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京都府環境審議会総合政策部会議事要旨(令和6年11月27日)

1 開催日時

令和6年11月27日(水曜日)10時~正午

2 場所

京都ガーデンパレス2階「桜」(京都市上京区烏丸通下長者町上ル龍前町605)及びオンライン(Zoom)とのハイブリッド開催

3 出席者

【部会委員】

大庭委員、奥田委員(※)、金村委員、島田委員、細谷委員、松原委員、山田委員、吉本委員、冷泉委員、渡邉委員

伊藤特別委員(※)、氏橋特別委員、金田特別委員、信谷特別委員(※)、長谷川特別委員(※)、松村特別委員

(計 委員10名、特別委員6名)

注※上記のうち、次の委員は代理出席

奥田委員(代理:古瀬 事務局長)
伊藤特別委員(代理:上平 地域脱炭素創生室室長補佐)
信谷特別委員(代理:石場 環境・資源循環経済課調査係長)
長谷川特別委員(代理:玉置 企画部環境調整官)

【事務局】

笠原総合政策環境部技監、中埜脱炭素社会推進課長、水落循環型社会推進課長、後藤自然環境保全課長、峯環境管理課長、藤井農村振興課参事、平脱炭素社会推進課参事、その他関係課員

【傍聴者】2名

報告事項

  1. 府民向けアンケートの実施結果について
    資料1「府民向けアンケート実施結果について」により、次期環境基本計画見直しに向けて、府民向けに実施したアンケートの実施結果について、事務局より報告した。

<委員>アンケート結果は年齢層や地域によって傾向があったか。

→<事務局>高齢層は府施策の認知度が低いという傾向が多少あったが、顕著なものではない。なお、アンケート結果については、現在実施中の事業者向けアンケートとあわせて、まとめたものを次回部会にてお示ししたい。

5 議事事項

  1. 京都府環境基本計画の進捗状況について資料2「京都府環境基本計画(第3次)の進捗状況について」により、事務局から、点検・評価結果を報告し、委員が検証した。

主な意見は以下のとおり。

<委員からの主な意見等>

<委員>各「項目」と「実施状況評価の理由」の関連性が薄いと思われる部分があるので、対応したものを記載する必要がある。京都府では南部から北部の地域色を出した体験や人との交流、SDGsなどを盛り込んだプランを修学旅行先として提案する「もうひとつの京都教育旅行プログラム」を実施している。この取組は、府外の学生を対象としていても、京都を好きになり将来の就学や就業につながるきっかけともなるため、25頁の「人づくり」の観点では大変意義の大きい取組だと考える。府内の人づくりに限定せず、広く捉えて、現状評価に取り入れてはどうか。

→<事務局>各項目の実施状況評価については、項目に対応した内容となるよう再度確認を行いたい。

<委員>京都という地域性が重要であり、第6章4「自然と生活・文化が共生する地域社会の継承」は、特に京都らしさをアピールできると思うが、例えば、「森里川海のつながりの回復による多様な生態系の保全」の「実施状況評価の理由」として、鴨川の取組など部分的な記載となっている。生物多様性センターは京都府と京都市が連携してオール京都で取り組むと掲げているが、関西広域連合と連携するなど、もっと広い視点の認識を持って展開していくべきではないか。

→<事務局>例えば、森里川海のつながりに関する施策としては、来年度開催される大阪関西万博を契機として、鴨川から大阪淀川につながる流域の市町村と連携した交流会の実施を検討しているところであり、今後も、広がりのある施策展開を進めていきたい。

→<事務局>京都らしさの観点は、今回の環境基本計画の見直しにも積極的に盛り込んでいきたいと考えている。

<委員>広い視点からの取組についての意見は、「進捗状況に対する評価」の部分に反映することが考えられる。

<委員>中小企業など、まだまだ環境に取り組める状況ではない中、例えば省エネ診断を受けて改善するとコスト削減にもつながるといった、環境にも意識を向けられる施策展開をしていく必要がある。次期環境基本計画の見直しや今回の進捗評価の部分にもそのような観点を入れると良い。

→<事務局>進捗評価の部分は、ご指摘を踏まえ修正させていただく。一方、具体的取組をどこまで環境基本計画に盛り込むかは、個別計画とのバランスも見つつ検討していきたい。

<委員>VPPについては、難しい取組だと思うが他の自治体で成果が出たところはあるのか(18頁)。向日市等が国の交付金を活用して実施した持続可能な地域づくりの取組とは、どの程度成果があがっているのか(19頁)。京都府としてPFASの取組をどのように考えているのか(34頁)。

