丹後広域振興局

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大手川だより40号

 

 7箇所の橋梁改築工事に着手しています。

既に新中橋と盛林寺橋は完成し、 中橋 、京口橋、福田橋、KTR橋梁は本格的に工事を進めているところですが、さらに善光橋、堂ノ下橋の改築工事にも着手しました。

また、6月からは百合が丘橋の改築にも着手する予定です。いずれの橋も広くなる川幅に併せて、長い橋に架け替えます。


(福田橋の工事実施状況)

橋の架け替え工事では、現在の橋梁や周辺道路の通行止め、迂回による混雑等周辺の皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、ご協力をお願いします。

鮎の遡上が始まっています?

4月は一度海に下った鮎の稚魚が川へと遡上を始めます。京丹後市の 宇川 では4月13日に遡上が確認されています。

由良川でも遡上が始まってます。大手川でも鮎が川に戻り始めているはずですが確認は出来ていません。


(平成19年度魚類調査で捕獲した鮎)

河川改修工事が終わっても元気に鮎が遡上する大手川であるように、生物にも配慮して工事に取り組んでます。

鮎の遡上情報は、国土交通省のホームページで公開されています。
http://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kankyo/ayu/index.html(外部リンク)

コラム-京口橋の地質について-

現在、京口橋は右岸側の橋台をつくっているところです。京口橋あたりの地質は、周辺の山地を形作っている宮津花崗岩を基盤としていてこれが、地中のいわば「骨組み」になっています。

その上には、花崗岩の風化によって出来た砂やレキが、大手川の上流から流れて堆積しています。大手川沿いで、堆積層が発達してできた地形は、「宮津低地」と呼ばれています。

京口橋の橋台は、宮津低地の軟弱な砂の層の上に位置しますので、しっかりその下の花崗岩までコンクリート杭を打ち込んで、基礎を安定させます。ボーリング調査時に採取した堆積土には、貝殻の破片が多く混じっていて、また流木も確認されています。

大手川についてのお便りのご紹介

今月号以降、市民の皆さまからのお便りを掲載させていただこうと考えております。今後も市民の皆さまからのお便りをお待ちしています。

題名:大手川河川改修で感じること

(投稿いただいた方:宮津市松原 道林 宏保さん)

私の住んでいる松原地区は水害常襲地帯です。随分、水の被害にあってきましたが、その中でも忘れられないのが、昭和25年9月のジェーン台風、昭和34年9月の伊勢湾台風です。

この強烈な台風の共通点は、風が北から吹き込んでくることでした。そして、あの忌々しい台風23号。これまた強烈な北風でした。

夕方6時頃から水が道路に溢れてきました。「水よ、家の中に入ってくれるな」との祈りもむなしく、少しずつ、少しずつ浸水してきます。

そして、とうとう床上30センチ。もうどうしようもない。後は、水の引き際に泥を出すしかありません。私たち夫婦は朝の4時まで泥の排出を続けました。もう二度とあんな体験はしたくない。


(台風23号による被災当時の京口橋付近)

あれから3年半。2500世帯が被災という被害の甚大さを重く受け止めていただいた京都府により、現在驚くほどの勢いで改修工事が進んでいます。

大手川が安全な川に生まれ変われることに感謝しつつ、これからも、住民のことを第一に考えた工事をお願いします。

河川用語集

-余裕高(よゆうだか)-

現在、多くの橋の改築工事を進めているところです。どの橋も、広くなる川幅に併せて長くなるとともに、いくつかの橋は元の橋よりも高くなります。

橋が高くなるわけは、以前にも書きました(大手川だより33号、「橋梁」参照)。

「橋の桁は洪水時の水面より高く架ける必要があるので堤防よりも高くなります。」ということでした。

このときの堤防の高さというのは、計画高水位(計画する流量が流れた場合の洪水の水位)と同じ高さではありません。河川改修で整備している堤防は計画高水位より高くなっています。この、高くなっている分を「余裕高」といいます。(河口付近での計画高水位は計画流量毎秒270トン(30年確率、時間雨量51.4ミリに相当)が流れる際の水位となります。)

なぜ高さに余裕が必要なのか

堤防は洪水時に川の水が越えてこないように防ぐものですが、洪水時の流れはうねっていたりして水位が刻々と変わります。流木やゴミなども流れてくることがあり、これらが引っかかって流れを妨げたりしないようにする必要もあります。また、堤防は洪水時の巡視、水防活動の場所にもなります。

これらに対応するために、計画高水位に余裕を加えて堤防を整備することにしているのです。


(余裕高のイメージ)

参考

工事実施状況(PDF:140KB)

編集担当から一言

ご承知の方もおられるとは思いますが、変わりゆく大手川の工事をご覧いただけるよう 中橋展望台 をはじめとして、工事の見学場所を設置しています。

これだけ短期間に大規模な改修工事が行われることは少なく、是非とも間近でご覧いただきたいと思います。

多くの方に注目していただくことで、担当者も請負業者もなお一層の緊張感を持って業務に取り組めると思います。

安全対策、環境への配慮を含む品質の確保について、いろいろと工夫しながら取り組んでおりますが、気づかない点もあると思いますので、お気づきの点などありましたらお知らせください。

また、土木工事について理解を深めていただけるよう、橋りょう(中橋)ができていく様子をご紹介していこうと考えております。

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