「京都府文化力による未来づくり審議会」(第7回)の開催結果
第7回議事概要(印刷版)(PDF:162KB)
1開催日時
令和4年10月24日(木曜日)午後3時~5時
2場所
ホテルルビノ京都堀川「アムールの間」(京都市上京区東堀川通下長者町下ル3-7)
3出席者
4審議結果
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議事要旨
- 最近の文化政策を取り巻く状況及び現計画の進捗状況
- 次期計画改定の進め方
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主な意見
- 京都は揺るぎない日本トップのプラス力を持つ場所だと思うが、一方で異分子が入りにくいイメージを感じる。芸術の世界で一番重要なアーティストの良さとは、異分子であり、間と間をつなぐ人たちだと思っている。カテゴライズされること、縦割りとかを超えていくような力をこの会を通じて、多くの人々のプラットフォーム及びプロジェクトとして進化していくことをお願いしたい。
- 京都には様々な文化、取組、立場があるが、コロナ禍の支援でもその立場等に応じた対応が求められており、本当に必要なところに届くような視点が多くできたらと良いと思う。
- 田舎の人は素晴らしい資源があることを伝えてもシャイな方が多く、そこに触れてもらえるような企画、地域の暮らしのルーツに興味を持ってもらう、足を運んでいただくような企画を作ったりできるよう、この計画の中で、何かきっかけをいただければ良いと思っている。
- 様々な方法で作品を発信できることが新しい参加者の確保、拡充に繋がっていくと思うので一緒に考え、実践できたらと思う。
- SNS、オンラインなどの様々なツールが進化したが、伝え方に適したツールを使う必要がある。
- 古いものから新しいものまで総合した魅力をデジタル技術を使って発信して世界の人を呼び込む戦略が大事。基本計画は文化庁移転、万博の明確なランドマークを見据えて京都の強みであるポップカルチャーの発信、アート音楽における京都という世界的な場の活用、アウトバウンドとインバウンド両方の取り組みに期待している。京都は、未来の文化活動の中心となる可能性のあるメタバースを活かす文化の創造性、技術の両方持ち合わせているので全国を先導する役割を果たしていただきたい。
- 伝統とデジタルはすごく繋がりがある。先端技術産業から伝統的なものまである京都はかなり前向きの町だと思う。
- 文化は、すぐに結果が出ないため、デジタルとの融合や新しいマーケットを創出するなど時代に応じた、先取りをした取組をすると共に、何年か続けることによって、文化に関わる人材、文化を愛好する層を作りだすことができる。行政のシステムを充実させるとともに、個々、1人1人の問題に踏み込み、サポートできるようなものが必要である。
- 京都府文化力による未来づくり基本計画について、非常に納得がいく内容になっているので、あとはどれだけ実際に実現していけるのかということが大切である。京都には非常に多くの資産があるので、豊かだからこそ、どういう設計でまとめ上げて伝えていくかを考えると、文化の市場規模も伸びていくのではないか。
- 発信をしても受け手の側の環境が整っていなかったり、興味がなかったり、あってもそれにうまくアクセスできなかったり、いろんな状況があると思うが、伝え方を工夫しながら伝えたり、文化の裾野を広げていくのが大事ではないか。文化を新しい形で次の時代につないでいくことも含めて京都府としての何か次の時代につないでいく柱が立てられればいいのではないか。
- 生活文化の見えにくい部分を可視化し、そこに含まれている価値を表現していくところに持っていく必要があると思うので、次期計画の中では具体化するべきである。
- 文化活動をしている団体様と触れ合う中で、後継者不足、財源不足の2点に今後の不安や危惧を感じておられる。観光に従事するものが側面から支援できることは、こういった地域の文化活動を広く知ってもらい、興味関心を持ってもらうことである。
- 文化政策の一つの今のトレンドとしては、人々の対話を促進していくという役割や観光や地域づくり、地域の活性化ということにも文化が大きい役割を果たしたという認識が高まっている。
- もう少し交通の便利が良ければ、舞鶴からでも宮津からでも京都市に来ていただけるし、我々もそちらへ行って活動することが可能だろうなと思う。
- 京都は、余所の文化を受け入れる土壌があると思っており、そこから文化を育てる感性を育てていく力のある土地だと思っている。また、情報発信、そして受け手との往来というものをきちんと持って、それがスムーズにできるところが大事。そして、伝統産業、文化を支えているものをこさえてくれる職人の技術をきちんと継承できるように、需要があるように保つことはとても大事。
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