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平成29年6月13日(火曜日)13時30分~15時00分
ルビノ京都堀川「加茂の間」
廣田委員、岡嶋委員、布澤委員、柏木委員、古家委員、丸橋委員代理、宇野委員、寸田委員、田野委員、廣岡委員、今中委員、桂委員(※欠席:岡本委員、黒川委員)
【主な発言】※「⇒」は事務局発言
・後発医薬品については、京都府内の使用割合は全国平均よりもまだ低い。
・先発品は経時的なデータで承認を得ているのに対し、後発品はそこまでの検証がされておらず、重要な作用を求める薬に関しては、先発品と同等の薬効があるとは言い難い面がある。
・後発医薬品の使用割合80%という目標について、院外処方は後発医薬品を容認する処方箋が増えてきていると感じるが、院内処方はなかなか伸びてこない。その原因の分析をすることが必要。
・多剤投与については、確かにある。薬局だけでなく、関係者が問題意識を持ち取り組むべき課題。
・糖尿病のような疾患に関しては、薬を使う前に生活習慣を変え予防に取り組むことが必要。
・高額薬剤の問題がある。効率的な医療をしても薬代の上昇も考えられる。
・たばこ対策について、国方針では第三期の目標は第二期と同様だが、もう少し踏み込んではどうか。
⇒後発医薬品やがんについては保健医療計画改定の場でも議論し、その議論を踏まえ、この見通しに反映させたい。
・最近、煙の出ないたばこが出てきたが、目標数値に併記するなど考察してはどうか。
・特定健診やメタボ減少率については、なかなか数値が思うように動いていかないが、現状、目標に対して実績が大きく乖離しているため、評価しづらいのではないか。
⇒特定健診やメタボ減少率については、第二期と第三期で国は変更を求めていないが、現状と目標に乖離があることから継続となったものと思われる。国の医療費推計システムでは特定健診70%や特定保健指導45%等の数字が最低値として設定されているが、例えば短期目標を立てて取り組みを進めていくことも考えられる。
・特定健診の実施率について、医療機関にかかった折りに種々の検診を受けている件数を特定健診として計上できないか国が検討しており、位置づけが変われば数字も変わってくる。
・第三期では、生活習慣病の重症化予防、健康づくり・予防の推進、地域包括ケアが重要。
・健康づくりという観点をどの程度盛り込み、どう評価していくかが重要。
・重症化予防等、既に京都府で行っている取組との整合性をいかに確保するかが重要。
・健康づくり、健康長寿の前提として、「健康な体作り」が大切。社会的な交流や、老人クラブ等の活動のような様々なインタラクションがあることは、介護予防や健康長寿に効果があるという科学的なエビデンスも多く出てきている。
・第三期で6年計画となった理由は何か。診療報酬と介護報酬の次期同時改定が6年後であると考えると、医療と介護の包括的な計画という意味を込めた位置づけなのか。
⇒御指摘のとおり。今回の見通しの改定についても、医療と介護を一緒に考えた上で進めていく。
・住み慣れた地域で最後まで生活できることこそが地域包括ケアの本質。母子保健の段階から、ライフステージ全体を通したケアを考えた長期ビジョンを組み込めば、医療費高騰の抑制に繋がるのではないか。
・糖尿病の重症化予防のみならず、認知症の重症化予防も重要。発症しても進行を遅らせることは可能で、社会的交流や生活習慣でかなり変わる。このあたりについても考えていただきたい。
・高齢者健康福祉計画との関係の中でどのように見通しを立てていくのか。
⇒関連計画の改定議論の結果等も御報告したい。ただ、介護保険のサービス料等は市町村からの成果を積み上げるため、御意見を反映できない部分もあり得る。
・資料3の都道府県独自施策の効果について、具体的に想定されているものがあるのか。
⇒国が示した推計システム上、「独自施策の効果」というのはあるが、具体例は示されていない。皆様から御意見をいただく中で、議論できればと考えている。
・医療費の支払業務等の予算規模は著しく伸びており、医療保険制度を持続可能なものにするためには医療費適正化が重要と認識。
・今後の懇話会はどのような方向で進め、どのように見通しを策定するのか。
⇒今回は国指針の概要説明と、課題・論点抽出という位置づけ。2回目で、論点整理と、できれば素案をお示しし、方向性を確認。3回目で中間案を取りまとめ、4回目に繋げていきたい。
・懇話会の位置づけとして、行動の議論の場なのか、数値の議論の場なのか。
⇒国は財政的な観点で、医療費目標についての議論を念頭に置いていると思うが、京都府では行動についても明確にしたい。予防や健康づくりについても記載し、必要とする方に必要な医療が届けられることを大前提に、医療を必要としない体づくりをどうするか、考えていきたい。
・資料5によると、第二期は計画最終年度の翌年度に公表となっていたが、第三期は進捗状況等を毎年度管理することになっている。これはどのようなものか。
⇒懇話会の場で、毎年度の数値を報告させていただき、検証を加える等を考えている。
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