第1回「京都こころの文化・未来創造ビジョン」推進・評価に係る意見聴取会議開催結果
日時
平成25年11月26日(火曜) 午後5時00分から6時30分まで
場所
御所西 京都平安ホテル 2階 「嵯峨の間」
出席者
天野文雄座長、栗山圭子委員、佐藤卓巳委員、坂上英彦委員、永井正人委員、松尾恵委員、山本壯太委員、冷泉貴実子委員(五十音順、敬称略)
議題
- ビジョン推進・評価に係る意見聴取会議設置の趣旨について
- ビジョンに基づく主要施策の進捗状況、課題について
- 府民意識調査の実施について
- その他
委員意見の要旨
琳派400年記念について
- 琳派400年事業は、文化的側面に加えて産業活性化に関わるもので、まさに条例のお手本となる事業である。今後、大いに展開して欲しい。
北山文化環境ゾーンについて
- 3大学教養教育共同化については、ジャンルの異なる学生が集まってくるわけだから、講義だけにとどまらず友達づくり、交流の場とするべきだろう。さらに植物園、新資料館も加えて、北山文化環境ゾーン全体を交流の場として活用するべきである。
- 国際京都学センターについて、すでに京都には国際日本文化研究センターもあり、「国際京都学」と「国際日本学」との関係はどう捉えるのか。予算を獲得する上でも、誰もが納得できる戦略的なロジックを組み立て、使い道がある「国際京都学」の概念を作ってほしい。
2020年を意識した文化発信について
- 今はかけ声だけに終わっているが、出来るだけ早く、専門家も交えながら文化的な理念を打ち出し、推進していくべき。京都市や商工会議所とも連携することになるだろうが、府が核となり日程表を作成し、いきなり7年後ではなく、2年に一つぐらいのイベントを実施するような形でステップを踏んで着実に積み上げ、全国に発信して欲しい。
- 平安建都1200年記念事業では、高校生によるパレードを10年間ほど実施し、徐々に気運が盛り上がっていった。7年は短い。
- ビジョン検討会議でも議論したが、「ほんまもんの文化」が何か不明確。京都が世界に見せたいものなのか、外から見ての「ほんまもん」なのか、絞り込んで明確にしていくべき。
- 京都の文化のコンテンツを明確にすることが必要で、伝統文化、技術の職人等の人がキーになってくる。国際的にみて評価してもらえるものを指向し、国家事業として戦略的にストーリーを構築していく必要がある。
幅広い分野に及ぶ情報把握の必要性について
- アーティスト・イン・レジデンスが未実施となっているが、関西日仏学館が、夏休みに本国から音楽指導者を呼び寄せ、全国の生徒を長期にわたって指導している。また、九条山でアーティスト・イン・レジデンスを実施している。
- 府が全てを実施するのではなく、把握するということも大切。府の関わり方の問題だと思う。
- 国、京都市、民間の文化財団等の補助金と連携することにより、各般の取組が把握できる。
- 民間施設に芸術作品等を取り入れた事業者の認証等について、民間企業はCSR等、社会への貢献を念頭に活動していることから、府単独で事業を行うのではなく、そうした事業と連携すべき。デジタルアーカイブなども同様。