京の架け橋ネットワーク
京の架け橋ネットワークとは
きょうと留学生オリエンテーションセンター(さつき寮・みずき寮)の卒寮生、京都府名誉友好大使、現役留学生とのネットワークを構築し、相互交流を継続することで、府内企業への留学生の就職・定着や、府が行う海外事業の充実、留学やインバウンド等を促進します。
令和5年度の取組
第1回交流会
- 日時 令和5年7月31日(月曜日)13時~17時半
- 場所 美好園茶舗、しんらん交流館、真宗大谷派本山東本願寺
- 参加者 留学生他 33名
- 概要
明治5年創業の美好園茶舗において、400年余りにわたり継承されてきた茶の湯文化の歴史や作法などを学び、藪内流のお点前を体験
京の架け橋ネットワークをどう構築するか、どのような活動を行うのが良いかなどについて、留学生が当事者としてディスカッションし、グループごとに提案をまとめて発表
交流会の意見
【京都の文化や生活について】
- 留学生が自分で留学生活に必要なこと(病院や地域の行事など)を調べられるような多言語や「やさしい日本語」のまとめサイトがあると良い。
- 地域の方々ともっと繋がりたい。そのためには、先輩留学生と一緒に現役の留学生がボランティア活動(高齢者施設の訪問、子どもの英語学習のお手伝いなど)をするのが良いと思う。地域の方々に喜んでいただけるだけでなく、地域の問題にみんなで取り組めば関係が深まると思う。
【府内の就職について】
- 日本就職制度は外国人にとってとても難しい。京都で学び、京都で働きたいと考える留学生がいても、京都の場合は選択肢が少ない。
- 留学期間中の就職内定を目指し、留学生が日本での就職に備え、企業情報を得られるような留学生向けの特別な就職プログラムを実施してはどうか。
- 京都の伝統文化を学べる企業のインターンシップの情報がほしい。
【京都の情報発信について】
- せっかく京都にいるので、京都の文化をもっと知って世界に発信したい。文化を知ることで、京都と世界の距離が縮まると思う。
- SNS(YouTubeやインスタグラム)で発信する際には、これから日本で勉強する学生や観光客のために字幕を付けてほしい。未来の留学生も京都での生活が想像しやすくなり、もっと京都を選ぶ人が増えると思う。
第2回交流会
- 日時 令和5年12月16日(土曜日)13時~17時
- 場所 Impact HUB Kyoto、西陣くらしの美術館 冨田屋
- 参加者 留学生他 16名
- 概要
- 京の架け橋ネットワーク交流会(Impact HUB Kyoto)
「京都で働く」をテーマに留学生OB・OGからの講演を受け、府内で働くことの魅力や課題を分析し、留学生が府内で就職したくなるようなアイデアについてディスカッションし、グループごとに提案をまとめて発表
歴史ある京町家を見学し、京都の文化等について学んだ後、それぞれが書きたい漢字を色紙に清書する書道体験を実施。
交流会の意見
- 観光、歴史、自然、文化が豊かで世界的に認知度が高い。
- 大学が多くアカデミックな環境が整っている。
- 東京や大阪などの大都市と比較して、留学生が働ける場所が少ない。
- 日本の企業文化と海外の企業文化のギャップがある。
【留学生の府内就職に関する提案について】
- ビジネス日本語や敬語などの日本語能力や、日本の就職活動のルール・マナーについて、留学生向けのサポートを実施することで、留学生の京都への就職意欲を向上させる。
- 外国人の雇用がもたらすメリットについて京都の企業に説明することで、企業の採用における留学生枠を増せないか。
- 京都で働く意欲のある留学生や起業したい留学生向けに日本の税制度等の教育機会を増やし、就職や企業につなげる。
- 高層ビルがないため他の大都市と比べてオフィススペースが少ない。オフィススペースを確保することで多様な企業を誘致してはどうか。
交流会の様子