南丹広域振興局
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1 『5年移動平均』とは、5年間でどのくらい発生したかを表しています。
2 『5年移動平均+2SD』とは、過去5年間で95%の確率でグラフ内に収まることを表しています。
2025年第8週の報告です。
〇インフルエンザの南丹保健所管内の定点あたりの報告数は、2.33(前週3.56)と減少しています。
〇新型コロナウイルス感染症の南丹保健所管内の定点あたりの報告数は、4.44(前週3.44)と増加しています。
〇感染性胃腸炎の京都府の定点当たりの疾患数は6.78と昨年の最多(6.42, 第21週)を上回りました。感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌が原因で嘔吐や下痢、腹痛などを引き起こす病気です。今の時期は、ノロウイルスやロタウイルスなどによるウイルス性胃腸炎が多く見られます。感染を防ぐためには、食事の前やトイレの後などにこまめで丁寧な手洗いをすることが大切です。食品の十分な加熱(85度~90度で90秒以上)や調理器具の衛生管理も重要です。どちらのウイルスもアルコール消毒の効果は薄いとされていますので、家庭内で感染者が出た場合、嘔吐物や便の処理は手袋やマスクを着用し、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用漂白剤)で消毒してください。感染した場合は水分補給をこまめに行い、脱水を防ぎましょう。ウイルス性胃腸炎の場合は特異的な治療法はなく、症状に応じて整腸剤や制吐剤、水分補給目的の点滴などの対処療法がおこなわれます。特に乳幼児や高齢者では脱水症が懸念されますので、飲んでも吐いてしまうなどの状態が続く場合は早めに医療機関を受診してください。なお、乳幼児を中心に流行するロタウイルスに対しては予防のためのワクチンがあります(2020年10月から定期接種)。生後15週以降の初回接種は、安全性の観点から推奨されていないため、接種を検討している方はそれまでに受けましょう。
ノロウイルスについてより詳しく知りたい方はこちらのページもご覧ください。
これだけは知っておきたいノロウイルス感染症の知識 | 京都府
京都府感染症情報センターのコメントから一部引用しています。
(1)定点あたりの報告数=1週間の報告件数/定点医療機関数
(2)警報:1週間の定点あたり報告数が、ある基準値(警報の開始基準値)以上の場合に発生します。
(3)注意報:警報が発生していないときに、1週間の定点あたり報告数が、ある基準値(注意報の基準値)以上の場合に発生します。
更新時期:基本的に毎週木曜日14時 前週分の状況を更新
南丹保健所保健課 感染症・難病係
南丹市園部町小山東町藤ノ木21
電話:0771-62-2979
FAX:0771-63-0609
メール:nanshin-ho-nantan-kikaku@pref.kyoto.lg.jp