特集1\いざ、参らん!/ 万博と京都を結ぶフラッグシップ・アクション
きょうとまるごとお茶の博覧会
大阪・関西万博と京都を結ぶイベントが、いよいよ4月から始まります。
そのうちの一つが「きょうとまるごとお茶の博覧会」。
京都のお茶文化を支える茶人や茶商、茶の生産者から茶器や茶道具、茶菓子の職人までが力を合わせ、府民の皆さんと共にさまざまな角度から、京都のお茶とお茶にまつわる文化の魅力を全国へ、そして世界へ発信するべく多彩なイベントや取り組みを展開していきます。

令和6年11月10日に開催された「きょうとまるごとお茶の博覧会 プレ・オープニング in 北野天満宮」にて撮影

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お茶の魅力と博覧会の見どころ

公益財団法人 有斐斎弘道館(ゆうひさいこうどうかん)
館長 濱崎 加奈子 氏
知るほどに深く面白い
「京都のお茶」の魅力とは
日本のお茶文化は京都から
日本のお茶の起源は、茶の原産地である中国から留学僧や商人によって伝えられたことに始まります。この茶が鎌倉時代に宇治で栽培されるようになり、室町時代には宮中や幕府に献上されるトップブランドに。やがて千利休により確立された茶道文化が花開く一方、江戸時代には宇治で発明された煎茶の製法が全国に広がっていきました。

京都の抹茶は名実ともに日本一!
全国各地の茶産地がお茶の出来栄えを競う「全国茶品評会」で、抹茶の原料である「てん茶部門」で京都は産地賞を58回(全61回中)受賞。名実ともに日本一の抹茶の産地といえます。

そんなお茶の魅力を
府内各地でまるごと楽しむ
茶畑から一碗(わん)のお茶までを“まるごと”!
一椀のお茶を味わうまでに、茶葉を栽培する茶農家、製茶・ブレンド・販売を担う茶商、茶道具や茶菓子をつくる職人、茶文化を伝える茶人…といったさまざまな人が関わっています。そんな多彩な側面から“まるごと”お茶に親しもうというのが、今回の博覧会のコンセプトです。

子どもから大人まで府民の皆さんが主役
4月から10月の開催期間中、府内の民間団体や市町村が、お茶会やイベントを開催。児童・生徒がお茶を通じて万博参加国の方々と交流したり、大学生が柔軟な発想でお茶をテーマとした企画を行うなど、府民が主役となってお茶を楽しむイベントを府内各地で開催します。

人と人とをつなぐ架け橋として
秋のグランドフィナーレ会場となる北野天満宮は、天正15年(1587年)に豊臣秀吉が身分にこだわらず広く参加を呼び掛ける形で開催した「北野大茶湯(おおちゃのゆ)」の開催地。飲んでおいしく体に良いだけでなく、さまざまなコミュニケーションやつながりを生み出すお茶の魅力を、時代を超えて広く発信することを目指しています。ぜひご参加ください。

きょうとまるごと お茶の博覧会 開催スケジュール
4月から10月の大阪・関西万博開催期間中、府内各地で誰もが参加できるイベントが満載。同時に、小・中・高校生や大学生による取り組みをさまざまな形で進めていきます。

地域の茶文化発信
対象者 府民、観光客など
「きょうとまるごとお茶の博覧会」オープニング茶会
京都府のゲートウェイとなる京都市域で、府民や万博などで訪れる観光客が参加できる茶会を開催します。
日時 令和7年4月
場所 北野天満宮(上京区)、東本願寺(下京区)、二条城(中京区)など


府内各地でお茶の取り組みを巡る
民間団体や市町村などが実施するお茶をテーマとした取り組みを一体的に発信し、お茶の博覧会として連携・展開します。


イベントカテゴリー
各地の茶会地域の取り組み
茶摘み体験
茶もみ体験
茶菓子づくり体験
茶器づくり体験

丹後くろまつ号の“スイーツコース”
日時 4月~9月
場所 京都丹後鉄道 丹後くろまつ号
(天橋立駅~西舞鶴駅)

お茶体験
日時 8月~9月
場所 新日本海フェリー船内(舞鶴市~北海道小樽市)

抹茶アート体験など
日時 5月
場所 里山ねっと・あやべ(綾部市)

OCHA EXPO
日時 7月
場所 福知山城周辺(福知山市)

でのお茶の試飲・PRなど
日時 5月ごろ
場所 かめきたサンガ広場(亀岡市)

歴史展示
日時 9月~
場所 京都学・歴彩館(左京区)

