貼付装置」など多種多様な自動機械、省力機械、生産ラインの自動化を行ってきました。
--お取引先企業には、大手の電子機器メーカー、電機メーカーをはじめ錚々たる顔ぶれですね。
林)ロボット、自動機、周辺機器全てに対応できる企業はなかなかないと自負しています。
--そうなのですね。
林)例えば、自動機に関しても、精密機構部設計、シーケンス制御、光学系のカメラ・レンズ・照明、画像処理アルゴリズム、その他周辺装置も含めた実績ノウハウを幅広く有しているというところは、そう滅多にないと思います。分かりやすく言えば、アーム型ロボット、カメラ、周辺装置をこの規模の会社で、一社完結で対応できるところは珍しいということです。ずっと一品一葉で色々な機械を開発し、その中で、たくさん失敗を重ねノウハウを蓄積してきました。検査装置のカメラなどは特に難しく、失敗も痛いほど重ねてきました。しかし、その失敗こそが私たちの強みに変わっていくのです。
--ソリューションを提供されるSIerという立ち位置でらっしゃいますが。
林)単に技術や部品を組み合わせるだけではありません。幅広い技術を有しているとともに、最先端の技術の活用について常に意識しており、例えばモーションプランニングについても、世界でも最先端のものについても、私たちであればその中身をいじることも可能です。
(同社とRapyuta Robotics 株式会社(外部リンク)(東京都及びけいはんなオープンイノベーションセンター)が合同で行った、2019年10月3日、けいはんなロボット技術フォーラムにおける、「コネクテッド・ロボット」のデモンストレーション)
--ドローンは?
林)私の中では、ドローンもロボットの一種です。そして、ドローンこそ、農業、建設業、製造業などの様々な現場で、まさに業種の壁を越えて展開できるものだと思っています。汎用ドローンはほぼDJI社にカバーされていますし、例えば農業支援のための使われ方がありますが、当社では機能を追加して防災用、各種測量用、プラント管理・プラント内設備点検等への応用展開に関する研究開発を進めてます。ドローンの自動飛行研究、フライトコントローラの製作、ドローン用のレーザーを開発して、室内GPSへの応用、自己位置把握など研究など、様々なことがありますよ。
今後の進展が大変楽しみです。
(掲載日:令和元年7月19日 ものづくり振興課 足利、丸山、土江)
株式会社T-ROBO(京都市伏見区)らによる、マイクロドローン等を用いた撮影サンプル(東福寺)です。
【屋外で撮影】
【360度動画はコチラ(屋外・本堂内)】
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