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府民の身近な水環境への関心を高め、主体的な環境保全の取組を広げるため、河川の水生生物の生息状況を調査して、河川の水質を判定する「身近な川の生物調査」(昭和59年度から開始)への参加者を毎年募集しています。令和元年度は全国で約5万人が参加しています。
毎年実施しているこの調査に是非参加して、身近な川の水質を直に体験してください。
京都府では、「身近な川の生物調査」をより一層広め、多くの方々に水環境に興味を持っていただけるよう、長年調査にご参加いただいている団体にお話を伺い、生の声をお届けします!
過去10年間以上継続して参加されている団体はこの4団体です! |
[平成30年4月27日]
京都聖母学院中学校・高等学校サイエンス部の皆さんにお話を伺いました!
“授業で習って知っていた、川の上流下流での水環境の違いなどを実感できました。”
“どうすれば川の水を汚さずに生活できるのかを考えていきたいと思うようになりました。”
⇒【詳しくは「インタビュー:身近な川の生物調査参加者の声」をご覧ください。】
[平成30年7月12日]
京都市立下京渉成小学校が実施された調査にお伺いしました。【調査の様子は「レポート:身近な川の生物調査(平成30年7月12日、京都市立下京渉成小学校」)をご覧ください。】
京都府立北嵯峨高等学校生物部では、平成15年度以降、「有栖川のカッパ流域ネットワークが育む地域活性と豊かな自然環境」と題し、地域の方々と一緒に有栖川の水生生物調査を実施されています。これまでの調査をもとに動画が公開されていますので、紹介します。
身近な川からみた環境!有栖川からの大切なメッセージ(外部リンク)
また、生物調査のほかにも、大学や地域等と連携し、世代を超えた水環境問題に関する意識の共有や地域の川の水環境保全に努めていることが評価され、環境省の令和3年度水・土壌環境保全活動功労者表彰を受賞されています。
令和3年度水・土壌環境保全活動功労者表彰の受賞者の決定について
川にすむ生き物を採集し、その種類や数を調べることで、水質(水のよごれの程度)を判定する調査です。
京都府では例年夏期に参加者を募集しています。
本調査では、29種の生き物が指標生物として選ばれています。
川の中に、これらの生き物が何種類すんでいるか調べてください。
すんでいる生き物の種類と数から、川の水のよごれの程度が4つのレベルのどの段階なのかがわかります。
調査を行う川は、大きくても小さくてもかまいませんが、水の深さが30cm位までで、流れのある(流速30~40cm/秒位)、川底にこぶしや頭位の大きさの石が多い場所で調査できるような川が適当です。
違う川、同じ川の上流と下流など、複数の場所を調査してみてください。
場所によって、すんでいる生き物が違うことがわかり、川をより深く知ることができます。
※調査のために川に入る際には、水難事故に十分注意してください。
小学生でも参加できます。ただし、1人だけや子供だけでの調査は大変危険ですから、必ず大人の保護者を伴ったグループで調査してください。
本調査では、水質(水のよごれの程度)を4つのレベルに分けて、判定します。
採集した指標生物ごとに、配点ルールにより、点を加えていきます。
点数を合計し、最も点数が高かった水質階級をその地点の水質階級とします。
指標生物名 |
水質階級 |
---|---|
1.ナミウズムシ |
左の指標生物を採取した場合は、 |
1.カワニナ類 |
左の指標生物を採取した場合は、 |
1.タニシ類 2.シマイシビル 3.ミズムシ 4.ミズカマキリ (汽水域) 5.イソコツブムシ類 6.ニホンドロソコエビ |
左の指標生物を採取した場合は、 |
1.サカマキガイ 2.エラミミズ 3.アメリカザリガニ 4.ユスリカ類 5.チョウバエ類 |
左の指標生物を採取した場合は、 |
採取した指標生物の中で、発見数が多い上位2種(同数の場合は3種)は、さらに1点を加算します。
水質階級 |
環境 |
---|---|
水質階級I (きれいな水) |
上流域の渓流環境 |
水質階級II (ややきれいな水) |
栄養塩の流入がある中流域の環境 |
水質階級III (きたない水) |
河口域の汽水域、または周辺に豊かな自然が残る田園環境、川の水位変動により本流とつながったり、取り残されて溜まり水(池)になる環境 |
水質階級IV (とてもきたない水) |
たいへん汚れた水 |
環境省により全国状況がまとめられるほか、京都府内の調査結果はホームページや京都府環境白書に掲載しています。
京都府環境管理課水質係
電話:075-414-4713
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