薬物乱用防止について
ケシのページ
けしの仲間には、春から夏にかけて色あざやかで美しい大きな花を咲かせるものが多く、ガーデニングや切り花用の植物として人気があります。 しかし、法律で栽培が禁止されているものもあり、外観の特徴から、園芸用のけしと区別できます。
植えてもよいケシと植えてはいけないケシの見分け方
「ケシ」は、あへん法、麻薬及び向精神薬取締法でその栽培が規制されています。
- あへん法で規制されている「ケシ」は、2種類あります。
(1)パパヴェル・ソムニフェルム・エル (ソムニフェルム種)
(2)パパヴェル・セティゲルム・ディシーシー (セティゲルム種)
- 麻薬及び向精神薬取締法で規制されている「ケシ」は、1種類です。
(1)パパヴェル・ブラクテアトゥム・リンドル(ハカマオニゲシ)
国内では、以上の3種類のケシを栽培するときは、厚生労働大臣等の許可が必要です。 規制されている「ケシ」と規制されていない、園芸用の「ケシ」について、その相違点は次のとおりです。
●ソムニフェルム種・セティゲルム種の特徴(植えてはいけないケシ)
- 草丈は高く1~1.5m。
- 茎は太く強剛。
- 茎葉ともに無毛か、わずかに毛を認め、全体に帯白緑色。
- 葉は付け根で茎を抱き、上部につく葉は心臓形。
- 花弁は4枚。(なお、花弁が細裂しているものや、ボタン型、カーネーション型など八重咲きがあります。)
●園芸用(ヒナゲシ等)の特徴(植えてもよいケシ)
- 草丈は低く1mまで。
- 茎は細く弱々しい。
- 茎葉ともに密に毛があり、全体に緑が濃い。
- 葉はその付け根で茎を抱かない。
- 花びらは基本的には4枚ですが、ヒナゲシにはいろいろなタイプ(八重)があります。
●ハカマオニゲシの特徴(植えてはいけないケシ)
- 植物が枯れても後に根が残り、翌年同じところから芽がでる。
- 初夏に、径10cm位の鮮やか深紅の大きな花が咲き、花びらは4~6枚で、基部に黒紫の鮮明な斑点があります。
- 花びらのすぐ真下に4~6枚のハカマがあります。ハカマは果実が実り、果実の下の茎が枯れるまで残り、ハカマのように見えるので「ハカマオニゲシ」と言います。
- 草丈は60~100cmで葉や茎全体が白く硬い毛で覆われています。
- 葉は濃緑色で、鳥の羽のような形に深く切れ込んでおり、地面に近い部分の葉は、長い葉柄があり、長さは柄を含め20~25cmで密についています。
- つぼみを覆う2枚のがく片の表面には、硬く寝た毛が多数ついています。
- 果実は、表面に毛がなく、青緑色です。
*ハカマオニゲシは「植えてもよいけし」の「オニゲシ」と外観が非常に良く似ています。
ハカマオニゲシの「鮮やか深紅の花の色」、「花びらの基部に存在する鮮明ではっきりした黒紫の斑点」、「つぼみの表面の寝た硬い毛(オニゲシの毛は直立している傾向がある)」は二種の植物を見分ける手がかりになります。
●オニゲシの特徴(植えてもよいケシ)
- 植物が枯れても後に根が残り、翌年同じところから芽がでます。
- 初夏に、径10cm位の橙~朱色の大きな花が咲き、花びらは4~6枚で、基部に黒紫の鮮明な斑点があるものとないものがあります。
- 花びらのすぐ真下に1~4枚のハカマがあり、ハカマオニゲシに比べ大きい傾向があります。
- 草丈は50~100cmで葉や茎全体が白く硬い毛で覆われています。
- 葉は濃緑色で、鳥の羽のような形に深く切れ込んでおり、ハカマオニゲシに似ていますが、ハカマオニゲシに比べ、葉色は黄色味があり、葉の幅は広い傾向があります。
- つぼみを覆う2枚のがく片の表面には、直立した毛が多数ついています。
- 果実は、表面に毛がなく、青緑色です。
植えてはいけないケシを発見したときは、保健所や警察に情報提供してください
大麻(アサ)のページ
アサは、その茎から丈夫な繊維がとれるので、古代から織物の原材料として栽培・利用されてきました。
しかし、その花や若い葉(大麻)には、幻覚を引き起こす成分が含まれているため、法律で、一般の栽培や所持が禁止されています。
大麻(アサ)の見分け方
- アサは、成長が早く、大きなものは草丈が3mにもなり、種子をつけた後は枯れてしまいます。
- 良く成長した茎は、主に四角く緑色で、浅いすじが通っていて、真直ぐに立ちます。
- 葉は、細長い柄の先に、3~9枚の小葉が集まって手のひらのような形になっています。葉全体の大きさは、10~20cmくらいです。
- 雄花と雌花が別々の株につき、花は夏に咲きます。雌株は、葉のつけ根に穂状の雌花を多数つけます。
雌花を摘むと、ねばねばします。
- 間違われやすい植物としてケナフがありますが、ケナフはオクラやトロロアオイのような黄色の大きな美しい花を咲かせます。
違法ドラッグのページ(薬務課へのリンク)
危険!違法ドラッグ!