→<事務局>VPPについては、全国的に蓄電池等を用いた技術的な実証事業が始まっているが導入までは至っていない状況と認識している。向日市などは、環境省の重点対策加速化事業という交付金を活用したものであり、各自治体で市民、事業者等へ補助を行い一定の成果も出つつあると聞いている。

→<事務局>PFASについては、毎年、河川等でモニタリングを実施し検出状況を把握している。府内数カ所で検出されている状況を受け、国の対応の手引きに沿い、対策を進めており、結果も公表している。今後も、国の知見の充実も踏まえ、必要な対策、調査を実施してきたい。

<委員>今後の進捗状況の公表などの進め方については、基本的には方向性に問題なく、今回委員からいただいた意見への対応を個別に確認しつつ、事務局にて最終案を作成し、決定は部会長預かりとさせていただくことで異議等ないか。

(委員から異議等なく、進め方について了承いただいた。)

 

  1. 京都府環境基本計画の見直しの基本的な考え方について
    資料3「京都府環境基本計画の見直しの基本的な考え方について」により、事務局から、次期計画に盛り込むべき観点の案を提示し、計画見直しに新たに盛り込むべき事項はないか意見をいただいた。

主な意見は以下のとおり。

<委員からの主な意見等>

<委員>アンケートの活用に関しては、府民等から意見を聞くのは大事だが、単純に吸い上げるだけではなく、府として取組の必要性を十分に検討し、府の計画としてどうあるべきかという視点が重要。ウェルビーイングの実現に加え、GX(経済との両立)の観点も重要。

<委員>京都府の計画なので、京都府が重要と考える部分を主張していくことが大切。京都は南北に広いため、それぞれの地域の意見を吸い上げ、なおかつそれが全国の中の京都府であるというような特色を持たせることが重要ではないか。ホテルのバイキングでもよく見られる食べ残しの問題は、個人的にも関心がある。

<特別委員>今後の分かりやすい指標という点について、1つ目の議題の進捗状況評価にも関連するが、取組の「実施状況」と「進捗状況に対する評価」の記載を工夫すると良い。実施状況は○△✕で評価する一方、最後の評価の記載は定性的な内容となっているが、実施状況と評価の関係を明確にすることで、作る側の京都府の意図が読み取れるよう工夫すると、府民にも分かりやすい内容となるのではないか。

<特別委員>全国様々な海を見てきたが、京都北部の海はとても豊かな海であると感じている。自然資本をはじめとする地域資源を活用した持続可能で魅力ある地域づくりの推進とある(28頁)が、海の水質、それを育てる木々等、今ある資源をしっかり守っていくという観点も含めて記載していただくと良いと感じた。

<委員>これまでと変わる新たな価値観を計画見直しのマインドセットとし、それを核として組み立てると良いと感じた。例えば、京都企業の強みでもある長期的視点や、変化の大きい時代に対応する多様性、ショックが起きても倒れない強靭化(レジリエンス)、循環に基づく持続可能性などが考えられる。

<委員>先の委員の意見は、第3章の将来像等に書き込むことになると思うが、具体的に環境と関連させた記述になるかがポイントとなろう。

<委員>京都における歴史文化と環境を融合させたり、気候変動により京都の四季の季節感が失われつつあることを、広く府民に周知することで、環境に関心がない方にも関心をもってもらい、全体としてより良い京都につなげていけるような観点を計画に書き込んでいくと良い。

<委員>気候変動問題は、それぞれの専門分野が問題意識を持ち寄り解決策を見出していくような段階にあると感じる。

<委員>文化的なものや歴史的なものも環境と組み合わせることで、一般の府民にも馴染みのある内容になり関心をもっていただけると思う。

→<事務局>府民の方々にとって分かりやすい表現とすることが重要だと考えている。また、いただいた食品ロスに関する御意見も今後重要な課題と考えている。

<委員>現行計画の将来像で示している京都の「豊かさ」を育む脱炭素で持続可能な社会という考え方が府民にどの程度浸透しているのかが疑問である。脱炭素の問題は、京都だけの問題ではなく、全世界的な課題であることから、そうした内容について府民にもしっかり認識いただけるよう環境基本計画に盛り込んでいただきたい。

6 当日資料

お問い合わせ

総合政策環境部脱炭素社会推進課

京都市上京区下立売通新町西入藪ノ内町

ファックス:075-414-4705

datsutanso@pref.kyoto.lg.jp