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平成20年11月4日(火曜日)午後2時45分から午後4時15分
宮津商工会議所(宮津市鶴賀2054-1)
<資料>
資料1 「改善実行計画」(中間まとめ)の実施状況( PDFファイル ,3MB)(PDF:3,251KB)
資料3 その他(規約改正及び諸規定整備)(PDF:237KB) (PDF:150KB)
※ 「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」に基づく法定協議会として具備すべき諸規定の整備について、異議なく了承された。
<前回以降の主な改善実績>
(ダイヤ)
○絶景ポイントで徐行運行等を行う「快速タンゴ浪漫号」の新設運行(KTR)
(運賃)
○上限200円バスの実証運行継続、交通空白地への拡充
(駅・停留所)
○沿線住民との協働による駅の植栽(東雲駅、丹後神崎駅等)
(車両)
○KTRトレイン・デザインコンペによるデザイン車両「タンゴゆめ列車」の運行
(情報提供)
○主要バス停に地図に落としこんだ系統図貼付
今井座長あいさつ
・京丹後市域における上限200円バスが引き続き好調。着実な成果。また、様々な企画を展開されているKTRも、これらの商品開発や上限200円バスの相乗効果により利用が回復し、大変喜ばしい状況。
・「失敗をおそれず、できることから改善する」「公共交通を自らの問題として、関係者皆でよくしていく」という基本コンセプトがこれらの成果を支えるが、本日は「こんなことを言ったら恥ずかしい」などと思わず、どんどんアイディアや日頃思っておられることを伺いたい。そうした意見が次の改善に繋がる。
神建設交通部長あいさつ
・使途不明金の問題については、府民の信頼を裏切るものであり、改めてお詫び。この際徹底的な調査を行い、膿を出し切るとともに再発防止に向け最大限努力。
・原油高騰等、事業者の御苦労を察するが、マイカー利用者の燃料費節約や環境負荷軽減意識により、一部公共交通の利用は増加、公共交通の重要性を改めて認識。
・建設交通部としては、「府民の皆様に知ってもらう」「府民の声をしっかり聞き」「府民の皆様と協働して」事業を推進。この実現会議の取組はまさに府民との協働のたまもの。京都府としてもしっかり応援。
松下丹後海陸交通株式会社代表取締役社長
・上限200円バスは、京丹後市との協働による取組の成果。「200円」という低額運行だけがクローズアップされているが、実証運行の成果を見ながらの継続的な取組により、バス停や時刻の工夫等、市民への広報も含めて路線のデザインが行われた。
・人口減少など課題があり、公共交通の改善はエンドレス。
三浦京丹後市市民環境部長
・この10月1日からは、住民要望に基づき、交通空白地への対応を開始。
・現在、上限200円バスは順調で、市民にも喜ばれているが、今後の高齢化・人口減少等、条件は厳しい。地道な取組を継続したい。
中島北近畿タンゴ鉄道株式会社企画総務部長
・丹後海陸交通との共通企画乗車券など、連携が地元利用者、観光客の利便に資する。
・沿線市町、商工関係団体など地元と手を携えながら経営努力をして参りたいので、ご支援方よろしくお願いしたい。
安川京丹後市PTA協議会会長
・上限200円バスは、高校の登校時は使えるが、下校時の便がないために、使えない実態がある。7時限目やクラブ活動の後でも使えるダイヤ改正を望む。
沖田京丹後市商工会会長
・京阪神からのお客様にとって、やはり鉄道は高い。観光客をターゲットに、1コインで乗れる丹後周遊券のようなものはできないか。また、フリー乗降できる列車があれば話題性があっておもしろいのではないか。
中江京丹後宿おかみさんの会座長
・網野から天橋立に至る観光バス路線を提案。
・また、地産地消を進める観点からも、昔あったような、路線バスが野菜などを運んでくれるようなことはできないか。
友松如意寺住職
・KTRのイベント等は魅力的で一層の充実を期待する。
・従来からある各地域のイベントにも、KTRで行けば便利でメリットもあるという広報やアピールを、各駅・各地域間で行えば、利用促進につながるのではないか。
・また、ヨーロッパで見られるような、KTR自体、沿線全体が観光資源となるような環境整備が必要ではないか。
木村近畿運輸局京都運輸支局長
・丹後地域の取組については、地域公共交通総合連携計画の提出を受け、同事業実施計画、同総合計画策定調査計画を認定、また、観光圏整備実施計画の認定、更にKTRが地域産業資源活用事業計画の認定を受けるなど、観光振興とも一体となった取組。
・地域住民の足の確保としての交通も重要であるが、京都市域からの観光客の呼び込みも一つの大きな施策と考えており、国としても引き続き積極的に支援していく。
藤田京都リビング新聞社編集長
・情報提供については、それぞれよいものができているが、バラバラ。丹後の魅力を総合的に発信できるものがほしい。他の地域の方々にも分かりやすいものが望まれる。
中川京都大学大学院教授
・この地域の取組は、「上限200円」という運賃面だけではなく、利便性の向上も同時に行っていることも重要である。利用者減と利便性低下の悪循環ではなく、上昇トレンドにある。良い結果が出ればまた次も頑張ろうという気になるもの。
・情報提供など、まだまだ改善の余地はあり、今後も公共交通が発展していくポテンシャルをもっている。
・引き続き、みんなで頑張ってほしい。
石川丹後広域振興局副局長あいさつ
・公共交通の活性化は、地域全体の活性化につながるもの。
・今後の更なる取組についても、本日の皆様の御意見を踏まえ、関係者の連携のもと、改善を進めてまいりたい。
「座長が必要に応じて出席を求める者」としてKTR沿線市である福知山市、兵庫県豊岡市の担当課が出席。今後、KTRの活性化について沿線全体で府県をまたがり連携していくことについて、異議なく了承された。
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