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2016年8月4日(木)に、寺子屋講座を開催しました。
今回は「学ぼう!江戸の算術~算木(さんぎ)を使ってみよう~」と題して、江戸時代の数学、和算で使用した計算用具を使って、実際にどのように計算していたかを体験してもらいました。
以下、写真とともに簡単に報告します。
こちらが当日参加者の皆さんに配布した算木(さんぎ)と算盤(さんばん)です。算木は3-4cmの細長い棒で赤が正の数、黒が負の数を表します。算盤は計算をする為の格子をつけたもので紙や布で作られました。今回は小学生から80代の方まで、保護者も含めて17名の参加がありました。
最初に算木の基本的な説明をした後、たし算から始めました。
皆さん、真剣な表情で話を聞いておられました。
この後、ひき算、かけ算、わり算まで講師の説明を聞きながら並べて計算してもらいました。その後の練習問題を見ていると、子供たちには負の数が出てくるひき算のやり方がわかりにくかったようです。また、最後のわり算ではなかなか計算結果が合わず皆さん苦労していました。
算木で手を動かした後は、簡単な和算の歴史を説明し、当館所蔵の和書を手に取って見てもらいました。子供たちも気になった本をめくったりしていて、講師にもたくさんの質問があり、話題は尽きませんでした。
講座後のアンケートをみると、やはり内容が難しかったようで、もう少しゆっくりと説明した方が良かったようです。しかし、原本を実際に読んでみたい、問題を解いてみたいという意見もあり、和算に対して少しでも興味を持ってもらうきっかけになったのかなと思います。(文献課 藤原)
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