マルシェ
日時 8月(予定)
場所 京都駅(下京区)(予定)

宇治茶手もみ体験
日時 9月(予定)
場所 お茶と宇治のまち歴史公園

日時 9月(予定)
場所 木津川運動公園(城陽市)

茶摘みの集い
日時 5月
場所 宇治茶会館・京都府
茶業研究所(宇治市)

茶摘み体験ツアー
日時 4月~10月(予定)
場所 山城管内

日時 4月~
場所 京都府菓子工業組合一部事業者

日時 4月~
場所 福寿園宇治茶工房(宇治市)
※この他にもさまざまな取り組みを実施
お茶でつながる国際交流〜国際茶会〜
対象者 小・中・高・特別支援学校の児童・生徒
「茶会」を通じて子どもたちが世界とつながる
府内の児童・生徒らが万博参加国の生活や文化などを探求し、各国の特徴をおもてなしに取り入れ、万博参加国の方とお茶会を実施。喫茶文化を通じた交流により国際親善を図ります。



学生プロジェクト
対象者 大学生
学生が考える新しい「茶」の魅力
京都の大学生らがアイデアを出し合い、自由な発想で考えた、お茶にまつわる取り組みを実施。お茶を通じて日本の文化・心を伝える場を創出します。



「きょうとまるごとお茶の博覧会」北野大茶会(グランドフィナーレ)
地域の茶文化体験
- 府内各地で行われてきたお茶に関するさまざまな取り組みが集結
- 抹茶、煎茶、玉露などさまざまな種類のお茶を提供
- 茶道各流派が日替わりで呈茶会を実施
- 北野大茶湯や茶道の歴史をひもとく企画・展示




お茶でつながる国際交流〜国際茶会〜
- 児童・生徒らと万博参加国の方との交流の様子を会場で展示
- 児童・生徒らが、万博参加国の方をおもてなしするために開いたお茶会を来場者が体験できる機会や、交流を通じた学習の成果を発表する場を創出

学生プロジェクト
- 大学生らが考えた企画を来場者に体験いただく機会を創出するとともに、新たに開発した菓子をはじめとするさまざまな商品を用いた取り組みを実施
日時 10月11日(土曜日)〜13日(月曜日・祝日)
場所 北野天満宮(上京区)


※イメージです
●内容などは変更になる可能性があります
西脇知事が府内の皆さんと語り合い、頂いたご意見を府政に活かす「行き活きトーク」。昨年11月23日には、博覧会のプレイベント会場で、お茶に携わる方や来場者の皆さんと、意見交換を行いました。
行き活きトーク
お茶による地域活性化について(綾部市)

生産者の方と

有限会社 両丹いきいきファーム
代表取締役 中田 義孝さん
中丹地域は今日まで技術を積み重ね、玉露・てん茶の生産地になった。UIJターンなどさまざまな形で人を呼び込み、後継者を増やしたい。
茶人の方と

にのくに茶業青年団
日本茶インストラクター 櫻井 喜仁(よしひと)さん
さまざまな世代の方が参加され、お子さんにも茶筅(ちゃせん)で抹茶をたてる体験をしていただいた。お茶はゆっくり時間をかけて交流も楽しんでというのが一番。
茶商の方と

山城屋茶舗
取締役(5代目) 豊島 永子さん
お茶の加工品の販売や日本茶カフェなどを通じて中丹茶のブランディングを推進。お茶スイーツを開発する高校生とのコラボを通して刺激を受けた。
高校生・大学生の皆さんと



「お茶」をキーワードに
京都の魅力を世界へ発信
大阪・関西万博は、世界に向けて京都の魅力を発信し、経済の活性化や地域振興につなげる絶好の機会。この好機に国内外から万博に来場される方々が京都へ足を運び、さまざまな交流や体験を楽しめるよう、万博開催期間に合わせて府内各地で文化・環境、産業、観光といった京都の強みを活かした魅力的な事業を企画しています。
その幕開けとなるイベントの一つが、「きょうとまるごとお茶の博覧会」です。府内全域を舞台に子どもから大人まで誰もが気軽に京都の茶文化の面白さや深さに触れ、豊かなコミュニケーションが生まれる機会とするため、多彩な取り組みを推進してまいります。

京都府知事 西脇 隆俊
[お問い合わせ]
文化政策室
TEL:075-414-5071 FAX:075-414-4223
お問い合わせ
知事直轄組織広報課
京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町
電話番号:075-414-4074
ファックス:075-414-4075
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おことわり
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