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「京の景観形成推進プラン」(中間案)について、府民の皆様から御意見を募集いたしましたところ、貴重な御意見をいただきありがとうございました。
お寄せいただいた御意見及びこれに対する府の考え方を下記のとおり公表いたします。
また、提出された府民の皆様の意見を十分に考慮し、「京の景観形成推進プラン」をとりまとめましたので、あわせて公表します。
平成17年10月17日(月曜日)から平成17年11月17日(木曜日)
16名21件
以下のとおり
全体的には、景観法に沿った形だが、京都府らしさがない。どこの地域を府として計画区域等とするのか。
広域的景観形成は府の役割としており、天橋立周辺地域等で地域の特徴を活かした景観計画の策定に向けた取り組みを進めます。
広域的景観形成の取組地区の特徴、課題点など明らかにして欲しい。
天橋立公園での台風被害による倒木を利用して公園整備を進めて欲しい。
天橋立周辺地域における景観計画策定に向けた取り組みの中で検討していくこととします。
新しく出来たバイパス沿いの景観がいかにも賑々しくその町の歴史が感じられない。機能だけではなくもう少し町の文化とか伝統を感じることが出来る景観を創り出すように努力してもらいたい。
「施設整備による良好な公共空間の創造・再生」において、自然と環境に配慮した公共事業を推進していくこととしています。ご意見を踏まえ関係市町村との連携を十分図り、公共施設の整備においても景観に十分配慮しながら進めていきます。
歴史的建築物や寺院等では、建築物だけではなく、その場所から見える景色まで広げて考え、保全、修繕していかなければならない。
「歴史的及び文化的な景観資源の保全」において、ご意見の趣旨を踏まえ施策の推進に努めたいと考えます。
「無電柱化推進計画」との関係を明らかにした上で、景観形成推進プランで何をするのかをはっきりさせるべき。
「無電柱化推進計画」では、安全で快適な通行空間の確保や景観の向上等を目的に、電線類の地中化などによる無電柱化を推進しており、「施設整備による良好な公共空間の創造・再生」において、「無電柱化推進計画」に基づき、自然景観や歴史的景観と調和した道路整備を進めることとしております。
砂防施設に景観の視点をもってくるのは良いと思いますが、他にも同様の資源があるのではないか。
ご指摘の事項について、その他の施設も含めた取組となるよう修正しました。
自転車の不法駐輪や自転車運転のマナーの悪さなど、モラルなどにも問題がある。
ご意見の内容については、現状と課題に追加しました。意識醸成に関する施策を通じてモラルの向上にもつなげていきたいと考えます。
「自分たちが住み、働く地域の景観や歴史文化などの魅力に気付く」ことは重要。興味を持たない人にいかに伝えるか、どうやって自分たちの問題であると自覚してもらうのか、具体的な事業の形になるときに行政の熱意が表れることが大事
現状と課題において「府民意識の醸成と価値観の共有」の必要性を挙げています。ご意見の趣旨を踏まえ、「府民意識の醸成と啓発」に取り組んでいきたいと考えます。
景観資源の掘り起こしと共有化は重要と考えております。「景観資源の発掘」や「景観情報の収集・蓄積・発信」の施策実施に当たって、ご意見の趣旨を生かしていきたいと考えます。
住民への意識づくりとして、自分の生活に直接的に関係する出来事が重要。例えば、景観や環境等の維持に関する職種づくり。
景観法では、良好な景観形成促進のための業務を行う団体としてNPO法人等を景観整備機構に指定することができることとされました。「NPOの様々な取組の促進」の実施により、景観関連の活動を行うNPOが育つよう、施策の推進に努めたいと考えます。
地域への愛護心、地域環境の向上、地域のコミュニティの形成を図ることは非常に重要である。
提案の趣旨と同じ考えに立ってプランを策定しています。
市町村職員への研修等により、観光等にも有効な景観づくりや地域開発が重要
「研修・勉強会等の実施」において、ご意見の趣旨を踏まえ施策の推進に努めたいと考えます。
住人やその地域に関わっている団体以外にも、様々な地域から専門家や団体で「思い」のある人が意見を出しあい交流できる機会をつくってもらいたい。
「参加と協働による景観まちづくりの促進」の施策において、ご意見の趣旨を生かしていきたいと考えます。
どのような団体をどのような目的で景観整備機構に指定するのか。
ご指摘の事項が明確になるよう追記しました。
屋外広告物条例のように広範なエリアに適用できる手段は予定されているのか。
府民活動の支援などのソフト施策を中心として、広範な地域を対象として施策を推進していく予定です。
景観条例に追加する事項として、動物、音環境、臭気、モラルを入れてほしい。
ご意見の趣旨を条例案に反映できるか検討していきます。
京都は観光業が盛んなので、このような計画はどんどん考えていった方が良いと思うが、「観光推進のための景観施策」という具体的なイメージがあまりうかばない。
3つの視座として「生活・生業・交流に景観を活かし維持・創造する視座」を挙げ、観光振興にも資する景観形成の視点も重要と考えています。地域別の計画策定等において、ご意見の趣旨を生かした、施策の推進に努めたいと考えます。
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