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京都府は、令和3年5月上旬から6月下旬にかけて府内の中学生、高校生とその保護者の方を対象にインターネットの利用状況に関するアンケート調査を行いました。
その結果、会ったことがない人とSNSなどで1回以上やり取りしたことがある人の割合は、中学生で約57.1%、高校生で約59%、インターネットで知り合った人と実際に1回以上会ったことがある人の割合は、中学生で約6.7%、高校生で約11%でした。
半分以上の子どもが会ったことがない人とインターネットでやり取りをしている状況で危惧されるのが、SNSを使った犯罪手口「グルーミング」による被害です。
今回制作した動画は、アンケートの結果の説明、「グルーミング」の説明と注意喚起、令和4年4月1日から成年年齢が18歳になることによる消費者トラブルの注意喚起の3つの内容で構成されています。
動画はパソコンなどで再生・保存できる形式(MP4)ですので、どなたでも自由に適宜ダウンロードしていただき、ご家庭や学校などでお使いください。
(データを保存する場合は、「こちら」を右クリックして「対象をファイルに保存」又は「名前を付けてリンクを保存」を選択してください。)
動画の一部を簡単に説明します。
府内の中学生、高校生を対象に行ったアンケート調査の結果をグラフにしました。(回答数:5,883件)
これらの他にも、インターネットの使用率、使用時間などの結果もグラフにして盛り込んでいます。
京都府では、令和2年中の児童ポルノ事件の被害者の約4割が、SNSでのやり取りから被害に遭っています。
今回動画で説明する「グルーミング」は、子どもを狙う犯罪者が、良い人を装ってSNSで子どもとやりとりし、相手に自分を信頼させてからわいせつな画像などを要求する卑劣な手口です。子どもを手懐けてから犯罪に巻き込むので「グルーミング」と呼ばれています。
子どもの悩みの相談相手や、ゲームやアイドルなど子どもの好きな話題から近づいて来て、ダイレクトメールなどでやり取りすることから、保護者など大人の目が届きにくい中で事態は悪化していきます。
グルーミングで手懐けられた子どもは、相手と築いた信頼関係を壊したくない、嫌われたくない等の理由から相手の要求に応じて画像や動画を送るようです。
このような手口があるということをご家庭で話していただき、
ネットで困ったことがあったら大人に相談する。
相手に写真や動画を送るよう求められても絶対に送らない。
ネットで知り合った人に打ち明け話をしない。
などのことをお子さんと話し合っていただきたいと思います。
令和4年4月1日から成年年齢が18歳になります。
未成年の場合、保護者の同意がない契約は「未成年者取消権」により取り消すことができましたが、成年になると自分で契約することができる半面、契約に伴う責任を負うことになります。
この動画では、新成人が巻き込まれやすいマルチ商法などの消費者トラブルへの注意喚起をしていますので、ぜひご覧になってご家庭でお子さんと話し合っていただきたいと思います。
京都府は青少年と保護者のメディアリテラシーと情報モラルの向上を目的として、インターネット利用状況のアンケート調査とフォーラムを開催しています。
令和2年度に、適正なインターネットやスマートフォンの使い方を考えてもらうための動画を制作しました。
動画はどなたでも自由に再生・保存できますので、ぜひ御覧ください。
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