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第4回基本指針策定ワーキング会議開催結果

日時

平成18年7月24日(月曜) 午前10時から12時まで

場所

京都府職員福利厚生センター3階第4会議室

出席者

池坊委員、小暮委員、坂上委員、山本委員、加柴専門委員及び事務局(京都府)

概要

 基本的に今回の方向性で了解が得られ、各委員から出された意見を踏まえ文言等を整理の上、各委員に配付、次回8、9月に文化力創造懇話会「次世代」「活性化」合同開催に中間報告案として提出することとなった。

【内容】

(1) 開会あいさつ 

(2) 議事

基本指針のたたき台の検討について

京都府文化力による京都活性化推進条例(以下「条例」という。)、基本指針、アクションプランの関係を説明

  • 本条例は理念型の条例であり、具体的な施策等は基本指針の中で定めることとされており、基本指針については、この間ワーキング会議において3つの基本目標により施策を推進していく方向で議論されてきたところである。
  • 基本指針とアクションプランの関係については3つの基本目標のうち「基本目標2 文化力による次世代の育成」、「基本目標3 文化力による地域、経済の活性化」については、それぞれアクションプランである「京の文化振興プラン-次世代の文化創造について-」、「京の文化振興プラン-文化力による京都活性化について-」により重点的に取り組み、「基本目標1」京都の文化芸術の継承・発展・創造」については中長期的な課題として取り組むものである。
  • 基本指針については、条例に基づいて3つの基本目標に対応する施策を幅広に記載せざるを得ないが、その中で各年度で重点的に取り組むべき施策については、アクションプランにより集中的に取り組むこととしている。

基本指針たたき台について説明

  • 「基本理念」の部分のタイトルについて、当初、条例から文言を再掲しており、難解であったが、的確に内容が分かるように簡素化した。
  • 各施策については、毎年見直しを行っていることから、指針の想定する5年間で内容が変わってしまうことも考慮し、「施策の方向」「施策の具体例」として幅広に記載している。具体的イメージが掴めず分かりにくいという点については、別途各年度ごとの事業内容を別途一覧表の資料等で整理することにより分かりやすくしていきたい。
  • 文化資源の観光資源としての活用の項目については、本年6月の人事異動で庁内に観光政策監というポストが新設され、観光未来づくりプロジェクトにより部局横断的な推進体制が設置されたことから、その旨を追加で記載している。
  • 基本目標達成に向けた留意事項である「市町村合併の進展」「いわゆる「団塊の世代」の定年退職」「源氏物語千年紀」「新京都府総合計画満了」「地上波デジタル放送完全移行」は、当初、基本目標の冒頭に掲げていたが、留意事項であることから基本目標達成のための施策の後ろへ置くのが適当と考え移動させている。 
  • 推進体制については、(1)文化力による経済の活性化に向けた文化ベンチャーネットワーク(CVN)を平成18年度に立ち上げ、また、(2)国民文化祭に向けた府内4箇所の広域振興局を単位として各地域ごとの文化団体・市町村等とのネットワークを組んで推進していこうとしており、こういうネットワークを前提とした記載として御理解願いたい。

<意見交換> 
(●:委員 ○:事務局)
●「推進体制」の「交流の促進」「連携・協力・支援」の項目で、福祉分野における歌や踊りの分野での交流が記載されており、新鮮で非常によいと思うが、障害者福祉分野で芸術の活用は美術が最も先行しており、記載に違和感を持たれないよう検討する必要がある。

●「推進体制」で大学の位置付けが大きく記載されているが、施策の方では記載がほとんどないことから、大学がどのような施策に載ってくるのか整理が必要である。

●事前の素案よりも「推進体制」の記載がすっきり整理された結果、いろいろな世代に分かりやくすなり、よかったと思う。また、留意事項に市町村合併の項目が盛り込まれており、合併によって画一化するのではなく、地域の文化振興にも留意するという視点が盛り込まれていることは重要なことだと考える。

●高齢化・少子化が文化に及ぼす影響はかなり大きいものがあり、高齢化・少子化を元気づけるという観点も留意事項に盛り込むことを検討する必要がある。また「推進体制」の記載については、かなり簡素化され分かりやすくなったが、特に「発信」の部分についてさらに簡素化、図式化する等、分かりやすくする必要があるのではないか。

●「推進体制」中の「文化活動を行う者」については、この間文化団体が激減しており、例えば「ひとり一文化運動」「指導者派遣事業」等、受動的な府民を自ら文化活動を行う方向に導くきめ細かい施策が必要ではないか。

●府民にとっては、市町村が身近な存在であり、府民の分かりやすさの点からも市町村の役割を明確化しておく必要があるのではないか。

○市町村については、条例に府は市町村の役割の重要性にかんがみ施策の推進に必要な情報提供・市町村相互の連携推進の支援を行う旨の規定があり、これを踏まえて記載を検討したい。

●「源氏物語千年紀」が「留意事項」の欄に記載されているのに違和感を感じる。非常に具体的で重要な事項であり、別項で整理されるべきではないか。

●施策の方には総合的ウェブサイトの記載があるが、「推進体制」にはウェブサイトの記載がないので、触れておいた方がよいと思う。また、芸術については事後情報というのが重要と考えており、芸術を鑑賞した人がレビューを出来るようなサイトがあれば有用と考える。

●近年、学生の芸術鑑賞能力の低下が著しいと感じるが、せめて京都府の文化施策の中では鑑賞の機会の確保に努めていただきたい。 

●府の責務、役割の中で教育関係として教育委員会との連携が重要であり、そこに触れる必要があるのではないか。また京都府については振興局を大きく整理されたので、振興局の役割に触れる必要がある。府の中の文化行政の体制を整理される必要があるのではないか。

○施策については、学校教育関係の施策は教育委員会の施策を盛り込んでおり、「推進体制」についても、それを踏まえた記述となるよう工夫したい。

●京都の文化力指標みたいなものは作れないのか。最初はいくつかの指標だけでも作って、順次ブラッシュアップしていく等考えられないか。

基本指針策定に係る今後のスケジュールについて説明

  • 今後の基本指針策定のスケジュールについては、8月~9月に文化力創造懇話会の「次世代」「活性化」両研究会の合同開催をし、基本指針策定の中間報告案をお諮りして了承を得たいと考えている。
  • それまでに本日の意見を踏まえ、ワーキング会議の委員の皆さんには事前の修正案をお示しし意見をお聞きした上で、了承を得たい。
  • 9月議会へは、中間報告案を報告する予定。またパブリックコメントについては10月~11月に実施予定。
  • パブリックコメントの意見を踏まえて、再度ワーキング会議を開催し、府民意見を踏まえた修正案をお示しし、さらに文化力創造懇話会で最終案を決めていきたいと考えている。 

(3)閉会 

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